ソラーリの解任自体に驚きはない。問題はそれがいつかということと、後任が誰になるかということだった。
シーズン途中にロペテギに代わり暫定監督となり、その後正式に契約した経過もあり、今シーズンさらに監督交代はせず、このままソラーリで行くとの見方もあったが、このタイミングでの解任が決定。
後任が昨シーズンいっぱいで退任していたジダンとなったことで、二重の驚きとなった。
CL3連覇であっさり身を引き、このまま良い思い出だけを残すこともできた。
世代交代しつつ結果も追う難しい課題に取り組むのだから、うまくいかないことも大いに考えられる。そうなれば彼自身のブランドに傷がつくことになるし、マドリーでの思い出にいくらか影を作ることにもなるから、大きな挑戦だ。
難しい状況、自身への期待の高さを考えるとリスクが高い判断。にもかかわらず、オファーを受けてくれたことに、マドリディスタとしては感謝するほかない。
主力の構成が変わっているため前回同様とはいかず、ビニシウス、レギロン、マルコス・ジョレンテ、バルベルデといったあたりをどう使うかがポイント。
会見では変化と述べていたが、ジダン自身のやり方も前回と変えられるか、といったところになる。ソラーリが育てた未来への希望をもてる面々をジダンが活用できれば面白い。
今シーズンの残りで体制を固める時間はある。来シーズンを良いものにできるよう、準備していってほしい。
去るソラーリにも悪い思いはない。
難しい状態のチームを引き受けてくれ、若手を引き上げて頑張ってくれた。CWC以外のタイトルは遠かったが、今後に繋がる仕事ぶりだったと評価して良いのではないだろうか。
激動の数ヶ月だっただろうから、今は少し休んでもらえればと強く思う。