レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第38節 vマジョルカ

いよいよリーガは最終節。マドリーの今シーズン公式戦最後の試合となる。来シーズンのものではなく、今シーズンのユニフォームで登場。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ケディラシャビ・アロンソベンゼマエジルロナウド

FW:イグアイン

43分:アルベロアアルビオル、66分:イグアイン→ディマリア、75分:マルセロ→コエントラン

ベンゼマイグアインが同時に先発した以外は、今シーズン一番良く見たであろうメンバーが並んだ。

マジョルカの先発メンバー

GK:アワテ

DF:センドロス、チコ、ラミス、カセレス

MF:ピナ、マルティ;ペレイラカストロ、ビガス

FW:ビクトル

46分:ペレイラ→アルファロ、53分:ビガス→ティッソーネ、70分:アワテ→カタラユド

EL圏に滑り込む可能性があったマジョルカ。試合に臨むテンションはマジョルカの方が高かっただろう。

ケディラエジル

マドリーにとって必死になる必要がない試合という点では、前節と同じ。だが、メンバーが違う。前節のグラナダ戦では控えを中心に”とりあえずポジションに並べた”11人がピッチに立ったが、今節は今シーズン長い時間試合で組んできた構成。それだけで、質はかなり上がっていた。

また、前節は勝ったとはいえ内容がなかった前節を受けて、精神的にリセットして頑張ったということもあるかもしれない。

だから、位置づけの難しい試合ではあったが、比較的良いプレーも見られていた。

そんな中で、気になったことを2つ。

1つめはケディラの位置。

シーズン序盤から比べると高い位置に進出することも多くなったケディラだが、この試合ではエリア周辺でボールに絡むプレーが何度かあった。

エリア周辺で彼がプレーに参加できることには意味がある。結果をそれほど気にしなくても良い試合だったからという可能性はあるが、彼が高い位置でプレーできるということは、それだけ試合を支配できていたから。

足元がないのは仕方ないのだが、彼のように身体能力の高い選手がエリア周辺で前を向いているのは、相手にとって脅威。当たっても簡単には体勢を崩せないし、エリアに侵入すればヘディングもある。

彼がマドリーで出来るのはそういう攻撃参加だと思っているので、守備を気にしながら、この路線を継続できれば。

2つめはエジルのシュート意識。

エジルはこの試合で2点を挙げたが、シュートできるポジションでシュートを選択してくれることは、チームにとって大きな助けになる。

ともすれば、パスを優先するようなプレーが多いエジルが、シュートを狙う意識を持ってくれると、パスもより生きてくる。コースを狙うシュートが上手いのは、以前の得点シーンを見るとわかるので、そうしたシュートをもっと見せてくれれば。

ロナウドがパスの意識を持ってくれるのと同じように、エジルにはシュートを意識してプレーしてくれると、幅はもっと広がるだろう。

試合は、そのエジルの2得点と、ロナウドベンゼマのゴールで4得点。マジョルカに51分に得点されたのは残念だが、こうした試合ならば仕方ないと許すべきだろう。

負け試合になったマジョルカはキーパーのアワテも替えて、最終節らしい雰囲気。

マドリーは、アルビオル、ディマリア、コエントランを途中から。アルビオルは、これが最後になるかもしれない。

得点は4-1のまま。良い結果で最終戦を終え、勝ち点を100の大台に乗せた。

マドリーの今シーズンのリーガでの成績は、32勝2敗4分、121得点、32失点で勝ち点100。

121得点はリーガ史上最多。アウェイでの勝ち数も最多を記録した。終盤の2連続引き分けでドキドキはしたが、全体としては安定して勝つことができたといえる。

モウリーニョが言うように、今シーズンの成績と同じものを目指すのは非常に難しい。それほどに素晴らしい結果で優勝を手にした。

■セレモニー

試合後は優勝を祝うセレモニー。

動画や全体の流れはssfmさんの記事をご参照ください。

こういう場面は何度あってもいいものだ。

来シーズンは、たくさんお祝いが出来るシーズンにしてほしい。

最後にイグアインの発言について。

セルヒオ・ラモスの後にマイクを持ったイグアインだが、「イグアイン残って!」の合唱に言葉に詰まっていた。

その後のコメントを聞く限り、彼は移籍する、少なくともそれを検討しているのは明らか。

残留を決めたのであれば、その場で残ると発言していたはずだし、そうしなかったということは、良くても迷っている状態だといって間違いないだろう。

彼のキャリアを考えれば、ベンゼマに次ぐフォワードという状況が続くなら移籍をした方が良いだろうが、長くマドリーで頑張ってくれたことを思い、また、そうした立場ながらリーガではベンゼマより得点を挙げたという選手としての能力の高さを考えると、チームに残ってほしいとも思う。

打算的な言い方をすれば、彼のようなレベルのフォワードと新たに契約するのは簡単ではないだろう。それに、マドリーから心が離れての移籍ではないのだ。

イグアインのコメントを見ると、悩んでしまう。彼にとっても、クラブにとっても、納得の行く結果になればと思うが。

■オフ、代表へ

この夏は忙しい。オリンピックやユーロがあり、代表に招集された選手のコンディションが気になるところ。

休みの選手はしっかり休み、代表に招集された選手は、怪我なく、良い成果を持って帰ってきてもらいたい。