レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ルーカス・バスケスと契約

マドリーはエスパニョールでプレーしていたルーカス・バスケスの買い戻しオプションを行使することとしたと公式に発表した。

マドリーとの契約は5年間、買戻しの額は100万ユーロと報じられている。

ルーカス・バスケスはカスティージャからエスパニョールへと移籍しており、今回の買い戻しによりマドリーへ帰還することとなった。

昨シーズン、エスパニョールでは主に右サイドでプレーし、リーガで33試合に出場(2,736分)し3ゴール6アシスト、コパデルレイでは6試合に出場(451分)、1ゴール1アシストを記録した。

こちらで確認できるように、序盤こそ途中交代が続いたが、リーガ第4節以降はほぼフル出場。エスパニョールで主力としてプレーしたと言って良い。

コストをかけずに、マドリーのカンテラーノでリーガに慣れたプレーヤーである彼と契約できたことは、チームの層を考える上で重要だ。

■この契約が意味するもの

昨シーズンのマドリーの右サイドは、ベイルとヘセ。ヘセが離脱中はハメス・ロドリゲスやイスコも入ってプレーした。本職はヘセで、ベイルも左サイドが本職ではあるがサイドアタッカーで、本来中心となるべきは彼らだった。

しかしながら、ベイルは右サイドでのプレーに苦しみ続けた。利き足ではない右足でクロスを上げられているうちは良かったのだが、批判もあって左に固執するようになると、なお右サイドの停滞を招いてしまった。

ヘセは一昨シーズンの負傷による長期離脱からシーズン途中に復帰してきて、離脱前の良いイメージを持ってマドリディスタに迎えられたが、長期離脱の影響は大きく、復帰してきた1月頃はチーム自体も大きく調子を落としていたので、途中出場しては何もできずに終わってしまい、結局調子を取り戻せないままベイルにポジションを明け渡してシーズンを終えた。

このようにマドリーの右サイドの停滞は明らかであったから、ルーカス・バスケスと契約し改善を図ろうということだろう。

また、さらに考えを進めれば、本来のポジションではない右サイドで苦しんだベイルを左サイドへ戻す可能性も見えてくる。実際、代理人がペレス会長にポジションの変更を依頼した(監督ではないところが、彼の立場を示している)とも報じられており、ロナウドをトップに、ベイルを左に移すために右サイドの層を厚くすることにした、とも取れる。

もちろん、現在在籍しているプレーヤーが皆残留するわけではないので、入れ替わりの可能性がなくはないが、昨シーズンのままの陣容と仮定すれば右サイドは3名となり、人数過多となってしまう。

ルーカス・バスケスの加入は、中盤と前線の再編を進める端緒となるだろう。