レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ラ・リーガ第28節 vマジョルカ

下位に沈むマジョルカではあるが、CLとは違う大会であることを思い知らされた。

 

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■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:ルーカス・バスケス、ナチョ、アラバ、メンディ

MF:カゼミロ;バルベルデ、クロース

FW:ロドリゴベンゼマ、ビニシウス

 

61分:バルベルデモドリッチ、カゼミロ→カマビンガ、71分:ルーカス・バスケス→カルバハル、ロドリゴ→アセンシオ、80分:メンディ→マルセロ

 

カゼミロ、クロース、メンディが復帰。ミリタンの穴は安定と信頼のナチョが埋める。

 

マジョルカの先発メンバー

GK:セルヒオ・リコ

DF:マフェオ、バリエント、ライージョ、オリバン

MF:ババ;アントニオ・サンチェス、ダニ・ロドリゲス、久保

FW:ムリキ、アンヘル

 

68分:アントニオ・サンチェス→サルバ・セビージャ、アンヘル→プラッツ、79分:ダニ・ロドリゲス→アマト、久保→イ、86ババ→グルニエ

 

マジョルカは残留争い真っただ中。久保は左で先発。

 

リスク回避優先の中盤

クロースとカゼミロが戻ってきた中盤は、クロースが下がるお馴染みの形でボールを持つ。

ミッドウィークのCLと比べると、ボール保持時に前に出ていく枚数が少なく、後ろは安定するが攻撃の厚みを欠く印象を強く受けた。

 

この形で組み立て時のポゼッションを安定させれば、変なロストが減るので失点は減る。

だが、相手が押し上げてこなくなるので得点も難しくなるというジレンマがある。

先日も述べたように、今のマドリーでは、多少の隙が見えて点が取れそうに見える方がスペースを得られて、得点の可能性が高くなる。

 

前から追ってショートカウンターになればベスト、だめでも相手が出てきてくれたところを裏返せれば良いのだから、残る問題は守備。

CLレベルではここが苦しく、少数の守備でエンバペを止めるにはイエローカードをもらうことも含めた対応をせざるを得なかったが、その分のメリットは確実にあった。

 

国内の中位下位相手の場合、同じようにしても個々の質の優位で処理できる可能性が高い。

だから、バルベルデやカマビンガを使って攻め合う試合を強いることによって得点を増やしていくのは、選択肢としては持っておくべきであろう。

 

一方で、この形ではある程度起こりうると想定される「事故」によって先制を許すと、本格的に引き籠る相手に対し2点取らなければならなくなってしまう。

悠々と首位を走れている今シーズンでも、アンチェロッティが逆転を何としても避けたい旨の発言をしていることを考えても、こうして勝ち点を落とすリスクを負うのは怖い、という考え方なのは見て取れる。

 

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これも一つの正解であるから、疲労でペースが落ちないことを祈るのみ。

あとは、試合展開に応じてバルベルデ、カマビンガを使う意図は見えているので、必要なら躊躇なく交代枠を使ってくれれば。

 

先制して盤石に

前半は停滞したマドリーだったが、55分バルベルデがババに寄せて奪ったところからのショートカウンターでビニシウスが決め、先制に成功。

バルベルデが入ったことでできる守備が成功した形である。

 

リードしたので、カードが怖いカゼミロを下げてカマビンガを入れる交代を早めに。このあたりの判断は素早く良かった。

CL後というタイミングを考えると、無理して良いことはほとんどない。結果重視でやりくりすることは理解できる。

 

77分にはビニシウスが自陣まで下がってボールを奪ったところからのロングカウンターで、追いついたビニシウスが倒されてペナルティ。

ベンゼマが決めて試合を終わらせた。

守備参加、走力とビニシウスの良いところが目立った場面だ。

 

アセンシオ、あと少し

その陰で、ベンゼマと並走するしかなかったアセンシオのまずさは気になった。

ビニシウスが猛追してきていたとはいえ、ゴールに直結するコースを走らなかった点こそ、彼が継続して右で脅威になれない大きな理由の一つである。

 

彼がボールを受ける動きがあってもいいのに、それをしたのは長い距離を走ってきたビニシウスの方であった。

ディフェンスを引っ張っていたといえば聞こえはいいが、直接は関与しなかったとも言えるわけで、印象は良くない。

 

ラ・レアル戦のようなゴールで良いので、常にゴールに関与できるところにいる意識があるべきだ。

そうすれば、数字が伸びてより警戒されるから、チームにとってメリットが大きいプレーヤーになる。

逆に、ビニシウスは大外にいることが多いものの、ここぞというところに入っていくことで今シーズンの結果と信頼を勝ち得た。

右でポジション争いをしている面々には、この差を考えてもらいたいと思う。

 

最後に

3点目を挙げたもののベンゼマが負傷。その前にロドリゴも削られて交代、最後はメンディも負傷交代と、残念な離脱が出たものの、試合結果はOK。

 

CL後に取りこぼさなかったあたり、今シーズンのリーガタイトルは期待できそう。

アンチェロッティが言う通り最後まで油断は禁物だが、勝ち点差が開いたことにより無理な起用を避けられるようになっていることは大きい。

中盤はもとより、これまであまり入れ替えのなかったポジションにおいても、必要に応じて休ませる判断ができるのではなかろうか。

 

週末バルセロナ戦のあと代表期間へ。

セルタ戦の後、CL準々決勝チェルシー戦という日程となる。

まずは、チェルシー戦までにコンディションが整えることを考えていきたい。