レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

セルヒオ・ラモスのインタビュー

バルセロナ戦から一夜明けて、 El Largueroで放送されたセルヒオ・ラモスのインタビュー。

以下、ASの記事より、ざっと訳。

・誰に注目が集まるでしょう、イケル、ラモス、アンチェロッティ、ベイル?

皆を尊重しているよ。批判とともに生きてきたし、批判は僕を強くしてくれ、改善し続けるようにもしてくれた。今のモウリーニョが好意的であってもなくても、誰が僕達を批判しようと気にしない。

・しかし、どうして注目されるのでしょう?

うーん、僕達は世界で一番大きなチームを代表する立場としているからね、カピタンとして。僕らを攻める人たちと顔を合わせなきゃいけない。だけど、賢人には余裕のある背中と”むき出しの”尻がある(余裕と批判を受け入れる態度ということ?)。難しい状況になった時、それに反応すると示さなければ。僕に対する要求があるなら、それはぜいたくなことだね。

・契約更新について

以前その話をしたよ。クラブに契約更新の話はしていない。あと2年の契約があるし、すごく幸せだから、契約更新の話を持ちかけてないんだ。僕がマドリー以外のクラブのユニフォームに目を向けてないから、クラブは慌ててない。ベストを尽くしたいね。

・マドリーはバルセロナより優れている?

敗戦はいつも悪いものだけど、いくつか良い成果を引き出すことができる。マドリーは良いフットボールをしたから、昨日は負けたけど顔を上げていた。僕の考えでは、前半はすごく良かった。だけど試合を決めることができなくて、結局その報いを受けることになった。彼らが2点目を挙げたけど、僕らはそうできなくて、それが差になったね。

アンチェロッティはなぜこれほど擁護されるのでしょう?

過去の監督と差をつけたいわけではない。誰かは全てを強調し、他の人は全然しないというような不公平は好きじゃないからね。それぞれ良いところがあるものさ。

・今、ピッチでマドリーはより良く受け入れられているでしょうか?

マドリディスモの全部を見られるよ。

・パーティとディナーの騒ぎの後のロナウドの扱いはわずらわしかったですか?

僕はそうじゃない。マドリーに10年いるけど、このチームの一員としてやることには世界的なインパクトがある。多分、いくらかはうるさいものだった。僕にはとてもはっきりした自覚があるし、過ちから学ぼうとするよ。

・新聞は読みましたか?

それほどは読んでいない。早い時間の移動中は読むよ。エル・パイスエル・ムンド、マルカにアス、あなたの同僚の意見を知るためにね。僕はそれに影響を受けないし、批判で落ち込んだりお世辞に舞い上がったりしない。皆と歩調を合わせることなんてできないんだ。全般的に、共有される批判があれば、反対にそうじゃないものもある。プロの意見に晒されるし、時には僕らに味方しないものに敬意を持たなければ。

・ロッカールームはどうでしたか?

多分、昨日の状況だから、僕らは顔を上げて出て行ったよ。全てを尽くしたが何も得られなかった。偉大なチームとの素晴らしい試合だった。マドリーがコントロールしたのは驚きだった、小さなディテールが差となったね。彼らは最後には明らかなチャンスをものにしたけど、僕らの失敗はその前に試合を決められなかったことだ。

ロナウドは全てを台無しにしたと言いました。

試合を終えた時は熱くなっているて、その後で普段どおりに落ち着くものさ。建設的な話じゃないね。悪いことが起こった時は、僕らは立て直し始めなければいけない・・・

・ベンチは?

全部置いてきてしまったようだったし、強い打撃だったから、少し静寂があった。落ち着くための時間だね。

アンチェロッティは何と言いましたか?

シーズンは長く、重要なのはどう終わるかだ。試合の後に言ったように、もっと大きな勝ち点差があってもタイトルを得たり失ったりしたことを見ている。

・フロレンティーノ・ペレス会長は何か言いましたか?

彼に聞いてよ、確かあなたは彼の友人なんでしょ。

・なぜいつも同じプレーヤーの話になるのでしょう?

それは望むか望まないかという話じゃない。マドリーでは動く全てのことをメディアが見ている。マドリディスタは意見を求めるし、いつもプレーヤーは顔を上げていなければならない。時には普段通りに運ばないことから離れたいと思うだろうね。言いことであれ悪いことであれ、顔を上げていなければならないんだよ。

・敗戦の後の移動はどうでしたか?

僕はずっとイケルと一緒にいる。僕らは試合についていつも話すんだ。全てを見返して、分析しようとする。僕が最初で、イケルも同じさ。昨日だけ特別に議論したわけじゃなく、いつもそうなんだ。他の皆を励ますとしたら、僕とイケルだよ、カピタンだからね。

・シウダ・デポルティーバでの事件(ベイルやヘセの車を蹴った男らがいた事件、既に身元が特定され処分されている)について。

音楽を書ける時間もなかった。2人か3人がドアのところにいるのを見たよ。彼らが何をしたか見えた。ヘセの後に出たんだ。明らかに彼らは何パイントか飲んでいた。ヘセの後ろにいた僕を捕まえたんだ。それでヘセに叫んで、熱くならないように車を止めずに出たんだ、彼の性格を知ってるからね。僕は何が問題なのか聞いたよ。ヘセが少しの間僕を置いて行こうとした。彼らにこうしたことは何も正当化しないと言ったよ。

・マドリーのプライベートのセキュリティに問題があるのでしょうか?

これは道路上で起こったことだ。車の上に乗ろうとするようなことは避けなければならなかった。警察を呼ぶべきだったかも。そうするだけの時間があったよ。熱くなっていたけど、一番良い行動をしたと思う。

・ベルナベウの観客は厳しすぎるでしょうか?

個人的に言えば、何も後悔していない。僕らがあるべきレベルにない時の、この組織や観衆の要求の高さはいつも批判的なんだ。その要求の中にある愛情に気づかなくて、居心地の悪さを見せるプレーヤーはいるけど、観客が要求するのはもっとできるから。僕らはそうしたことと付き合っていかなければらないんだ。僕らがそれを好もうとそうでなかろうと敬意を持たなければいけない。彼らの愛情はとても重要だからね。

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カピタンとして、落ち着いた受け答えの印象。批判は多くあるが、敗れたとはいえカンプノウで良い内容だったことから、前向きにやろうという意思が伝わってくる。

インタビューでも触れられているように、暴徒による事件はあったものの、恐らく多くのマドリディスタは敗戦の中にも評価できる点を多く見つけたことだろう。プレーヤーも同様に、楽観はできなくとも、期待は持てるプレーをしたと感じているのがわかる。

契約延長についてはまだこれからという話。ペペの契約を延長するという話もあり、そうであれば彼より年下で、カピタンの一員であるセルヒオ・ラモスの延長をしないということはないだろう。

セルヒオ・ラモスは現在29歳で、センターバックとしてはまだ何年もトップレベルを維持できる。彼の守備、組み立てへの貢献は今のマドリーに欠かせない。契約延長の進展を落ち着いて見守りたいと思う。