2008年最後の試合。連敗ストップなるか。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
MF:ガゴ、グティ;ロッベン、ファン・デル・ファールト、ドレンテ
FW:イグアイン
46分:ドレンテ→ラウール、56分:ファン・デル・ファールト→パランカ、72分:マルセロ→トーレス
4-2-3-1の形。風邪をひいたラウールはベンチから。
■バレンシアの先発メンバー
GK:レナン
FW:ビジャ
63分:バラハ→シルバ、デル・オルノ→マドゥロ、75分:マタ→ビセンテ
こちらも4-2-3-1。
■基本の形
マドリーの狙いは高い位置からのプレスと速攻。序盤からかなり走り回って追いかけていた。
先制点は3分、ロッベンの突破からイグアインが難しいシュートを決めた。この後もプレッシャーからの速い攻めが基本。低い位置からのグティのパスも冴える。
一方のバレンシアはビジャが裏を狙う。スピード勝負では難があるマドリーのセンターバック2人に対しては有効。
プレスと速攻という狙いからしてボールの支配率が低くなるのは仕方ないが、主導権を握っているとは言い難い前半だった。
ゴール前でドタバタする守備まではなかなか直らず、互いにチャンスを作りあう展開では怖い。ビジャに決定的場面が何度もあった。が、カシージャスがいつも通りのプレーでゴールを守る。
今日の主役はロッベン。健康な時のロッベンのドリブルは本当に止める術がない。バレンシアは当然2人で挟みに来るが、ほとんどボールを取られることがなかった。
他の選手もわかっているのでロッベンにボールを集める。よってマドリーの攻撃は右サイド中心。ドレンテは下がっての守備には貢献していたが、攻めではまだまだ。
ファン・デル・ファールトは、本来のポジションに近い位置でプレーし、パス、飛び出しともになかなかの出来。
得点の機会はお互いに何度もあった。が、決めきれないまま前半終了。
■決めきれず
後半開始からドレンテに替えてラウール。4-4-2に近い形に変更する場面もあり、いろいろ試しながらなのかとも思った。
前半から随分と飛ばしたので後半は運動量が落ちる場面もちらほら。イグアインがチェイスしながら味方にラインを押し上げるよう催促するジェスチャーを見せることもあったように、前と後ろが切り離されてしまった。
ボールを奪ったらロッベンを中心に前の4人が攻める、という基本の形ははっきりしていたが、逆にいえば後半はそれだけ。
負傷したファン・デル・ファールトに代わってパランカ。今日は真ん中に位置したこともあって、ドリブルでの見せ場は少なかったがキーとなるパスを出すなど、様々なポジションでプレーできる柔軟性を見せた。
67分にマルチェナが2枚目のイエローカードを受け退場してからは多少楽になった。2点目を入れて試合を決めてしまいたかったが、この日はとことんシュートが入らない。ロッベンのドリブルからあとは決めるだけ、というシーンが何度もあったが・・・
イエローを受けディフェンスが苦しいと判断したマルセロをトーレスに替え、逃げ切りを図る。結局最後まで得点は動かず、1-0で試合終了。
■その他もろもろ
前半途中から進行し、後半明らかになった間延び傾向は改善しなければならないポイント。これによってシュートの撃ち合いになってしまった。結果として1-0ではあったけれど、お互いに決めるべきところで決めていれば、もっと分からない試合になっていたはず。
ロッベンが攻撃の核として活躍したことは今後に向けて好材料。彼がボールを持てばチャンスが作れる、という雰囲気があった。
今日の負傷者は、ファン・デル・ファールトとメッツェルダー。ファン・デル・ファールトはハムストリングの損傷、メッツェルダーは鼻骨骨折。メッツェルダーは手術の可能性があり。
年明けは4日、ホームでビジャレアルと対戦。まずはクリスマス休暇を楽しんで。
※今日も遅くなってしまったので、コメント返信は明日にします。本当にごめんなさい。