レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第6節 vセビージャ

サンチェス・ピスファンで完膚なきまでに叩きのめされた。これほど酷い試合は数年ぶりかもしれない。

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■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:ナチョ、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:カゼミロ;モドリッチ、クロース

FW:ベイル、ベンゼマ、アセンシオ

 

59分:ナチョ→ルーカス・バスケスベンゼマ→マリアーノ、71分:モドリッチ→セバージョス

 

前節のローテーションもあって、今節はカルバハルを除きフルメンバー。

 

■セビージャの先発メンバー

GK:バツリク

DF:カリッソ、ケアー、セルジ・ゴメス

MF:バネガ;ヘスス・ナバス、サラビア、フランコバスケス、ギリェルメ

FW:アンドレ・シルバ、ベン・イェデル

 

70分:ベン・イェデル→キンシー、85分:ギリェルメ→ノリート、89分:バネガ→ロケ・メサ

 

3バック。中盤の質は高い。アンドレ・シルバもリーガで復活ののろしを上げている。

 

■主力に問題

授賞式で移動があったにもかかわらず主力を並べたこと、そしてその面々がコンディションへの不安をそのまま現実のものにするプレーをしてしまったということが全て。

前節ローテーションしたから大丈夫という判断もあったかもしれないが、出したメンバーがこれでは、何の考えもなく主力を出したと思われてもやむを得ない。

 

ロペテギ自身述べているように、これまでの試合同様、相手のボールに対しては序盤からプレスをかける意図があったようだが、前だけで追ってもスペースを相手に利用されるだけになる。

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元々、今シーズンのマドリーのプレスは、奪われた後に早く切り替えて狭いスペースで寄せるもの。相手がしっかりボールを保持した状態に対して前からはめていって奪いきるようなプレスではない。

マドリーが支配率を高められず互角の状況では、マドリーがプレスしても分が悪い。3バックで中盤が厚く、個々のスキルも高いセビージャは、マドリーの緩いプレスを簡単にかいくぐって、アタッキングサードで良い場面を何度も作っていた。

 

前節はポゼッションしても効果的にチャンスを生み出せない状態だった。

今節はそれから更に悪くなり、そもそもポゼッション自体が成り立たない状態になったということ。

 

以前から書いている通り、ポゼッション一本槍では遅かれ早かれこういう試合に直面することになる。そうなった時のプランBが必要だ。

この試合で言えば、序盤から明らかにこれまでのやり方ではうまくいっておらず、落ち着いたボール保持自体ができていなかったのだから、まずは守備から立て直しても良かったはず。修正がなされないまま当初のプランで走り、複数失点してしまった事実は重い。

 

■セビージャの思惑通りに失点

先制点はマルセロの中盤でのなんでもないパスのずれからのカウンター。

狙われている位置でのパスミス。奪われることをほぼ想定していなかったマドリーと、引っ掛けたら前に出て行く準備をして一気に数的優位を作ったセビージャとの差がはっきり。

2失点目はマドリーのコーナーをクリアされてからの速攻。ここでもセビージャの思い切りの良い出足が勝負を決めた。

 

これくらいの時間までマドリーはシュートそのものがなしという惨状。

奪ってからセビージャのような速い攻めもなく、作り直しと言えば聞こえは良いが、無難なボール回しに終始して中盤で狙われることの繰り返しとなった。

 

2失点後からようやくベイルが単独で何とかしようとするプレーを見せていたが、チームとしては時既に遅し。

セビージャがボールを落ち着かせてマドリーを押し込めていたのに対し、マドリーはそうした散発の攻撃で得点を期待する他なく、セビージャのリードは磐石だった。

 

39分にもセットプレーの流れからベン・イェデルに決められ3-0とされて試合は決した。

 

■忘れるにはひどすぎる

後半いくつかチャンスを作ったことで何となく盛り返した雰囲気もあるが、前半で3-0となっているので、セビージャが無理しない試合運びに移行しただけのことであって、マドリーが目に見えて良くなったわけではない。

一矢報いることもできていないので、何もできないまま敗北したという受け止め方しかない。

 

ASによる「忘れるべき夜」という表現は修辞的なもので、こうした試合を単なる失敗として忘れ去るには問題が多すぎる。

前節から続けてロペテギのやり方が失敗しており、状況は悪化したということを深刻に捉えなければならない。

 

こうしたレベルの相手に対しては、今のマドリーはゴールに至る策がないままポゼッションしている状態となっている。

相手にとっては、良い位置でボールを奪うことが出来るし、奪えなくてもブロックさえ作れば失点の心配が少なくなるので、やりやすい。攻撃の精度が低ければ前節のように勝ちを拾えるが、CLベスト16、ベスト8程度の精度があれば、これくらいやられてしまうということだ。

 

運の要素もあって負けたのであれば忘れて切り替えるで良いが、このやられ方は必然で、だからこそ、忘れることなく失敗を直視する必要がある。

ポゼッションの精度を高める、それでも詰まる時のプランを用意する、など、やるべきことは多い。手遅れにならないうちに、改善していってほしい。

 

■日程も酷

週末はアトレティコとのデルビー。またも厳しい相手、しかも勝てていないベルナベウでの試合。同じようにやっては、アトレティコの得意な試合展開になってしまうので、何か工夫がほしい。

 

その後CLでアウェイのCSKAモスクワ戦、続けてアウェイでアラベスと、日程もハード。時間的な余裕も少ない中ではあるが、良い状態に早く戻ってくれれば。