レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第6節 vアラベス

躍進した昨シーズンの流れが途絶え、下位に沈むアラベスとの対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、ナチョ

MF:カゼミロ;セバージョス、イスコ

FW:ルーカス・バスケスロナウド、アセンシオ

72分:セバージョス→マルコス・ジョレンテ、89分:イスコ→マジョラル

セバージョスが先発。前線ではベイルがベンチとなり、ルーカス・バスケスが右に入った。

アラベスの先発メンバー

GK:パチェコ

DF:ビガライ、エリー、マリバン、ドゥアルテ

MF:ダニ・トーレス、マヌ・ガルシア;ブルギ、メドラン、イバイ

FW:ムニル

46分:ビガライ→アレクシス、66分:ブルギ→ペドラサ、81分:イバイ→ソブリーノ

パチェコ、ブルギ、メドランとマドリー出身のプレーヤーが多い。ベンチ入りしなかったがエンツォもいる。

■相変わらず

10分にセバージョスが先制ゴールを決めるところまでは良かった。中盤の序列を変えたい彼にとっても、勢いが必要なチームにとっても、重要なゴールである。

ただ、そこから試合を支配できないのが、今のマドリーが苦しんでいる原因のひとつ。

良い時であれば、ここからボールを持ってどんどんチャンスを作り、いくつか決めて前半のうちに勝負を決めるというようなことになるのだが、降格圏に沈むアラベスと対等にやり合うようではそうしたことは望めない。

ボールが前に進んでいかないので、高い位置でプレーしてほしいアセンシオが降りてきて、ラインの間で受けるプレーヤーがいなくなっていたことから、持たされる形に。

ブロックの外側からイスコやバスケスが仕掛けるばかりで、効率が悪い。ドリブルで突っ掛けていくだけで連動しない動きでは引っかかる確率が高くなってしまう。

彼らには、それでも剥がせてしまう能力があるにはあるのだが、個々のプレーとしてもぱっとしない。淡白なプレーが多い印象だったのは、疲労の影響もあるのだろうか。

セバージョス、イスコが寄った左からカルバハルやバスケスに大きな展開が出来ていたのが数少ない良かった点。クロースがいないのでサイドを変えるのがセルヒオ・ラモスしかおらず、いつもより少し時間がかかることになってディフェンスが間に合ってしまっていたが、それでもお馴染みのこの形を継続して作れれば、攻撃をスピードアップさせるきっかけになる。

アラベスはメドラン、ブルギといった元マドリーの面々がいいところを見せていた。奪われないし前を向けるので、チームとして攻撃に出て行ける形になる。マジェンコが接触に対し神経質にファールを取っていたので、うまく倒されてマイボールで時間を作ることもできていた。

40分、アラベスはマヌ・ガルシアのゴールで同点。

速い攻めで右サイドをムニルが使い、クロスに対して後方から入り込み、点であわせた。バランが彼の侵入を把握できておらず、競ることなく前で触られたのが残念。

しかし、アラベスもここからホームの利を得られない。

43分、右サイドからのロナウドへのクロスはパチェコが出て処理するが、弾いたところをセバージョスがエリア外から落ち着いてコースを狙い、2-1と勝ち越し。

セバージョスは先発のチャンスを生かし2ゴールを挙げた。

■お互い様で

互いに波に乗れない印象で前半を終え、幸運にもリードを得たマドリーだが、後半も同じ調子。

チャンスはあり、ポストを叩いたロナウドのシュートなど良い場面を作ってはいたが、どれも入らないのが現状という他ない。この試合では、低い位置でも単純なミスが多く見られ、どうにもリズム良く試合運びができなかった。

アラベスも今の順位を反映するような状態でぱっとしなかったので追いつかれることはなかったが、それに助けられただけ。自らの力で試合を支配したとは言い難い後半だった。

良い時の、何もないところからゴールを奪ってしまうような攻撃は今は望めないし、シュートすれば入るというような雰囲気もない。

落ち着いてボールを動かし、攻め手を作っていくしかないので、この試合のようなもったいないミスは減らし、チャンスの数を多くしてどれかを決めるしか、道がないだろう。

バタバタしてボールを失うと、今の流れだと攻め合うことになって失点のリスクも高まる。持たされるような格好でも、ボールを保持して自分たちの形を作っていってほしい。

全体として直接的に結果を求めているようなところがあって、プレーが単調になりがち。アラベスに対して落ち着きなく後半を過ごすようなことはしなくても、じっくりやれば本来はチャンスももっと作れるし、ゴールも生まれる。

負傷者も続いているのでやむを得ないところもある。序盤なので、慌てずやれることを続けていってほしい。

■ベルナベウ初勝利へ向けて

ミッドウィークのCLを挟んで、週末はベルナベウでエスパニョールと対戦。そろそろベルナベウで勝ち星を挙げてほしいところ。

とにかく落ち着いてプレーして、らしいところを少しでも見せてほしい。