さて、エスパニョール戦。さすがに生放送。中村は招集もされていない状態だったが。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
FW:ベンゼマ、ラウール
69分:グティ→ラス、72分:ベンゼマ→イグアイン、84分:ラウール→ファン・デル・ファールト
ラスは先発せず。よってアルベロアが右、マルセロが左に。
■エスパニョールの先発メンバー
GK:カメニ
DF:ロンカリア、パレハ、ダビド・ガルシア、ビクトル・ルイス、
MF:バエナ、ハビ・マルケス;ルイス・ガルシア、ベルドゥ、コロ
FW:オズバルド
46分:コロ→イバン・アロンソ、63分:ルイス・ガルシア→マルケス、71分:パレハ→アマ
序盤の不調から脱したエスパニョール。でも得点が少ない。
■セルヒオ・ラモスが攻撃を解決
どういう展開になるかな、と考えていたら4分にマドリーが先制。
グラネロのフリーキックをセルヒオ・ラモスがうまく合わせた。カメニは怒っていたが、ディフェンス云々より、少し下がりながらファーに入れたセルヒオ・ラモスが上手だったという印象。
さて、エスパニョールの中盤で攻撃を操るのはベルドゥ。その下にバエナ、ハビ・マルケスがいる。だが、デ・ラ・ペーニャがいない。
これはマドリーにとってありがたい。中盤がシャビ・アロンソ、グティ、グラネロという今節では特に。
両チームの中盤の構成、さらにサンチャゴ・ベルナベウでの試合という状況もあって、マドリーは攻撃、エスパニョールが守備という流れになった。
そこでマドリーが主導権を握れれば良かったのだが、エスパニョールがかなりしっかり守っていた。
オズバルドを残して、きっちりブロックを形成。これがなかなか崩せない。そこでセンターバックに入ったセルヒオ・ラモス。彼が組み立てに参加することで、人数を増やし、シャビ・アロンソやグティを助けた。
こうやって2番目のプランでもチームを助ける動きができるのが今ありがたい。
2点目は29分。
グラネロのセンタリングをラウールがシュート。カメニがスーパーセーブで止めたが、跳ね返りをカカが上手くボレーで決めて2-0。
カメニはこの後も良いセーブを連発。
結果論ではあるが、セットプレーで早々に先制できておいて本当に良かった。
のったカメニから普通に点を取るのは難しい。
■好調カメニ、でも最後はイグアイン
後半のエスパニョールは少しずつ攻撃へシフト。守備は上手くいっているが、それでも2点差を追いかけている試合。いつまでも守っているわけにもいかない。
それに対してマドリーの逆襲、とはいかなかった。
どうも前半のちょっと息苦しい展開を引きずってしまったような印象で、せっかく並べた(といっても負傷者がいたためだが)攻撃的な中盤の選手が存分に能力を発揮したという感じではなかった。
ラウールが中盤に降りる回数が増えたのは、中盤で苦労した証だ。
それとやはりカメニの活躍に触れておかなければならないだろう。
良いセーブを何度も見せて、2点差を維持。エスパニョールの攻撃陣は彼の頑張りに報いなければならない。
どうにも動かない試合展開で、ペジェグリーニはラスを投入。
負傷明けで、試運転でもあり、グティを下げて盤石の備えでもある。3点目という感じではなかった。
72分にイグアイン登場。前半、ライン上で勝負しようというプレーが多かったラウールのおかげで、ベンゼマはラインの間でボールを受けられることが多かったように思う。課題はその役割が入れ替わっても大丈夫か、というところだろう。
イグアインは、現状ベンゼマよりそのあたりのやりかたがうまい。
しかも90分には、ファン・デル・ファールトのロングパスを美しいトラップ。ワンタッチで相手をかわし、ドリブルでカメニを抜いてゴール。
ジダンのようなトラップで勝負あり。つま先で手前に引くようにボールコントロールをするのは、サラゴサ戦でのゴラッソでもやっていたのと似ている。
2節連続で美しいゴールを目撃したところで試合終了。
■いよいよCL
好調カメニに対して、先制、追加点がうまく取れたのは幸いだった。
早い時間で先制できず、ずるずる・・・というのはよくある嫌なパターンだが、セルヒオ・ラモスのヘッドでそれを回避。
エスパニョールの守備も良かったが、早い時間で先制できた精神的余裕が試合にゆとりを与えた。
怪我人も帰ってきつつある。
次節はシェレスとアウェイで対戦。そしてCL決勝トーナメントの第1戦がミッドウィークにある。
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