レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ペペインタビュー 後編

前回の続きから。前編と原文はこちら。

・能力の高いフォワードと対する時、どこに注目しますか。フェイント、体の動き、それともボール?

とても能力が高いフォワードと対戦する時は、いつも相手が出た最近の試合を覚えておくようにしてるんだ。たとえば、ロビーニョ。僕は彼がペダラーダをして、中に入っていくことを知っている。メッシも同じで、中に入っていく。

相手がうまい選手の時は、ボールよりも体の位置に注目するね。僕にとって不可欠なのは相手が動くより先に判断すること。ボールを取るためには早くなければ。

・どんな相手がやりやすいですか。

動きが少ないフォワードの方がやりやすい。僕は体をぶつけるのが好きだから、背が高ければ高いほどプレーしやすくなる。接触プレーは僕に有利だ。マドリーではディフェンダーはよりよい体を作るためにジムでたくさんウェイトトレーニングをする。それが接触プレーの時の安心のもとさ。大きな選手には役に立つんだ。小さな相手は捕まえるのが難しいよ。

トーレスは見ましたか。

見ないわけないじゃないか。彼は現代的なフットボーラーだ。丈夫で強いし動きも速い。今日のフットボールで勝利を得るために基本的なものを持ち合わせているよ。

トーレスのように素早い選手にはどう対応しますか。

彼のように身体的に優れたフォワードと対戦するのは好きだよ。どちらも強いのなら、いつも僕に有利なんだ。ディフェンダーはボールを持ってプレーしないでいいからね。トーレスに対しては、左利きの選手が苦手な左側へプレーさせなければならない。たまに、スピード勝負をして僕の右側へ進ませるのもやる。相手がスタートしたら僕は自分の右足のストライドを信じてカットに行く。そうすればいつも僕の方が先にボールに触れるんだ。

・どうやってトーレスに左側を攻撃させないようにするのでしょう。

体を動かしてさ。この点で、カンナバーロみたいな選手とトレーニングできてるのは僕にとっての特権だ。イタリアの下部組織で教えられたフィールド上のポジションや体の位置について誰にでも反映させる。センターバックは足を平行においてはいけない。これが第一。

次にフェイント。ディフェンダーはボールなしでフェイントをかけなければならないから、試合中はとても忙しいんだ。でも、うまくいけばフォワードをだませるし、相手が動いたら体を素早く回転させる。体を回転させたら、相手にスピードがなくてもそれでお終いだから、その時は何度も確認して体を動かさなきゃならない。フットボールでは、自分の限度をわかっていないと何もできないからね。

・去年はこの日(インタビュー時点)で53の勝ち点を獲得していました。今は44ですが、どうしたのでしょうか。

1か月半、不運な時期があった。11月から12月の間はたくさん怪我人が出てしまった。シュスターもチームに多く解決策を示せなかったしね。

・多分ロビーニョファン・ニステルローイ抜きではシステムを変えるべきですよね。より決定的な仕事ができる選手がいないと、多くの攻撃が効果がないと思いませんか。

去年は守備的中盤の選手が一人しかいない状態だったからディフェンスは苦労した。ラスはチームにバランスを与えてくれると思う。1人の守備的中盤とグティの組み合わせだと始めるプレーを確実にしなきゃならない。さもないとカウンターを受けることになる。その点で、今はチームのあり方が変わった。

チームには一定の選手がいるのに気付いているから、彼らに合わせていかなきゃ。ロビーニョが右にいてロッベンが左にいたら、僕らはもっとボールを持てるだろうけれど、それは不可能だ。僕らはチーム全体に貢献できるような方程式を見つけたんだ。イグアイン、ラウール、ラス、ガゴ・・・みな役割があるし、最大限それを果たしている。それが安定をもたらすんだ。

・なぜポルトガル代表でのように、攻撃に参加して驚かせることで有利な状態にしようとしないのですか。ファンデが禁止しているのでしょうか。

上がることは求めてないよ。地に足をつけている。このチームでの僕の役割は守ることさ。

・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・

CLを意識した質問が中心。テクニックの話が面白い。

ディフェンダーにとって、ガゴとラスのコンビはやっぱり安心できるんだな、と実感した。