レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第4節 vガラタサライ

これ以上ない内容と結果での勝利。第1節の敗戦から立ち直り、グループステージ突破に大きく近づいた。

 

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GK:クルトワ

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:カゼミロ;バルベルデ、クロース

FW:ロドリゴベンゼマアザール

 

42分:マルセロ→メンディ、60分:カゼミロ→モドリッチ、68分:アザール→イスコ

 

バルベルデロドリゴが先発。これが現状のベスト。

 

ガラタサライの先発メンバー

GK:ムスレラ

DF:マリアーノ、マルカン、リュインダマ、長友

MF:セリ、エンゾンジ;レミナ

FW:フェグリ、アンドネ、バベル

 

46分:アンドネ→ドンク、エンゾンジ→バイラム、88分:長友→ビュユク

 

前節は3バックでスタートしたが、今節は4-1-2-3。

 

■守備の勝利

前節はマドリーの前に出る守りが効果を発揮。1得点とはいえ、いい形は作れていた。

それを受けての今節、ガラタサライは修正できないままであった。マドリーのプレスは前節より速く、奪われたらその場にいるプレーヤーがすぐ寄せる。バルベルデやクロースが攻撃参加しているので、プレッシャーの向こうにはスペースはあるのだが、ターゲットを狙ってのパスと言えるボールはほぼ出させなかった。

 

セリ、エンゾンジのところを捕まえるため、落ち着いた場面でもクロースとバルベルデは彼らのところに対応していたから、最終ラインに下げてもう一度縦に入れるパスが供給できれば、というところ。

最終ライン、特にセンターバックの供給能力が低いようで、下げられたボールを良い形で前線にフィードできなかったために、マドリーは容易にボールを回収することができた。

 

また、イテリオールのポジショニングが良く、前線が孤立しないのがバルベルデとクロースの組み合わせの特長。

近い距離にいることでサポートが速くなるし、失敗してもその後の寄せも速くなる。攻守ともに良い形で人数をかけて連動することができていた。

 

1点目はマルセロのクロスに対し、エリア内にバルベルデが飛び込んだことで、ファーのロドリゴが空いた。切り返して左足でシュートを決めたが、軽くミートしてコースをつくシュート精度が素晴らしい。

バルベルデの位置がモドリッチならこういうゴールは生まれていない。モドリッチはこういうクロスに飛び込むプレーヤーではないからだ。

ロドリゴが幅を取ることで我慢していたところで、その内側のスペースををバルベルデが生かした形。これは彼らだからこそのゴール。

 

2点目は奪われた後の守備で取り返して、またもマルセロからロドリゴ。中央でディフェンダーの間に入り込む動きで決まり。あとは良いボールをヘディングで合わせるだけだった。

 

3点目はクロースがエリア手前まで進出していたことによるペナルティ。

4点目はプレスで選択肢を狭めて、サイドバックからボールを下げたところをロドリゴがひっかけベンゼマが決めるだけ。

どのゴールも、守備からのカウンター、インテリオールの攻撃参加なくしては生まれなかったもので、今のベストメンバーによる理想的な守備とそこからの攻撃である。

ガラタサライの対応力が低く、ほとんどなにもできなかったことは確かだが、それを差し引いてもマドリーの出来が素晴らしかったと言える。

 

ガラタサライは変更も余裕あり

ガラタサライは後半からアンドネを諦め、ドンクを入れて3バックに。前節と同じ形に変更した。枚数の上ではマドリーがプレスをはめるのが難しくなって、ガラタサライの前線が多少生きるように。

ただ、後ろに人数を割いているから少数で攻めざるを得ず、彼らがやりたいようなプレーはほとんど見られなかった。

 

バルベルデが入った布陣を破るなら、プレスがかかるような形を見せて、前に出てこさせておいて、空いたスペースにパスを入れられるディフェンダーが不可欠だろう。

こうした縦パスが入れば、マドリーは最終ラインとカゼミロのみで攻撃を受ける形が多くなるので、失点のリスクは高くなる。リスクを嫌ってインテリオールが低い位置に留まるようになれば、マドリーの攻撃は前線のみによる散発のものになってしまうから、難しい試合展開となるだろう。

 

ここまでは、そうしたパスを継続して供給できるチームと当たっていない。マドリーが守備により主導権を握って試合を進めることができたので、大量得点で勝てているというのが実情だ。

サイドバックセンターバックが気の利くパスを蹴ることができるチームと当たった時に、このメンバーの対応力が試されることになる。

 

ガラタサライはそこまで持っていくことができず。マドリーにはほぼ皆勤賞のカゼミロを休ませる余裕があった。

30分程度だが、カゼミロに休みができたのは今後に向けて大きい。こういう楽ができると、シーズンを進める上でアドバンテージを得ることに繋がる。いつも僅差で気が休まることがない試合を続けざるを得ないのとの違いは、今後じわじわ効いてくることになるだろう。

 

そこまで楽をして、かつ81分にベンゼマアディショナルタイムにはまたもロドリゴが決めて6-0。

やりたいことが全てはまって、完璧と言っていいような内容と結果の試合となった。

 

ロドリゴはCL2試合目でハットトリック。無理せず味方を使って、自分も使ってもらう賢いプレーを続け、驚くべき結果を出した。

美しいのは1点目、3点目だが、2点目のような動きができれば相手の警戒が厳しい中でもマークを外せるから、これが最も重要。今後もエリア内で勝負できる動きを続けてくれれば。

 

■最後に

グループステージ突破はほぼ決まり。少し落ち着くことができそうだ。

次節PSG戦は決勝トーナメントレベルではどうか、という試金石になる。敗退のリスクはほとんどないので、今後に向けていい材料ができるよう積極的にプレーしてもらいたい。

 

重要な試合では集中して結果を出せている。リーガで多少メンバーが変わっても、この水準が維持できるかどうかがとにかく課題。

バスケス、ビニシウス、イスコといった先発に次ぐ序列の面々がどこまでやれるかが今後のカギだ。

 

週末はエイバルとアウェイで対戦する。