レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第5節 vセビージャ

ミッドウィークと同じ構成で、全く違う内容。アウェイで貴重な勝利。

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 ■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、メンディ

MF:カゼミロ;ハメス・ロドリゲス、クロース

FW:ベイル、ベンゼマアザール

 

76分:ハメス・ロドリゲスバルベルデ、89分:アザールルーカス・バスケス

 

セルヒオ・ラモスが復帰。あとはパリでの試合と同じ。

 

■セビージャの先発メンバー

GK:バツリク

DF:ヘスス・ナバス、カリッソ、ジエゴ・カルロス、レギロン

MF:フェルナンド;バネガ、ジョルダン

FW:オカンポスルーク・デ・ヨングフランコバスケス

 

52分:フランコバスケスオリベル・トーレス、69分:ジョルダンチチャリート、81分:カリッソ→ノリート

 

レギロン、チチャリート、監督はロペテギと、マドリーに所縁のある面々がいるセビージャ。ここまで好調を維持している。

 

■守備の改善

PSGとの試合においては、クロースとカゼミロが空けたスペースをだれも埋めなかった。そうした仕事ができるプレーヤーが少ない以上、こうなるよりはボールに寄せてスペースを空けてしまう動きをしない方がまだマシだろうと書いた。

 

その試合と同じ形でありながら、アザール、ベイルの両翼とインテリオールのハメスが守備に運動量を割いたことで、この試合は全く別のものとなった。マークを外さない、スペースを埋めるといったことを愚直に行ったことで、守備の強度は格段に上がった。枚数が足りない時はカルバハルが中央に絞ってピンチを未然に防ぐ動きも。

これができていれば、ミッドウィークのように簡単にバイタルから崩されることは少なくなる。

 

セビージャの攻撃はサイドが基本。ナバス、オカンポスが良く、質の高いクロスが入ってきていた。

ただ、サイドでやられる分にはマドリーは対応可能。ベイルとアザールのおかげで数的不利になることは少なく、セルヒオ・ラモスが戻った中央はクロスをおおむね無難に跳ね返せていた。

これが、PSGのように両サイドがカゼミロの周辺で受ける動きを繰り返すようだと面倒になっていた。中央のターゲットがデ・ヨングだけのサイド攻撃は、ベンゼマしかいないのにサイドに偏るマドリーと似た様相。バネガやジョルダンがこのエリアに侵入してくることも多くなく、セビージャにとっては万全な攻撃とは言い難かったことが、マドリーにとっては幸いした。

 

セビージャもELを戦っており、ローテーションしたとはいえコンディションに問題を抱えていたのかもしれない。休みが1日少なかったセビージャに対し、マドリーは敗戦から良い反発を見せた形になった。

 

一応注意するべきなのは、マドリーにおいてはこの守備を基本とはできないという点。

特にリーガにおいては、こうした守備の継続性は望めない。守るなら、中盤の無理な突出は避けることをベースとしつつ、プレーヤーの状態や試合状況に応じ積極性をコントロールするくらいのスタンスでいるべきだろう。

 

■我慢の勝利

マドリーの攻撃も素晴らしい内容とはいかず、これまで同様だった。ただし、ボールを持たされる試合展開とはならず、支配率は50%程度だったことから、スペースを得て攻めることはできていた。

 

アザールは推進力があるドリブルで局面を打開。アタッキングサードで決定的な仕事、とはならなかったが、求められるプレーはできていた。

囲まれた狭いスペースから持ち上がれる能力は貴重で、モドリッチを欠いている今は彼くらいしかできない。押し込まれる展開になりかけたところで、流れを変えるプレーをいくつもしてくれた。

 

互いにサイド攻撃をし合う中でそれを結実させたのはマドリー。

64分、サイドをえぐったカルバハルからベンゼマへのクロスがぴたり。カルバハルのクロスの質、ディフェンダーの間に入るベンゼマの動きによるゴールは、このところの黄金パターン。

 

リードしたことでバランスを崩す必要がなくなり、ジダンはいつにもまして慎重な采配に。

ハメスをバルベルデに代えたのが76分。セビージャがチチャリートを入れ、2トップに変更していたが、ジダンは残り15分まで先発を引っ張り、バランスの維持を優先した。

 

結果としてはこの判断は正解。

先発陣の守備強度が落ちていなかったから、残り20分を切ったところから守り切る意思統一を図る交代を重ねられた。

アザールバスケスに代えたのは89分。最後まで頑張ってもらい、時間を使いつつ守備強度を確保する非常に手堅い選択で試合を閉めた。

 

アウェイで守備の頑張りがあり、1点差を守って勝利。

しぶとく勝ち点3を得た。

 

■最後に

こういう試合を勝ったのは大きい。

 

上位陣が勝ち点を落としていた今節、アウェイでセビージャに勝てたことで、混戦模様のリーガで戦う勢いを得ることができた。

また、ミッドウィークの敗戦から盛り返したという点でも嬉しい。この数日でねじを巻き直し、組織として良いプレーができたことは、発展途上のチームにあって良い経験。

 

こうした戦いが続けられ、結果を出せればクラブを取り巻く雰囲気は変わっていくもの。次節も粘り強い戦いを期待。

今週はミッドウィークにリーガ。ベルナベウにオサスナを迎える。