レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第1節 vアポエル

CLグループステージもスタート。ドルトムントトッテナムとの争いになりそう。初戦は4番手と目されるアポエルとの対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:カルバハル、ナチョ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:カゼミロ;モドリッチコバチッチ;イスコ

FW:ロナウド、ベイル

25分:コバチッチ→クロース、73分:イスコ→セバージョス、82分:ベイル→マジョラル

クロアチアコンビとイスコが先発。ロナウドは久々の出場。

■アポエルの先発メンバー

GK:ワテルマン

DF:ボイロス、ルエダ、カルロン、ラゴ

MF:ビニシウス、モライス;サライ、エベシリオ、アロネフティス

FW:カマルゴ

60分:サライ→ファリアス、73分:エベシリオ→ザヒド、83分:カマルゴ→ポテ

アポエルにとっては3位狙いも難しいグループ。三つ巴となりそうなところからいくつ勝ち点をもぎ取れるか。

■さすがのロナウド

マドリーはリーガで2連続引き分け中。ペースを完全には握れないままに前半を過ごすことが続いている。

得点は取れているものの、相手を圧倒するほどの勢いはなく、緩く立ち上がってそのつけを払っているような印象だ。

実力差を考えれば、この試合ももっと主導権を取れるかと思われたが、良く言えば慎重、悪く言えばエンジンのかからないままにスタートすることになった。

そうした序盤を過ごして、途中で仕切り直すのは難しい。前半で試合を終わらせたつもりで後半緩んでしまうのと同様、しばしば見られるマドリーの悪い癖。リーガの2試合で痛い目にあっているのに、なかなかぴりっとしない。

だが、リーガと違うのはロナウドがいるということ。

12分、ベイルのグラウンダーのクロスにファーで合わせて先制に成功する。

エリア内でディフェンダーの視界から消えてファーで受ける動きはさすがの一言。チャンスを当たり前に決められるかどうかという点において、彼の存在の大きさを感じさせた。

アシストしたベイルは、リーガで苦しんでいる姿を見せていたが、この試合では左サイドでまずまずのプレー。これまでの記事で触れてきたように、精神的に落ちているようで、ゴール前でも自信なさげに見えていた。それでは右サイドから中へ入っていってシュートという積極性も出にくいし、苦手な右足でクロスをあげるのも難しい。

その点、左サイドでは縦に抜けて自然にクロスをあげられるので、精神的にもやりやすそうだった。

ベンゼマを欠いてアセンシオもいなかったことから、起用法としては当座のものになるかもしれないが、本人にとってはいいきっかけになるかもしれない。

■ペースダウンするも

せっかく先制したのに、またもアクシデント。25分、コバチッチが負傷でプレー不能に。クロースと交代することになった。

先発の機会を逃す形となったコバチッチは涙を見せるほどの落胆ぶり。ローテーションする中で序列を上げて行ってほしいプレーヤーが離脱することはチームとしても非常に残念。

マドリーも追加点とはならず、余裕がありそうながらも不安が付きまとう状態であったものの、さすがにアポエルにもそれほど大きなチャンスを与えず前半を終えた。

後半も押し込みつつ、決定機をどう作るか、という展開となっていたところ、50分にペナルティ。ラゴがボールに体を出したところ、手に当たったとの判定。しかし、ビデオで見ると、当たっていたのは肩で、判定は誤っていた。これがマドリー側だったら試合はもつれていただろう。いくら万全にプレーしているつもりでも、こういう事故はいつでも起こりうる。それで勝ち点を落とすようなことを避けるためにも、慢心したような試合運びは避けたい。

ペナルティはロナウドが問題なく決めて2-0。

61分には、相手のボールを奪ったセルヒオ・ラモスがそのまま上がって、バイシクル。ミートはしなかったもののいいコースに飛んで3-0とした。

上がっていく判断は2点差もあってのことと思うが、そこにボールが来て決めてしまうのが彼のすごさ。

終盤はイスコ、ベイルを休ませ、セバージョス、マジョラルに出場時間を与えることができた。それぞれ序列としては低いプレーヤー。だが、ベンゼマコバチッチの負傷により当初の想定よりは出番はありそう。

短い時間でもCLの試合に出て、感覚を掴んでいってくれれば。

■最後に

2連続引き分けで、不安がないわけではなかったが、3-0で初戦に勝利。

ドルトムントトッテナムの試合はトッテナムが勝利しており、3クラブの争いになりそう。アポエルに対してはアウェイでもしっかり勝っておきたい。

ロナウドの決定力もあって早い時間に先制したことが大きく、その後の内容的にはリーガの2試合から大きく改善したという感じはない。負傷者も続いて出ており、しばらくこういう試合をしぶとく勝っていくことが重要になるだろう。

ロナウドを後2試合欠くリーガでは、どうやって点を取るか。楽にチャンスを作り続けることは難しくなるだろうから、我慢しながら誰かがものにするしかない。もちろん、その間のディフェンスも重要で、レバンテ戦のように先に決められるようでは勝利は遠くなる。

慌てず、かつ謙虚に試合に入っていってほしい。

週末はアウェイでレアル・ソシエダと対戦。CLの第2節は、アウェイでのドルトムントと試合となる。