レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

カゼミロが復帰、ケディラはユベントスへ

さかのぼる形になるが、カゼミロとケディラの移籍に関する話題を。

カゼミロは今シーズンポルトへレンタル移籍、シーズン通算3200分の出場時間を得て、ポルトの中盤の主力となった。

この出場時間は、マドリーで言うとクロースやイスコ、ハメスに次ぐような数字で、レンタル移籍でCLを含む高いレベルでの実戦経験を得られたと言っていいだろう。

シーズン終了後、ポルトは1500万ユーロでの買い取りオプションの行使を進めたが、その半額で買取を拒否できる条項があり、マドリーはそれを行使。750万ユーロでマドリーへ復帰することが決まった。

ベニテス体制となり、中盤で守れるプレーヤーが求められるのではないかと報じられる中で、彼のようなプレーヤーが帰ってきたことで、チャンスは大いにあるだろう。一応はポルト以外のクラブへより高額で売却する転売の可能性も残しているが、今のところはそうした報道はない。

昨シーズンよりは出場機会はあるだろう。うまくボールを捌きながら守備面で貢献してくれることを期待。

一方で5シーズンに渡り在籍したケディラは、結局契約を更新せず、ユベントスボスマン移籍となった。

マドリーでの最初のシーズンは守備面での貢献が見られたものの、その後は攻撃参加との兼ね合いでバランスの悪さを露呈。足元の技術が高くない彼が、組み立てへ参加しても前線へ絡んでいっても、なかなかうまく行かなかった。

アトレティコとのCL決勝での起用でも見られたように、アンチェロッティは彼の起用で中盤の高さ、守備の改善を期待していたと思うし、そのために出場機会が多くない彼を抜擢する形で何度か先発させたが、彼のいないチームとの違いは大きく、望むような機能を発揮できないまま、出場時間を減らし、契約を更新することなく移籍となった。

ケディラについては、マドリーが彼に求めるものと、彼自身がやりたいプレーにかなり大きな差異があり、それが最後まで埋まることがなかったために、少ない出場時間でフィットしない役割を与えることになってしまった。人数が足りない中で、最後まで生かすことができなかった点は残念。

ユベントスでもポグバ、ビダルと乗り越えるべき主力がいるが、今後の幸運を祈りたい。

中盤は、主力であるクロース、イスコ、ハメス、モドリッチの他にイジャラメンディ、ケディラ、冬からはルーカス・シウバがいながら主力組に頼らざるを得なかった。

アンチェロッティの采配の影響もあるとはいえ、そもそも人数が不足している状況で、できれば休ませたいはずの主力組を脅かせるプレーヤーがベンチにいなかったのは事実。質を維持しながら誰かを休ませられるようなプレーヤーの確保と、単純に人数的な増も求めたい。

監督が使いたいと思える駒を配置して、全員の個性をうまく生かしていければ、終盤のコンディションにも差が出てくるし、タイトルを争う終盤の試合に、今シーズンよりも良いコンディションを望める可能性が高まる。

今のところは1増1減だが、登録を少し増やしながら、良いプレーヤーと契約できるよう、フロントには頑張ってもらいたい。