コパ・アメリカ、ユーロと代表に招集されている面々は慌しくしているが、クラブでは戦力の整理が進んでいる。
シーズン途中からバレンシアに期限付き移籍していたチェリシェフが、ビジャレアルへ完全移籍することとなった。
契約期間は5年間で、移籍金は公式には発表されていないが、最大で1000万ユーロ程度と報じられている。
カンテラーノとして本格的にトップチーム登録されるべく戻ってきた今シーズン、ベニテス期の混迷、またコパ失格の原因となったことで、実力を見せる機会もほとんどないまま、バレンシアへの期限付き移籍を経てクラブを離れることになった。
左サイドはマルセロ、ロナウドが占めているが、そのバックアップとしてはリーガの経験も豊富であり、可能性はあったように思うが、プレー以外の面で振り回されたシーズンとなったことは残念だ。
ベルナベウでの祝勝会でアルベロアが彼のユニフォームを着ていたので、こうしたことがあってクラブを離れることになった彼の立場を慮る気持ちがあったのではないかなと感じている。それくらいに、彼にとってはもったいないシーズンだった。
ビジャレアルは以前も所属していたクラブで、彼にとってはやりやすい環境だろう。そうしたクラブと契約できたことがせめてもの救い。
新しいシーズンが彼にとって良いものになってくれればと思う。