代表に招集されていたケディラが左大腿部の筋肉を負傷したと公式に発表されている。
離脱期間は6週間ほどと報じられており、一部には8週間との報道もある。
最も負傷者を出したくないポジションから最初の長期離脱者が出てしまった。
マドリー出のキャリアにおいて既に70試合を負傷により欠場しているケディラだが、今回の負傷でその数字を更に増やすことになってしまった。
マドリーとドイツ代表のどちらの管理下で負傷したかは双方とも相手の責任を訴えており明らかでない。
移籍すると思われ、積極的な起用はあまり考えていなかったであろうケディラ。シャビ・アロンソの移籍とその穴埋めがなかったことによって移籍市場最終盤にお鉢が回ってきて、出番はある程度あるだろうという状況だっただけに、チームとしても痛手であることはもちろん、彼個人としてももったいないタイミングでの負傷となった。
これにより、マドリーの中盤で中央をこなせるのは、ハメス・ロドリゲス、モドリッチ、クロース、イスコ、イジャラメンディの5名。(ペペや、最近ではアトレティコ戦に向けてバランの中盤起用が報じられているが、そうしたイレギュラーな起用はとりあえず除外。)
底が適正と言えるのがイジャラメンディだけとなって、起用法によって守備的なバランスを取れるケディラ(あくまで起用法によって。攻撃参加を頻繁にさせないのが条件だ。)も起用できないとなると、守備を考えた中盤の構成が非常に難しくなる。
ハメスをサイドに置いて、モドリッチ、クロース、イスコから1名を選びイジャラメンディと組ませる4-4-2か、モドリッチとクロースの攻撃的な2人の組み合わせが基本的な形となりそうだが、ソシエダ戦でも露呈したように、守備はとても不安。
バランスを崩して攻めた後にそれを修正してしまうディマリアがいないことで、4-2で守る時間が長くなってしまうかもしれない。イジャラメンディやモドリッチ、クロースはある程度守れるが、あくまでもある程度というところ。ハメスやイスコがその分の守備的な負担をきちんとこなせるようになること、しかもそれを可能な限り早く覚えることが求められる。
そうでなければ、昨シーズンのようなレベルの守備を取り戻すことはできないだろう。