レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ペレス会長、無投票で再選

マドリーの会長選挙は、18日の立候補締め切りまでにペレス現会長以外の立候補者がなく、無投票で再選が決定。これにより、2021年までの任期となった。

文句なしの再選だ。

ここ4年で3回のCL優勝、今シーズンはリーガとの2冠達成に何と言っても史上初のCL連覇というはっきりした結果を出して、手腕を印象付けた。バスケットボール部門でもタイトルを継続して獲得しており、この点においてはけちのつけようがない。

ペレス会長に他の候補者が付け込む隙があるとすれば、カンテラの軽視、現場を無視した利益偏重(いわゆる銀河系政策)といったところで、過去投票が行われた会長選挙でもそうした点を批判する候補が手を挙げていた。

だが、現在のトップチームに登録されているカンテラーノは、モラタ、マリアーノ、ルーカス・バスケス、カゼミロ、ナチョ、カルバハル、カシージャ、ヤニェズと8名もいる。しかも、単に控えなだけでなく、カルバハル、カゼミロ、ナチョは間違いなく主力の一角を占めているし、他のプレーヤーもチャンスがあればステップアップできそうな能力は持っている。

これでCL優勝したのだから、この点について対抗することは難しい。

外部からの補強についても、かつてほどはバランスを無視したものではなくなっている。

スペイン人が少ないといったことが言われていた時期もあったが、カンテラーノを除いても、イスコ、アセンシオと能力があり、将来に期待ができるプレーヤー、もちろんカピタンのセルヒオ・ラモスもいて、確固たる地位を築いている。

近年の大きな移籍だったハメスが恐らくは移籍せざるを得ない状況や、ベイルが未だにフル稼働できていないこと、若手ではエーデゴーアが当初の期待よりぱっとしていないこと、ビニシウスへの投資といった点は、議論のポイントにはなりえただろうが、これらは個別の話。監督の起用についても、ジダンが安定した立場を得ており、今のところこの点を突くことは難しかっただろう。

質の高いカンテラーノも組み込みながら層の厚いチームを作りタイトルを獲得、経済的にも問題なく運営し規模を拡大してきたというおおまかな方向性について、異論は出るはずもなかった。

今後の4年も、この2年間のような素晴らしい時期を過ごせるよう期待したい。

最後に、Onda Ceroの番組での会長のコメントを拾っておく。

P:ロナウドとは契約があるので、彼はマドリーのプレーヤーです。彼とはまだ直接話していません、新聞から全てを聞いているのです。

P:人生の中では、時に予期せぬ事態が起こるものですが、そうしたことにも対処し、解決策を見つけていかなければなりません。

P:ロナウドの違約金は10億ユーロに設定されています。この件は全てが奇妙です。クリスティアーノは良い男です、私は彼と話し、何が起こっているのか把握したいと思います。

P:全ての人は納税の義務を果たさねばなりませんね。そして私はクリスティアーノがいつも適切な処理を行っていたと信じています。

P:私はクリスティアーノのことを、フットボーラーとしても人としても擁護していきます。彼は良い人物ですし、協力的なのです。彼は単に偉大なプレーヤーというだけでなく、社会活動の面でも非常に重要です。彼が納税の義務を果たしていたのは確かなことです。この混乱は明らかになるでしょうし、彼がクラブに課税額を負担してほしいと求めないことも確かです、そうした人物ではありません。クリスティアーノは、誰が納税するかという点について怒っているわけではないのです。

P:私がこのことを知ったのは、”A Bola”の表紙が送られてきたからです。

P:私が彼と最後に話したのはカーディフでの試合後のことでした。この税の問題はその後に起きたのです。

P:彼の弁護士事務所は私も知っていますが、彼らが来て、全て説明してくれました。マドリーと私は財務省と見解の相違があり、我々は彼らのトップとやりとりをしました。

P:看過しがたいのは、クリスティアーノが過失を犯したもののように言われていることで、これは私にとってわずらわしく、傷つくことです。今のところはクリスティアーノについて何も分かりません。コンフェデレーションズカップが終わってから、このことについて話すことになるでしょう。

P:メッシに起こったことを考えれば、財務省クリスティアーノについて調査することもやむを得ないと考えたわけではないと思います。

P:私が知っていることは、彼がメディアによる扱いに怒っているということだけです。どんなことについても、我々は解決策を見つけていかなければなりません。

P:クリスティアーノにごまかそうとしたという意図はありません、彼は何も隠していないからです。全てを財務省に提出しています。

P:彼に移籍のオファーを持ってくるように言ったことはありません。我々は、人間としてもプレーヤーとしても彼に満足しています。私は彼と問題を抱えたことなどありません。彼が悲しいとしたら、それは私のためではないのです。

P:クリスティアーノは金銭のことで裏に手を回すことはありません、彼はただ世界でベストのプレーヤーになりたいだけなのです。私は彼と直接話していませんので、知っていることは、彼がこの国で不当に扱われているということです。

P:彼が移籍したいのだとしたら、それは金銭のためではないでしょう。思うに、メディアはこの件について彼に敬意を持った扱いをしていません。彼らはクリスティアーノに悪者の汚名を着せたいのです。

P:PSGの会長は私の友人ですが、連絡はありませんよ。私は彼の他にも誰とも話していません。我々はクリスティアーノについても、ハメス、モラタについてもオファーは受け取っていません。我々が望んでいるのは、ハメスも含め全てのプレーヤーを来シーズンも残したいということです。

私はクリスティアーノと良い関係があり友人ですから、彼と話したいと思っています。ジダンが彼と話したかどうかは分かりません。

私を含め、マドリーの誰も、クリスティアーノがマドリーを離れるかもしれないと深く考えたことはありませんよ。マドリーのソシオはみなクリスティアーノを敬愛しています。彼はマドリーの歴史の一部です。それもディステファノと同じくらいのレベルでですね。彼はマドリーで仕事をして金を稼ぎにきているわけではありません、クラブの歴史の一部なのです。

P:ベルナベウではプレーヤーに口笛を吹く人々がいますが、彼らは間違っていると思います。ベルナベウで口笛が吹かれれば、マドリーに来たくないと思うプレーヤーが出てきてしまうでしょう。

P:ムバッペはマドリーでプレーするために生まれてきたのではないかと思います。彼は素晴らしいフォワードの1人であり、我々は彼を良く見ているということは言ってもいいでしょう。ジダンは彼のことがずっと好きなのです。

ファンとして言えば、ディバラやデンベレよりも彼の方が好きですね。

P:私にケイラー・ナバスを残留させるように言ってきたプレーヤーはいません。私が知っているのは、プレーヤーはみな彼のことがとても好きだということです。

P:ドンナルンマは良い特長を持っているようですね。コエントランはポルトガルスポルティングに行くことになるようです。

P:ジョルジュ・メンデスには、ペペが受けるに値する良いお別れを言いたいと伝えました。

P:ラウールはクラブに戻ってきたばかりです。クラブについてもっと良く知りたいと思っていますよ。いずれどんな仕事をしたいか分かってくるでしょう。マドリーは彼の家です。

彼がマドリーを離れると決めた時、私は彼が正しいと思っていました。彼と緊張関係にあったことはありませんよ。

P:デヘアと契約したいと思っていましたが、それは私がケイラー・ナバスを知らなかったからです。イスコとの契約延長はまだ済んでいませんが、彼が休暇から帰ってきたら正式なものになるでしょう。

P:ハメスはマドリーのプレーヤーで、彼については満足しています。オファーは受け取っていません。ペペは良い人物ですから、彼がクリスティアーノに移籍を進めたとは思っていません。クラブの誰もモラタに出て行ってほしいとは思っていませんし、私は彼が出て行きたいと言ったのを聞いたこともありません。

P:挑戦するのはもちろんCL3連覇です。私に情熱があり、ソシオが求める限り、私はここで仕事を続けるつもりです。新しい任期の最初に行うことはジダンとの契約延長になるでしょう。

P:テオは素晴らしい左サイドバックでしょうね。ビニシウスは市場が評価するだけの価値があるプレーヤーです。彼がマドリーに来たいと思っていたので、それが実現しました。

我々はアトレティコといい関係にあります。テオがアトレティコでプレーしないのであれば、彼に興味を持つことになるでしょう。

P:我々はネイマールと契約しようとしました。メディカルチェックも通過しましたが、最後のところでそうはなりませんでした。もちろんメッシをマドリーに呼べればと思いますが、彼はバルセロナの下部組織出身ですから、彼と契約しようと真剣に考えたことはありません。