レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ラ・リーガ第16節 vビジャレアル

残念ながら負けて当然の内容。

先発メンバーから想像できた不安がそのまま現実のものとなった。

 

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■マドリーの先発メンバー

GK:クルトワ

DF:ミリタン、リュディガー、アラバ、メンディ

MF;チュアメニ;モドリッチ、クロース

FW:バルベルデベンゼマ、ビニシウス

 

64分:チュアメニ→ルーカス・バスケス、メンディ→ロドリゴ、70分:モドリッチ→カマビンガ、82分:バルベルデ→アセンシオ

 

カルバハルが負傷で招集外となり、右ラテラルがミリタンに。よってセントラルはリュディガーとアラバのコンビ。

 

ビジャレアルの先発メンバー

GK:レイナ

DF:フォイス、アルビオル、パウ・トーレス、アルベルト・モレーノ

MF:パレホ;コクラン、バエナ

FW:チュクウェゼ、ジェラール・モレーノ、ジェレミーピノ

 

72分:アルベルト・モレーノ→ペドラサ、81分:ジェレミーピノ→ホセ・ルイス・モラレス、89分:ジェラール・モレーノ→ダンジュマ、コクラン→トリゲロス

 

CL圏内を目指せそうなビジャレアル。ホームでは4勝1分け1敗と強い。

 

不安1 ミリタンの右ラテラル

ラテラルは組み立て時において重要なポジションとなっている。

寄せられても曖昧なロングボールに逃げず繋げなければならない。中を切られて孤立した時にドリブルで局面を打開することも求められる。

後方のパス回しに相手を食いつかせてスペースができたところを攻める形を狙うためには、ラテラルのところでボールを失っては話にならないのである。

 

右でこうした技術が安定しているのは間違いなくカルバハルだ。

しかし、彼ももう30歳を過ぎている。負傷離脱が多く、今シーズンの先発出場は・・試合となっていて、シーズンを通して計算できるプレーヤーではなくなっている。

 

その彼が今節も離脱して、ミリタンが起用されたのは驚きであった。

序列2位はルーカス・バスケスで、W杯疲れもないはずの立場だ。マドリーではほぼやっていないポジション、W杯疲れもあるミリタンをアンチェロッティが選択した理由はよくわからない。

ともかく、不慣れなポジションでのミリタンは、対人守備こそ無難に対応していたものの攻撃面の質が低い。前述のようなラテラルに求めたいプレーができないため、ビジャレアルの守備に主導権を握られることとなってしまった。

 

不安2 W杯組のコンディション

W杯組であるチュアメニ、モドリッチが入った中盤のコンディションが不安の2つ目。

 

最終ラインのやり繰りがあったことにより、組み立てに関与する必要性は高まっていたのだが、中盤のユニットとしてのプレーは悪い意味でいつも通り。

レベルが下がっていたところを補えなかった。

 

組み立てを助けつつ前線のサポートもするという働きができる万全なコンディションではなかったように見受けられた。

こうした仕事が得意でとにかく気が利くモドリッチも普通の出来。厳しかったボール保持の質を個人で引き上げるようなプレーではなかった(本来は37歳を頼ってばかりもいられないのだが)。

 

また連戦となり、普段とは違うW杯疲れもある状況でCL再開までうまく乗り切る必要がある。

ピボーテは代わりのプレーヤーが難しいのでやむを得ないにしても、ベテランのコンディションに配慮してバルベルデをインテリオールにして、ロドリゴやアセンシオを右で先発起用する選択を考えてもいいのではなかろうか。

 

メンディ…

点を取れる気こそしなかったが何とかスコアレスで45分を終え、後半に1点勝負かなと思っていたら、47分にメンディのパスミスからショートカウンターを受け、ジェレミーピノに決められた。

 

最初に書いたラテラルの攻撃での仕事に沿って言うと、メンディはドリブルが得意。危険な位置で相手をはがす謎の度胸もある。

その一方でクロスを含めてパス精度は低い。狭いところをパスで打開できるわけではなく、ポゼッションの際の取り扱いが元々難しいプレーヤーであった。

 

かつてのCMKにおけるカゼミロと違うのは、ラテラルを避けたポゼッションが基本的にはできず彼に逃げてもらうといった対処ができない点だ。

まして、彼の前にいるのはビニシウスで攻撃の主力である。彼が下がらずに済むよう、メンディが低い位置のポゼッション時は頑張らなければならない。

 

守備が長所のプレーヤーだからといっても、ポジションの都合上目をつむりがたいところまできている感がある。

フラン・ガルシアらカンテラーノの帰還で、最低でも競争相手の確保、あわよくば序列の入れ替えを考えるべきと思う。

 

オープンな展開にするも不発

60分の「ソフトタッチ」ペナルティをベンゼマが決めて追いついたものの、すぐにペナルティをジェラール・モレーノに決め返され1-2。

 

残り30分で2点は先発メンバーでは期待しづらい。

バスケスロドリゴ、カマビンガを投入し、バスケス右、アラバ左の最終ラインで4-4-2とした。

本来なら90分やらせそうなチュアメニとモドリッチを下げたのはコンディションの問題もあってのことと思われ、控えとはいえカタールに行っていたロドリゴ、カマビンガと調整を図りつつ、陣形を変えた感がある。

 

追いかけるマドリーとしてはオープンな展開は望むところ。

守備強度の維持よりも前線の人数を増やすことを重視し、ビジャレアルもある程度乗ってきてくれていた。

ただ、ビジャレアルの速攻と入れ替わっての速攻の形が作れなかったことと、遅攻でブロックを崩すアイデアがなかった。

ブロック外からシュートを決められるアセンシオも入れたが、彼の左足も湿ったままで終わった。

 

ビジャレアルは、本来のポゼッション能力の高さとともにチュクウェゼが持ち上がるような個人の長所の組み込みが良かった。

リードして以降のポゼッションはさすがで、怪しげな場面があった前半から改善。マドリーは彼らのミスを生むプレーができなかったというしかない。

 

最後に一言

1月はこういう試合で何とか勝ち点3を拾っていくしかないかもしれない。

 

コパデルレイビジャレアルとの対戦が控えていて、全部に主力を突っ込むとシーズン終盤にコンディション不良となることが明らかだ。

主力であるW杯組が損耗するくらいなら、この後のスーペルコパも無理は避けてほしいが…