レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第21節 vエスパニョール

序盤から得点を重ねて勝利。落ち着いて見ていられる試合はありがたい。

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 ■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、レギロン

MF:カゼミロ;モドリッチ、クロース

FW:ルーカス・バスケスベンゼマ、ビニシウス

 

46分:セルヒオ・ラモス→ナチョ、64分:ビニシウス→ベイル、76分:モドリッチ→マルセロ

 

レギロン、ビニシウスが先発。

 

エスパニョールの先発メンバー

GK:ディエゴ・ロペス

DF:ハビ・ロペス、ルイス・ロペス、エルモソ、ディダク

MF:マルク・ロカ、アレックス・ロペス;ダルデール、セルヒオ・ガルシア

FW:レオ・バチストン、ボルハ・イグレシアス

 

64分:ディダク→ロサレス、71分:レオ・バチストン→ピアッティ、75分:ダルデール→メレンド

 

ここまでアウェイで勝ち点6に留まるが、ホームでは勝ち点18を挙げている。

 

■久しぶりに序盤からゴール

マドリーは序盤から良い流れ。

ボールを失った後の寄せが早い良い時の動きが見られた。また、ベンゼマが動いてできたスペースへモドリッチやビニシウスが入っていこうとする動きもあり、ゴールを目指す形ができていた。

様子見のつもりが相手のペースにはまって、のらりくらり試合を進められ、カウンターを受ける、という悪い展開には陥らず。

自分たちが主導権を握る試合の入り方は久しぶりだ。こういう積極性から、復調傾向にあるように見受けられる。

 

中盤の3枚がさすがなのは今更言うまでもないが、ここに来てビニシウス、レギロンがレベルアップしていることは見逃せない。

 

ビニシウスに対しては、スピードでやられることを防ぐために、ボールを持てば複数が見ることが普通になってきているので、その場合はシンプルに。ベンゼマがサイドに開いたらクロスして中央へ進出といったように、アタッキングサードでの工夫が見られる。

彼が単独で持ち上がれるのはこれまでも分かっていたが、それだけではないところを示していた。ベンゼマをはじめ周囲のプレーヤーとも、相互理解が進んでいるようだし、プレー選択に賢さがあるのは頼もしい。

 

その後方にいるレギロンも、徐々にプリメーラに慣れてきている。高い位置を取ってビニシウスと連携が取れるようになったし、守備も当初に比べればかなり落ち着いている。

攻撃面で積極性が出てくればと、ビニシウスとのコンビは期待が広がる内容だった。

 

ベンゼマ

前半のうちに2ゴールを挙げたベンゼマの存在感は際立っていた。

ポストができ、下がって攻撃を作ることもできるのは今更言うまでもないが、この試合では前を向いて相手を無力化するドリブルが効果的。

その上でボールを捌くプレーを中心としながら、2点目のように良い角度ではシュートを狙う積極性もあって、9.5番という表現がふさわしい活躍だった。

 

この2点目の場面は、ビニシウスと交差する形で、完璧ではないながらも落としをもらってのシュート。ボックスストライカーではない彼だが、良いところで周囲と絡めるとこういう形を作れるという象徴的なゴールだった。

 

セルヒオ・ラモスのゴールもあり、レオ・バチストンに決められたもったいないゴールはあったものの、3-1。前半のうちに3得点を挙げて2点差をつけ、エスパニョールを上回る内容。

 

■緊急事態も前半のリードで無難に

セルヒオ・ラモス接触プレーで違和感を訴え、大事を取りナチョと交代。こういう出場の仕方でも大きな問題を作らなかったナチョは、さすがという他ない。

 

3点リードで、マドリーは無理をしない試合運び。

残り30分ほどというところで、復帰したベイルも余裕を持って試運転となった。そのベイルも投入間もない67分にゴール。

エリア内での細かいタッチでうまく前を向いて勝負あり。こういうスタイルなら負傷も少ないのだが、と思ってしまうようなエリア内での良いプレーだった。

 

71分にバランが決定機の阻止との判定で一発退場となるが、4-1からの大勢に影響なし。

マルセロを左サイドバックとし、レギロンを中央に回すことで、カゼミロを中盤に残したソラーリの判断は良かった。

最終ラインの強度を考えれば、カゼミロを動かす方を取るのが自然。ただ、中盤のフィルターであるカゼミロを下げなくて済むなら、2つのラインで守る形が出来る。

ナチョも既に使ってしまっている状況で、何とか凌ぐ形を見つけられた。

 

81分にロサレスに決められ4-2となったが、それ以上は許さず。

最終ラインが危機的な状況だったにもかかわらず、前半の得点でマドリーは終盤を落ち着いて乗り切れた。

 

■最後に

ミッドウィークに続いての4得点で、攻撃が目覚めつつあるかという印象。

ベンゼマ、ベイルと前線のプレーヤーも取れたし、距離感も良かったので、このまま進歩していってほしい。

 

不安があるとすればコンディション。

コパもほぼフルメンバーで戦っているから、うまく休めたチームとは差があるだろう。2月のCLに向けて1月は意図的にペースダウンすることもあるなか、力を注いで試合をこなしている状況だ。

そのために、この試合で見られたような関係性ができていると言えるが、引き換えにした分のエネルギーが足りなくなることがなければと思う。

 

ミッドウィークにはジローナとのコパ第2戦をアウェイで戦い、週末はベルナベウでアラベスと対戦。