最終節直前になってしまったので、簡単に。
■マドリーの先発メンバー
GK:ケイラー・ナバス
DF:ダニーロ、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:カゼミロ;クロース、モドリッチ;イスコ
71分:カゼミロ→コバチッチ、84分:イスコ→ルーカス・バスケス、ロナウド→アセンシオ
このところ調子の良いイスコが先発。
■セルタの先発メンバー
GK:セルヒオ・アルバレス
DF:ウーゴ・マージョ、ロンカグリア、カブラル、ジョニー
MF:パブロ・エルナンデス、ホサベ;イアゴ・アスパス、バス、シスト
FW:グイデッティ
72分:ホサベ→マルセロ・ディアス、80分:ピスト→シェイク、86分:グイデッティ→ボーブ
残留は決定しており、ヨーロッパの大会への出場の芽もなく、チームとしては目標がない。ホームでの誇りをかけているセルタ。
■簡単に
基本的にはセルタが良い形を多く作っていた。
3列目、2列目からいい縦パスが入るので、バイタルでの受けであったり、裏を狙う動きだったり、前線が様々な形で動けていた。
マドリーは守備時にイスコが中盤に下がるのが基本だが、安定しない。ロナウドやベンゼマも適宜参加するところが、シーズン終盤の重要な試合といった雰囲気だったが、逆に言えばそれだけ守備陣形の構築に時間がかかっていたということ。
セルタは早いタイミングで縦のコースを作ってどんどんボールを進めてくるので、マドリーとしては守備に不安を抱えることになった。
が、先制はマドリー。10分、左サイドからの速攻でボールを受けたイスコから中央へのパス。ディフェンダーに当たったところをロナウドが拾い、ちょっとずらしてコースを作り、左足でシュート。ディフェンダーの股下を抜く素晴らしいコースに決まった。
イスコのパスは相手に触られ、ベストとはいかず、ロナウドのシュートも利き足ではない左足。それでもやりきることが大事。
先制点以降はセルタが攻勢を強めることとなったが、ロナウドの一発とは対照的に、何回シュートしても良いコースに飛ばない。30分頃から前半終了までは、セルタがいつ点を取るかというような雰囲気さえあったのに、肝心のシュートが枠外かナバスが余裕を持てる範囲内では厳しい。
追加点もセルタの良い場面から。グイデッティがシュートし切れなかったところをマドリーがボールを奪い、ダニーロの縦パスがイスコへ。イスコが2人を振り切りながらロナウドへスルーパス。これをロナウドがまたも左足で決めた。
トップ下のイスコが良いポジションでカウンターに備え、うまく持ち上がった。ロナウドも冷静。セルタはここぞというところで、やりきれないこういう場面が目立った。崩している度合いでいけばセルタが優勢だったが、ここぞというところで決めるかどうかで2点の差がついた。
イスコは前半の先制点の場面でのパスミスを帳消しにするドリブルとパス。パスがいつも弱く、受け手と合わないことが多い悪癖もここでは出なかった。守備の貢献は少なかったものの、攻撃の場面ではいいところで参加し、技術を生かしていた。
セルタは62分にイアゴ・アスパスが2枚目のイエローで退場。シミュレーションとしては厳しい判定。ただ、ここまでのところ、セルタはちょっと審判を向いてあれこれやりすぎた感がある。落ち着いていけば、セルタの試合になっていたかもしれないのに、判定にいちいち判のしてしまって墓穴を掘ったようにも思う。
1人少なくなった後の69分にグイデッティのゴール。これまでやってきた崩しとは違ったが、遠めから良いシュート。セルヒオ・ラモスの出した足に当たってコースが変わった。ロナウド同様、シュートする時はシュートすることが大事、というゴールだった。
1点差となったものの、1人多いマドリーはさすがにそれ以上はやらせず、前半のような決定機は少なくなった。
70分にベンゼマ、88分にはクロースが追加点を挙げて、試合を決めた。
■最終節へ
この結果、マドリーはバルセロナより勝ち点3上回った状態で最終節を迎えることに。
直接対決の結果は下回っているので、勝ち点で上回る必要があるため、マドリーは最終節のマラガ戦に引き分け以上で自力優勝となる。
最後もアウェイで、今節同様難しい試合となるだろう。
マラガもチームとして賭けるものはないが、ホームで優勝祝いをされることを簡単には受け入れないはず。引き分け以上が条件なので、まずは無理せず試合に入っていきたい。