エル・パイス紙によるペペのインタビュー。今日は前半を。
・昔はフットボールは激しいスポーツでした。なぜあれほどラフだったのでしょう。
テレビがたくさんなかったからだと思うよ。今プレーする時はずいぶんと気をつけなきゃならない。僕もフットボールを始めた頃は相手をたくさん蹴ってた。ああ!3試合出たら出場できなくなり、また3試合で出場できなくなり・・・幸運なことに、僕を導いてくれる監督がいた(からプレーを正せた)。今、マドリーの試合で8台よりカメラが少ないってことはない。どんな場面でも見られているし、それで人生が複雑になる。
・フォワードに対している時でもカメラのことが頭にある?(意訳だけれど、自信がない。間違っていたらごめんなさい、修正します。詳しい方に教えていただければ嬉しいです)
どこでプレーしているかによるね。エリアに近い時は精一杯耐えて、フォワードには僕に有利になるプレーをさせなきゃいけない。僕は特に、やってほしいと思う動きをフォワードにさせるようにする。フェイントをかけさせて、彼らに決断をさせるんだ。エリアに近い時はよりボールを追うように注意する、危険なファールをしないようにね。でも、そうでない時はフォワードに対して自分で決断をしたい。相手に対する時により早く考えて決断できるようによく集中しなければ。僕は早いのが好きなんだ。それには直観に頼る部分がある。そのために、僕は自分自身に語りかけるんだ。それが試合で助けになるから。
・自分自身とどんな会話をするのですか。
試合中は、そうだね・・・マドリーでプレーすることは大変だよ!僕は心理学的な問いをよくするんだ。敏感になって、強くなるためにね。このチームでプレーするためには、肉体的にも精神的にもいつも良好でないといけないと思っている。
・どんな言葉で安定するのですか。
ポルトでは心理学の専門家がいて、僕を良く助けてくれた。彼は「君はできる」「君ならやれる」みたいなことを言ってくれた。そういう言葉を頭に入れておかなきゃいけない。
・カンナバーロ、セルヒオ・ラモス、エインセ、そしてあなた・・・この4人のディフェンダーはフォワードに恐れを抱かせますね。あなた方には、カメラを気にせず相手を削っていたディフェンダーが持っていたようなものがあるとは思いませんか。
フットボールは接触があるスポーツだ。僕らはフォワードに何度も蹴られるけれど、ディフェンダーは文句を言わないから誰にも気づかれることはない。大切なのはボールに向かうことと誠実であることさ。フットボーラーという同じ仕事をしている選手を怪我させたら、結局は自分に不利になるんだから、誰も誰かを怪我させようなんて思わないよ。将来、どこのどんなチームで、誰と一緒にプレーしているか分からないんだからね。
・いつも微笑みながら相手とぶつかっているようです。周囲に気づかれないように厳しく当たるやり方をどこで学んだんですか。
なんて答えればいいか分からないな。
・レフェリーが笛を吹かなかったペナルティーもいくつかありますよね。
フォワードは倒れたら、ファールじゃなくても大げさにアピールするから、そういうことが起こるんだ。もっと自然に倒れたら、審判はもっとペナルティーを与えるんじゃないかな。
・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・
きつい質問がかなりある。接触にも強く、カバーもうまい彼だからこそ、の発言もあるように思う。相手を自分がやりやすいように動かす、というのは、面白い。
ブラジル出身らしい明るい表情や見た目とは裏腹に、かなり神経を使って自分をコントロールしているのには驚いた。メンタルのコントロールを大事にしている選手なんだなと思った。
相手と接触した時に笑ってるようだ、という質問はぜひカンナバーロにしてもらいたい話だ。