レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ベイル獲得

移籍市場が閉まる前日までベイルに関わる物語は続いたが、それもようやく終わりを迎えた。

マドリーはベイルの移籍についてトッテナムとの合意を公式に発表。ベイルとは6年間の契約を結び、月曜日の13時からベルナベウでお披露目されることとなった。

移籍金については、イングランドメディアは1億ユーロを超える額だと報じているが、スペインでは9100万ユーロ。個人的にはクラブ内での序列もあり、ロナウドを超える額は出していないと見る。

アンチェロッティに期待

ディマリアが良いプレーをしていて、どうしても欲しいわけではないポジションの選手に9000万ユーロを越える移籍金を積むのはとんでもない無駄遣い。

ロナウドの守備を免除しているため、ディマリアと同等の守備をさせなければならないが、そういうことができるかどうか。

また、ショートパスを繋いでいく形にどれだけ適応していけるかも、現段階では非常に不安。昨シーズンまでとは違い、カウンターで広いスペースがありスピードで突破するようなことはあまり求められていないが、今のマドリーの攻撃にうまく入っていけるだろうか。

スタイルとしてはロナウドとほとんど一緒であり、ロナウドの控えであればチームのバランスを考えなくてもいいのだが、もちろんそうなるわけもない。

金額が大きいために、ロナウドと同じくらい得点することが求められてしまっているし、チームとしてはディマリアと同じくらい守備をすることを求めなければならない。そうした求められるもの大きさとギャップが、不幸のもとにならなければ良いのだが。

トッテナムがほとんど全ての補強を終わらせるまで待たされ、結局9月になるまで交渉するはめになり(昨シーズンのモドリッチのケースとは違い、イスコ、イジャラメンディなど他の補強も進めながらではあったが)、ベイルをチームに組み込む時間がほとんどないままに実戦に入っていかなければならないことも、大きな問題。

彼を徐々に慣らしていくことをペレスが許すかどうかは怪しく、次節から先発起用しなければならない可能性は高いだろう。一応進歩しつつあった今のチームバランスを一度見直し、実戦の中でベイルを含んだバランスを作り直していきながら、勝ち点は落とすわけにいかないという大変なミッションがアンチェロッティには課せられることになる。

契約した以上、これまでも似たような難題に挑んできたアンチェロッティの指導で、良いバランスをできるだけ早く見つけることを期待する。

エジルへの影響

ベイルが来たことで、エジル移籍の可能性が多く報じられるようになった。

本来のポジションではイスコの後塵を拝することとなっており、右サイドでもベイル、ディマリアがいるとなると彼の立場は確かに苦しい。

アーセナル、PSGがオファーしたとも報じられていて、マドリーとしてもどうしても残したい状況ではなくなっているが、かといって安売りするつもりはないらしい。最終日に双方がどれだけ歩み寄れるか。