レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第26節 vエスパニョール

パリでの試合に向けてローテーション。その判断自体は良いとしても、肝心のプレーがパッとせず。ようやくできたいい流れに疑問符がついてしまう試合となった。

 ■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:アクラフ、バラン、セルヒオ・ラモス、ナチョ

MF:コバチッチ、マルコス・ジョレンテ;イスコ

FW:ルーカス・バスケス、ベイル、アセンシオ

 

69分:イスコ→ベンゼマ、81分:ベイル→セバージョス、89分:コバチッチ→マジョラル

 

アクラフ、マルコス・ジョレンテが先発に。トップの位置にベイルが入った。

 

エスパニョールの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:ナバーロ、ダビド・ロペス、ドゥアルテ、アーロン

MF:カルロス・サンチェス;ダルデール、ビクトル・サンチェス

FW:セルヒオ・ガルシア、ジェラール、ピアッティ

 

70分:ビクトル・サンチェス→グラネロ、79分:ピアッティ→レオ・バチストン

 

下位に沈むが、コルネジャではバルセロナアトレティコを下している。

 

■ローテーションは成功せず

エスパニョールはジェラールともう一枚をカウンター要員としつつ、低く下がってブロックを作る形。

マドリーはボールを持てる形となったが、ポゼッションを有効に活用できない、持たされる展開となった。

 

負傷のマルセロに加えカルバハルもいなかったことにより、最近の試合の中ではサイド攻撃の厚みを持たせられなかったし、前線も人の間で受けてタメを作れないベイルなので、ブロックの中にボールを入れることも、普段よりしづらかった。

ただ、ローテーションする試合は、普段通りのことが実行しづらいのが当然で、最近のように効果的に崩すことが出来なかったとしても、それはやむを得ない。

 

より大きな問題は、慣れない組み合わせなのを分かっていながら、ピッチ上でそれを克服する工夫が見られなかったことだ。

 

ボールを持たされて、シュートチャンスさえ作れない試合は、今シーズン前半の4-3-1-2採用時に何度も経験したもの。

でありながら、エスパニョールが作ったブロックの周囲しかボールが動かせないのでは進歩がない。

シーズンも佳境に差し掛かって、あの辛い前半戦と同じ失敗を繰り返してしまったことは非常に残念だ。

コバチッチ、アセンシオ、イスコと、足下の技術はある面々が並んでいたのに、メンバーとその構成から予想される悪い展開を覆す変化をプレーの中でつけられなかったのは辛い。

 

更に言えば、彼らは先発の序列を崩し得る立場。

こういう試合で良いプレーを見せて、先発に食い込んでいってほしいところなのに、パッとしない内容で90分を過ごしてしまったのは、将来に向けても非常にもったいない。

完全にサブであるアクラフ、マルコス・ジョレンテは元々出場機会も少なく、この程度の内容を無難にこなすことで一歩ずつ前進していけるが、先発組に次ぐ面々は、それ以上の成果を出してもらわなければならない。

ベイルも含め、序列が上のプレーヤーがローテーションした試合を引っ張っていけなかったことが残念だ。

 

■チームとしては忘れるべき、個人としては・・・

最終盤の失点は、もったいないといえばそうなのだが、無理をして勝ちに行った中でやられたものなので仕方ない。

その時間帯に至るまでに得点が期待できる流れを作れなかったこと、勝ち点3か1を取るというより、勝ち点1か0かという試合にしてしまったことが悔やまれる。

 

エスパニョールは、最後まで粘り強くプレーし、集中を切らさずチャンスをものにした。

バルセロナアトレティコに勝利したのは偶然ではない。

マドリーのふがいなさはあったにしても、下位のクラブがこういうことをやれるのがリーガの難しさ。

 

リーガのタイトルを争っている状況ではないので、チームとしてはうまくやられたと捉えて、引きずることなくCLに向かって行きたい。

ただ、個々人としては、膠着した試合展開に変化を付けられなかったことを反省材料としてもらいたい。先発組がいないこういう試合で、引っ張っていけるのが誰なのか、次の機会を楽しみにしておく。

 

■CLへ

週末はヘタフェをベルナベウに迎える。パリへ向かう前の最後の試合を、気分よく終えたい。

負傷者も練習に帰ってきつつある。CLに向け、試運転も出来ればベスト。

 

もう少し今シーズンを楽しめるよう、良い結果を強く期待。