ロナウドの移籍とは前後するが、整理できていなかったオドリオソラ、アクラフ、ルニンの移籍について、それぞれまとめる。
■オドリオソラ
ラ・レアルで一気に頭角を現し、出場機会はなかったもののW杯にも招集されたオドリオソラは、移籍金3000万プラスインセンティブ500万ユーロで合意、6年契約を結んだ。
つい今しがたプレゼンテーションが行われ、ナンバーは19と発表されている。
実力はトップレベルで、マドリディスタからの人気も高いカルバハルの壁を越えるのはなかなか難しいのは事実。
ただ、消耗が激しいポジションではあるし、怪我もしばしばあるカルバハルの代役に、しかるべきレベルのプレーヤーを確保できたことは重要だ。
また、これにより、ナチョが右サイドバックで起用されることがなくなり、ナチョを酷使する必要性が減じたことにも注目したい。
最終ラインの層を実質2人分厚くすることができたのだから、良い効果が多い契約となったと言える。
もちろん彼のプレーそのものにも期待したい。
カルバハルより攻撃的な印象があるので、前線に良いボールを供給してくれれば。
■アクラフ
オドリオソラの加入に伴って、アクラフがドルトムントにレンタル移籍となった。レンタル期間は2年間となっている。
19歳にして最初のプリメーラのシーズンでありながら、昨シーズンはカルバハルの不在をよくカバーしてくれた。
クロスの精度に難はあったものの、攻守にバランスが取れたサイドバックで、冷静なプレーができていたのが非常に印象的だった。
2年間のレンタル期間で、オドリオソラと彼のどちらをカルバハルの後継者として残すかを判断することになるだろう。
ブンデスリーガはカルバハルもかつて経験を積んだところ。ドイツで多くの出場機会を得て成長してほしい。
■ルニン
ルニンはゾリャ・ルハーンシクから加入したGK。移籍金は1400万ユーロ、6年契約。
19歳ながら将来が嘱望されるGKで、既にウクライナのA代表デビューも果たしている。
ビニシウス、ロドリゴと同様、数シーズン先を見据えた契約と言って良いだろう。
実際、現状でもナバスがおり、クルトワとも契約するかもしれない状況だから、トップチームでの出場機会はほとんど望めない。
そのため、カスティージャ所属とするか国内クラブへレンタル移籍させ、スペインに慣れつつプレー時間を伸ばしていく方針になりそう。
GKとしてはまだまだ若いので、これからどう育っていくかを楽しみに待ちたい。