レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第11節 vセビージャ

遅れたけれど、セビージャ戦を簡単に振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK;ディエゴ・ロペス

DF:アルベロア、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:イジャラメンディ;ケディラ、イスコ

FW:ベイル、ベンゼマロナウド

63分:イジャラメンディ→シャビ・アロンソ、70分:イスコ→モドリッチ、82分:ケディラ→ディマリア

フル稼働していたペペ、ディマリアが休養を得た。イスコは先発に復帰。

■セビージャの先発メンバー

GK:ベト

DF:フィゲイラス、カリーソ、パレハ、ナバーロ、アルベルト・モレーノ

MF:エンビア、ラキティッチ;ハイロ、ビトーロ

FW:バッカ

62分:ハイロ→ペロッティ、バッカ→ガメイロ、83分:ビトーロ→レジェス

ウナイ・エメリ率いるセビージャ。CLに出場する勢いのあった一時期から見れば難しい時期を迎えている。

■簡単に

両チームあわせて10ゴールが決まった乱打戦。

マドリーは攻撃面で良いところがよく出て、守備面ではその弊害が現れた形となった。

攻撃面では、ベンゼマを中心にバイタルに縦パスがどんどん入っていたことで、アタッキングサードでの近い距離のパス交換が可能になり、シュートまでたどり着く回数を多くすることが出来ていた。

ベンゼマに入って、ディマリアやイスコ、ロナウドに落として仕掛ける形が機能したことで、セビージャの最終ラインに難しい状況を強いることに成功していた。イスコは、アンチェロッティが言うところの”休養”を経ての先発だったが、まずまずの出来。この形で彼がもっとフィットしてくれば、周囲を使うアイデアはさらに面白いものになりそう。

こうした縦パスを受ける形はベンゼマがもともと得意とするプレーだが、ベンゼマにとって良かったのはゴールという目に見える結果を出せたこと。

ベンゼマとディマリア、ロナウド、イスコが効果的に絡めていたので、シュートに至る場面が多くっていたのだが、それでも外してしまうイメージが強かったベンゼマがきっちり2ゴールできたことは、彼自身にとって重要だ。

以前から書いているように、彼は組み立てに絡んでボールを受けるプレーは得意。それとともにゴールを決めてほしい場面で、きっちり決めるのが課題だった。その意味で、この試合のように、ゴラッソではなく決めるべきものをきちんと決めたことが大事。彼に求められているのはゴラッソではなくシーズンを通したコンスタントな得点。こういうゴールを淡々と決められるようになっていくことが求められている。

この試合で彼自身の流れが変わってくれるとありがたい。

トリボーテに近いこの試合の構成で、イスコが出て行き、ケディラもサイドにフォローに出て行くとなると守備が手薄になるのは当然。

セビージャは最終ラインとイジャラメンディしかいないマドリー守備陣(下手をするとイジャラメンディもポジションを離れていることがあった)に対し速攻を展開することで、良い場面を迎えていた。

失点の場面は致し方ない形ではあるものの、守備陣が後ろに追う形で守らざるを得なかったことでああいった場面を迎えている。

ケディラやイスコが出払った状態での攻撃の形、どう仕掛けていくか、ボールを失っても良い場所やタイミングはどこか、といったことは、今後積み重ねてチームとして作っていく他ない。

今の段階では、失点の数はともかく、攻めるために出て行くとこういう展開になってしまうのやむを得ないところだろう。

■続けたい

守備の問題はあるけれど、攻撃で成果を出せたのは嬉しい。

形を作れたというだけでなく、ゴールをあげたことで、前線の選手は自信を得たはず。今後も続けていってもらえれば。

こうした形を維持しつつ守備のバランスを取っていくのは難しい作業。特にトリボーテでは、前の2枚が出て行かないと厚みのある攻撃を作るのは難しい。

それを維持しながら守備に負担となるリスクを回避する術を身につけるのは時間がかかる作業だが、この方向性を目指して改善を続けていってもらいたい。

今日開催の第12節はラージョとのデルビー。アウェイでも継続して良い形を作れると良いのだが。