個人的考察
セルヒオ・ラモスがベルナベウに帰ってくる。 時間が経つのは早いもので、彼がマドリーを去ってからもう3年余りとなる。 パリでのキャリアを経てセビージャへ戻る決断をした彼を、マドリディスタはかつてのカピタンとして暖かく迎えることになるだろう。 2…
私の故郷は北広島市である。 生まれ育った土地を自虐的に説明することをお許しいただきたいが、北広島は何もない街であった。 札幌に近く幹線道路も通っているエリアには大きな店が立ち並んでいるものの、私の住んでいた駅周辺は住宅地とスーパーマーケット…
「人種差別を受けるのは、差別される側の態度に問題があるからだ。」 現代の価値観とはおよそ相いれない主張であるが、フットボールの世界では声高にこうした主張をする人々がいることが可視化されてしまった。 他人種がスペインで生活すると、意識無意識を…
CL敗退により今シーズンのタイトルレースがすべて終了した。 リーガがあと3節残っているが消化試合なので、一足先に今シーズンの振り返りを。 序盤は昨シーズンの延長線上 ドミノ倒しの変化 実は歪な状態に 今後へ向けて
来夏に話題となる予定のベリンガム、中盤の世代交代について。 W杯スタート後のニュースと噂を踏まえて少し。
W杯でクラブの公式戦は中断期間に入った。 マドリーの次の試合は12月31日の午後の予定。年始は8日まで1週間あくが、そのあとスーペルコパで移動が決定している。 改めて、ハードな日程だ。 今シーズンここまでもほとんど毎週のようにミッドウィークに…
「今年の夏は終わった。」 これが7月半ばまでのマドリーにおける移籍市場に対する認識であった。 心もとなかったセントラルの層を厚くするリュディガーと、中盤の世代交代を狙うチュアメニの2手で、早々に新チームの構築に取り組む…はずだった。 しかし、…
エンバペとの契約に至らなかったマドリーは、モナコからチュアメニ(8000万ユーロと2000万ユーロのインセンティブと報道)、チェルシーからリュディガー(フリー)を迎えた。 エンバペに代わる前線の上積みは今のところないが、これらの契約によって…
感染など色々あり、しばらく間が空いてしまった。 この間、ラ・リーガで優勝を決め、最後の数節はCL決勝に向けてコンディション調整しつつ終えることができた。 CL決勝までの時間に、今シーズンの歩みを振り返ってみることとしたい。 実績あるプレーヤーの再…
シャフタール戦、ラージョ戦を書けずに時間が経ってしまったので、少しまとめる形で書いておきたい。 最近意識しているように見受けられる攻め方と、それに伴う中盤の構成や守り方の変化について。 速攻の確立 守備への影響 完成なるか
8月いっぱい盛り上がったエンバペの移籍騒ぎだが、結局移籍は成立せずに終わった。 ただ、現行契約は来年6月末までだから、年末が近づくにつれて契約延長かボスマン移籍かと盛り上がることは目に見えている。 僅か3、4か月先のことであるから、現状のお…
ジダンの退任が正式に発表された。 ペレス会長からは慰留されたとも報じられていたが、結局契約期間を1年残しての退任となった。 www.realmadrid.com 2回目の監督としての道筋を振り返ってみたい。 軟着陸を目指した再就任 ジダンの限界 いよいよ「ポスト…
アルコジャーノに敗れたコパデルレイの一戦により、監督交代の話題がまた増えている。 今のところ、後継者不在という消極的な理由によって、シーズン終了までは現体制が維持されるのが妥当なルートだろう。 コロナ禍が続いているこのタイミングで替えて、さ…
オサスナ戦は気温同様寒めの内容で引き分けに終わった。 ここまでバルセロナ、アトレティコに勝利する一方、カディスに敗れ、エルチェ、オサスナと下位のクラブから勝ち点3を取れず、不安定なシーズンとなっている。 レビューが遅くなってしまったので、中…
先週末のアラベス戦に続いて、アウェイでのシャフタール戦にも敗れ、CLグループステージ突破も危ぶまれる状況となっている。 リーガでも精彩を欠いており、第二次ジダン体制の限界との声が大きくなりつつある状況だが、さて、マドリーはジダンを解任すべきな…
代表戦期間で試合がない週末だった。 少し時間に余裕ができるタイミングでお題をいただけたこともあり、今回は今シーズンのここまでを大まかに振り返る内容。 現状と課題、そして希望を持てるポイントなど、こんなメニューで振り返りたい。 起用の考え方を推…
マドリーの今シーズンは、リーガ優勝、CLベスト16敗退で終了となった。 新型コロナウイルス感染症の流行により長期の中断を挟んだ未曽有のシーズン、マドリーはどのように変化していったのだろうか。 いくつかのポイントで振り返る。
カシージャスが引退を発表した。 練習中に発作で救急搬送されて以降は練習に復帰できておらず、RFEF会長選への出馬に意欲を見せていたこともあって、引退は既成事実化しつつあった。 だから、彼の発表に驚きはなかった。 それでも、カンテラーノからトップチ…
マドリーは第35節アラベス戦、第36節グラナダ戦ともに勝利。リーガ再開後9連勝で、1つの勝ち点も落としていない。 内容は盤石とは言い難い。 前節も、グラナダがビハインドを覆すべく攻撃的に振舞うようになってからは、とにかく耐えることとなった。 …
レンヌの17歳、エドゥアルド・カマビンガは、マドリーが契約を目指しているプレーヤーの一人だ。 ベイル、ハメスといったあたり、さらにレンタル組を含めて考えると人員過多で、マドリーはまず放出が優先事項である。彼は、その状況の中でこの中断期間に獲…
スペイン政府は、6月8日からフットボールを含むプロスポーツを再開することを承認した。これにより、リーガも同日より正式にシーズンが再開されることになった。 中断までに27節までを消化しており、残りは11節。 一般的には6月30日が契約の最終日…
プレシーズンに負傷していたアセンシオの回復が進んでいる。 シーズンが中断となったこともあり、焦ることなく回復メニューをこなせていて、自宅待機となる前にはピッチで動けるまでになっていた。 今回は彼の今後の使い方を整理しておきたい。
新型コロナウイルスの影響は広がる一方だ。 リーガの再開は政府の許可が出てからと決まり、CL、ELの決勝も当初日程での開催を諦め延期で、代わりの日程を策定することもできていない。 「レアルマドリードのある生活」というタイトルで文章を書いてきた…
CLの直後にバルセロナ戦があったという日程のおかげもあって、普段はあまり見ない層もマドリーの試合を見てくれる機会となったようである。 せっかくの機会なので、しばしばある誤解を解いておきたいと思う。 その誤解とは「マドリーは何でもできるチーム…
レバンテ戦で負傷交代したアザールは、その後の診断で腓骨に亀裂が入っていることが判明した。 復帰までは2か月と報じられており、その通りなら復帰は早くとも4月末である。手術を勧める声もあり、そのタイミングで完全復帰できるとは思えないことから、事…
準々決勝でレアル・ソシエダに3-4で敗れ、コパデルレイのタイトル獲得はならなかった。 ウニオニスタス、サラゴサとの試合について書けていなかったこともあるので、このタイミングでマドリーのコパデルレイをまとめておく。
招集リストの記事でも述べた通り、この時期に長距離移動し、時差のある場所で強度の高い試合をしなければならないのは辛い。 リーガ、コパデルレイの優勝クラブが戦ってきた例年のレギュレーションであれば、昨シーズンどちらのタイトルも取っていないマドリ…
3-0で勝利したヘタフェ戦で71分からプレーしていたビニシウスは、試合後、出場のなかったナチョ、オドリオソラ、ロドリゴとともにフィジカルトレーナーからランニングなどの軽いメニューを課された。 出場がなかったか時間が短かったメンバーについての…
今シーズンスタート当初、バルベルデはカゼミロに次ぐ存在になれるのではないかと考えていた。 しかし、そのような考えは大きな誤りだったことを認めなければならない。 www.realmadrid.com
移籍市場終盤、マドリーはケイラー・ナバスを1500万ユーロでPSGに売却。入れ替わる形でアレオラをレンタルで獲得し、第2GKを入れ替える取引を行ったが、それ以上の動きは取れずに終わった。 散々報じられ、個人的にも期待していた中盤を刷新するに足る…