招集リストを書かないままでした。ごめんなさい。
騒動真っ只中のロビーニョも招集されて、ホームでの第2戦。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
MF:ディアラ、VDV、グティ
FW:ラウール、VN、ロッベン
ベンチ入り:デュデク、マルセロ、ハビ・ガルシア、デラレ、ロビーニョ、ドレンテ、イグアイン
ベンチ入りメンバーも書いて、招集されたメンバーの紹介に替えます。
マルセロはオリンピックから帰還したけれど、今日はベンチ。ロビーニョもサブから。
■バレンシアの先発メンバー
GK:ヒルデブランド
FW:ビジャ
昨シーズンの凋落ぶりから復活したいバレンシア。とにかくタイトルがほしいところだろう。
■拘りはほどほどに
第1戦を2-3で落としているため、とにかく勝たなければいけないマドリー。攻めたいけれど、どうも良くない。
中盤の3人、ディアラ、グティ、VDVがうまく合っていかないのも一因。昨シーズン、ディアラが攻撃面で持ち味を発揮しだしたのはマドリーにとって素晴らしい出来事だったが、グティ、VDVと組み合わせると混雑しがち。
ガゴはやっぱり必要か。(オリンピック金メダルおめでとう)
新シーズンになってから試合に参加できていないガゴが帰ってきて、中盤をどう組み合わせていくかが一つ重要なポイントになりそう。
一応リードしているバレンシアは序盤は様子見の気配。プレッシャーをかける位置は高かったけれど、無理はしていない。
マドリーは中央のパス交換でゴールを狙うが、パスミスが多くどうも締まらない。もっと積極的にロッベンを使ってよかったと思うけれど、中央の3人にこだわった攻め。マドリーらしいと言えばそう。
32分、バレンシアの攻撃にそれほど貢献できていなかったシルバがミドルシュートを決めてバレンシアが先制。カシージャスが動けないのも珍しい。
合計2-4になって攻めたいマドリー。と思ったら39分、VDVのマタへのタックルにレッドカード。前半はそのまましぼんでしまった。
■流れは変わった
後半開始時点で両チーム交代はなし。
一人少ないマドリーも選手交代でバランスを変えることはしなかった。ラウールが少し下がってきた印象。
49分、アルビオルがハンド。ディアラがレッドだろうと主審に詰め寄るが、イエロー。PKはVNがきっちり決めて1-1。合計スコア4-3。
1点取ってマドリーの攻めに活気が出てきた。前半のようなバレンシアのプレッシャーがなくなって受けに回ってくれたことも幸い。それと、中央が薄くなったのでサイドにボールを回すことが増えたのもある。退場者が出て、中央に拘っていられなくなったのが良いほうに作用した。
サイドの主役はロッベン。後半はいい出来だった。1対3でも取られないドリブル、タイミングをずらしてディフェンダーをかわしていくプレーは素晴らしい。右でも左でもしっかりプレーできることを証明した。
堅実なプレーのトーレスから攻撃的なドレンテに。1点ほしい場面、しかも取れそうな流れでこの交代は良かったと思う。最終ラインでボールを回すのに参加しない、サイドバックではあり得ないポジショニングはドキドキするけれど、はっきり攻撃にシフトチェンジ。
何とかあと1点という時間帯だったのに、73分、今度はVNが2枚目のイエローで退場。最悪の状況。
■一転フィエスタ
万事休す、と思ったここから、試合は急展開。
77分、グティのコーナーをディアラが頭で合わせ、バーに当たって跳ね返ったところをセルヒオ・ラモスが叩き込んで逆転。サンチャゴ・ベルナベウは大騒ぎ。
80分、ラウールとグティに替えてイグアイン、デラレ。一人少なくなってからも走りまくったラウールを下げて、守備にシフトできるデラレも入れた。
ロッベンとイグアインを少し高い位置に置いて、あとのメンバーは守備をがんばる。
2人しかいない攻撃陣のカウンターの切れ味は抜群だった。後半に入ってからのロッベンのドリブルはとられる気がしないほどだったし、途中出場のイグアインの良さも昨シーズンから変わらない。
87分にはデラレが一気に持ち込んでループ気味にシュート。ヒルデブランドのセーブも及ばず、見事なゴールとなって3-1。
89分にはアレクシスのバックパスをカットしたイグアインが流し込んで4-1とし、タイトルをほぼ手中に収めた。終盤のイグアインの勝負強さが頼もしい。だんだんと成長しているなあと実感。
90分に交代で入っていたモリエンテスがゴールを決めるも、4-2、合計スコア6-5でマドリーがスペインスーパーカップを制した。
■その他もろもろ
マドリーの天敵ぶりを遺憾なく発揮したイトゥラルデ・ゴンサレス主審の2度の退場劇の後も、立て直して攻め続けられたことが大きかった。
逆にバレンシアは、アウェーでそれを受けてしまったのが間違いだっただろう。マドリーは嵩にかかって、終盤9人とは思えないほど活気あるカウンターを披露した。
さて、ロビーニョはアップもしなかったため、ベンチから出なかった。
これがシュスターの(観客が大ブーイングをして迎えたら、本当に最後の引き金を引く形になるかもしれない、という意味での)配慮なのか、単にプレーの問題なのかはわからないけれど。
この問題は月末まで引っ張ることになりそう。
27日のサンチャゴ・ベルナベウ杯にスポルティング・リスボンを迎えて親善試合はすべて終了。いよいよリーガ開幕となる。
この試合の退場で、VNとVDVは開幕戦出場停止。鬼門リアソールでの勝利はさらに難しくなった。他のメンバーの奮起でリーガ初戦を飾ってほしい。