レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第24節 vセルタ

CL前に小休止といった内容と結果。

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 ■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:カゼミロ;バルベルデ、クロース

FW:ベイル、ベンゼマアザール

 

73分:アザール→ビニシウス、81分:クロース→モドリッチ、84分:ベイル→メンディ

 

アザールがいきなり先発となった。ベイルも引き続き先発に名を連ねている。

 

■セルタの先発メンバー

 

GK:ルベン・ブランコ

DF:ムリージョ、エイドゥ、アラウホ

MF:ブラダリッチ、ヨクスル;ケビン・バスケスラフィーニャ、オラサ

FW:イアゴ・アスパス、スモロフ

 

55分:ケビン・バスケス→ピオネ・シスト、70分:スモロフ→デニス・スアレス、83分:ブラダリッチ→サンティ・ミナ

 

残留争いに巻き込まれている。アウェイでの成績が苦しい様子。

 

アザールが入って再スタート

セルタが7分に先制。

スローインの場面でカゼミロが出て行ったところを外される形でアスパスに縦パスが入り、ラモスが出て行くが間に合わずスモロフにラストパスが供給された。

スモロフのトラップが見事で、ディフェンダーの間で受けて前を向けたから、あとは丁寧に蹴り込むだけ。

 

マドリーはとても良いというわけでもなさそうだったが、特に状態が悪いようにも見受けられなかった。

セルタの狙いが良かったというべきで、前から捕まえようとする傾向にあるマドリーの意識の裏を突かれた格好だ。

 

先制したセルタは、全員で自陣にブロックを作る形に。もともとそうしたプランだったという部分もあるにせよ、先制点により意思統一しやすくなったように見えた。

それに対しマドリーは、サイドへサイドへという攻め。アザール、マルセロが並びベンゼマも顔を出す左はアイデアが出せるが、右には可能性がなかった。

前節のベイルは、バルベルデが右にいなかったこともあり、サポートが少なく難しかった。今節はバルベルデがいるが狭くて苦手な状況に。セルタがもう少し出てきてくれる展開になっていたらスペースもあり、マークをずらしてくれるバルベルデの走りも期待できていただろう。チームにとってもベイルにとっても残念な失点となった。

 

左サイドの攻撃にベンゼマが関与していることが多いので、フィニッシュのところに入れていればボールは来たかもしれない。

サイドで詰まるよりはその方がメリットが大きいし、良い時はそういう判断がスムーズに行えていた。

だが、今のベイルは型通り。規格外のプレーでゴールに直結すれば良いのだが、ポジションの淡々と役割をこなしているのみである。そういうプレーはバスケスなどに任せて、得意なプレーをやるべきだろう。自分がどこでどう生きるのか、勘が働いていないようであった。

 

ここにきて連続での先発起用、しかも風当たりの強いベルナベウで改めてプレーさせるのだから、ジダンは彼に望みを持って送り出しているのだと考える。

マルセロもそうだ。

アザールが前にいればマルセロの良さが出る。メンディに奪われかけているポジションを取り戻せるかやってみせてくれという起用だろう。

 

ジダンは、戦力だと言ったプレーヤーを言葉と裏腹に使わないといったことはしてきていない。

だから今節の構成についても、チームとしてうまくいかなくても今できることをやってみせてほしい、という意図が感じられる。アザールが復帰してきて、彼をチームに改めて組み込むにあたり、マルセロやベイルも含め可能性を検討したともいえるだろう。

 

失点はもちろん想定していないにしても、ある程度の問題が表出することを覚悟して、アザール込みのやり方を見るような試合だったのではないだろうか。

 

■最も悔やまれる展開

後半の2得点は良さが出た形。

 

1点目はすぐに奪い返せたところからで、ベンゼマとマルセロの左サイドからマイナスのクロスというおなじみのプレーだったし、2点目はベンゼマのパスに抜け出したアザールがルベン・ブランコに先んじてボールに触りペナルティを得たもの。

チームがやりたい形の中でマルセロ、アザールが得点に繋がるプレーができたのだから、起用としては成果を得たと言える。

 

悔やまれるのは、そこから追いつかれたこと。

アザールを下げるのは想定通りと思われ、しかもリードした状態という理想的なものだった。また、クロースとモドリッチの入れ替えはバルベルデ台頭以降は違和感のないもの。

ところが、終盤にベイルを下げてメンディを使い、せっかくリードしているからと逃げ切りを図ってからの同点だから、なんとも勿体ない。

 

幸運にもリードしたのに失敗というのは、最も避けなければならなかった展開だ。

それならスコアレスで終盤まで進んで、ビニシウスやヨビッチを使った方が、同じ引き分けでも戦力的にはダメージは少ない。主力も投入してこの結果ということだから、CLに向けても大きな影を落とすこととなったと言えよう。

守りに行ったはずの状況でセルタにうまくボールを持たれ、サンティ・ミナに裏を取られた失点のしかたも含め、終盤の過ごし方に問題があったと指摘せざるを得ない。

 

さきほど書いた通り、メンバーを考えると元々内容的に苦戦もやむを得なかったところ。そんな試合でせっかくリードできたのに凌ぎきれなかった。

追いつかれて勝ち点を落としたのは、CLのPSG戦以来。同じ引き分けでも、追いつくかスコアレスばかりで、リードさえすれば勝ち切れてきたのだ。

メンバーを入れ替えつつ、CLに向かう直前で久々に追いつかれてのドロー。冒頭に書いた通り小休止といったところ。

 

もちろん、このまま眠りこんでしまわないよう、アラームを忘れないでほしい。

 

■最後に

次節はレバンテとアウェイで対戦。

その後、ミッドウィークにCLでマンチェスターC.、週末にバルセロナ戦と重要な試合が続く。

 

レバンテ戦では、再び勢いをつけられるよう主力の活躍に期待。