レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

カルバハル、復帰のめど立たず

ウイルス性の心膜炎と発表されたカルバハルだが、復帰の目処が立っていない。

2か月程度の離脱とも報じられていたものの、それよりも短い期間だったり長い期間だったりする報道もあり、公式には何ら発表がないことも考えると、重篤になっているわけではないにせよ、具体的にはわかっていないというのが現状なのだろう。

2か月という期間は、検索した限りにおいては一般的な生活を送る大人が概ね回復する期間で、恐らくは報道も目安として報じたものと思われる。

しかしながら、基本的には薬が効きにくく、長く付き合う病気であるとの解説もあるし、突発性のものが治癒しても、3割程度の確率で収縮性心膜炎を再発する恐れがあるとのことでもあり、一般人でも長期にわたり経過観察が必要な疾患のようである。

まして、プロスポーツの運動に耐え得る状態まで回復するのが目標であるから、要する時間はそれなりに長いものになるだろうというのが、残念ながら偽らざる印象だ。

クラブとしても、練習に復帰しピッチに立てると判断して、その後生命に関わるような事態となることは何としても避けなければならないから、慎重にならざるを得ない。

一般的なレベルで治癒した後に、復帰できるかどうかについて詳細に検討していくことになるので、それについても相当な時間がかかるものと考えられる。

思い出されるのはデラレのケースだろう。

彼はコパデルレイのレアル・ウニオン戦の試合中に意識を失い、結局現役に復帰することは叶わなかった。失神について多くの検査が行われたが、公式の発表としては原因不明のままで、そのまま引退となってしまったのだった。

デラレの場合は、今回のカルバハルの心膜炎と似た原因ではないかと推測はされつつも、原因が特定されなかったので、疾患が明確になっているカルバハルが全く同じルートをたどるとは現時点で考えてはいないが、当時も書いたように、クラブとしては復帰に向けてかなり慎重な判断をせざるを得ない状態ではある。

見る側の心情としてはもちろん復帰を期待しているが、復帰かと生命かという選択を迫ることは誰にも出来ない。右サイドバックはナチョのみという現場の状況だからといって、生命を賭けることはないのだから、大事に取り扱ってほしい。

筆者も幼少期に左心室肥大と診断された経験がある。一般的な運動には何の問題もないと早い段階で伝えられたものの、小学校卒業まで年1回の経過観察を受けることになった。

医学的な知識はないが、心臓は一般人でさえそれほどの期間様子を見た方が良いと言われる臓器なのだろうと実感している。

今は落ち着いて治療に専念してほしいと思う。