アスがトップで伝えているので、感想程度でも触れておこうと思う。
フンテラールが移籍志願か、という話。
■理由はある
151分の出場と言ってはいるが、先発したのは17節のビジャレアル戦のみで、あとはリードした展開で残り20分、といった状況が多く、これで得点がなかったからといって責めることはできない。
この出場時間と出場の仕方で、得点できなかったからベンチなんだ、というよりも、
1.負ければリーガは終わる、という勝ち点差の中で、ラウールとイグアインが2トップで機能している
2.コンセプトの浸透のためには、今はできるだけ同じ先発メンバーを組みたい
3.フンテラール自身、大きな負傷から帰ってきて1か月である
といったような理由があってのベンチスタートなのではないかな、と思う。特に3は忘れるべきではなく、負傷明けでしかも新しいチーム、という状況であれば、場面を選んで徐々に使っていくのが正しいように感じる。まして1の理由もあるわけだ。
■責任者が説明を
とはいえ、マドリーの問題にも触れておく必要はある。
ラスを登録することで決着したCL登録問題だが、選手との交渉段階では、CLに出場できることを前提とした話があったはずだし、どちらかしか登録できないということが見落とされていたことが、交渉後に判明しては、選手としてはがっかりだろう。
責任あるトップは別件で既にいない。であれば、このことについて説明すべき人物は一人しかいない。
■切ない話
この記事を見て強く思うのは、フンテラールの友人か家族には薄情な人がいたものだなということだ。
アスの記事が真実ならば、フンテラールが不満を漏らしたのは友人や家族だ。人がたくさんいる中でこんな話をするわけはないだろうから、フンテラールが気持ちを明かした人たちの中の誰かが、アス紙に”たれ込んだ”ということになる。
こんな記事が出て、フンテラールの立場がどうなるかわからないわけもないだろう。報道が真実なら、フンテラールは信用して話した人物に”売られた”ことになる。
切ない話だ。
■同情はするけれど、我慢も必要
試合の記事で何回か書いたように、チームとして点を取りに行く場面で使われれば、もっと違うプレーを見せてくれるはずだと思う。チームが攻めに傾かない状況ばかりが出番であることには同情はする。
が、もう少し待ってみてもいいのではないだろうか。今文句を言っても移籍できるとすれば半年後だ。
とはいえ、発言が(あったならば)公になるとは思っていなかっただろうから、その点についても同情する。
ラシン戦で出場できなかった、と、そのことが引き金になったようにアス紙に書かれているが、そのラシン戦の前に公式サイトのインタビューで優等生発言をしている。建前もあるだろうが、それでも「舌の根の乾かないうちに・・・」と思われる危険はあるのだから、かわいそうだ。