レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ラウールは6月30日に引退し、監督としての将来に集中する

昨日はプジョルが会見を開き、今シーズン限りでバルセロナを退団すると発表したが、スペイン代表でのチームメイトであり、ライバルクラブのカピタンとして切磋琢磨してきたラウールのキャリアについての記事があったので、簡単に訳。

元記事は”El Confidencial”より。

ラウールは現役生活に別れを告げる。7番は、今シーズンがプレーヤーとしての最後のシーズンとすることを決めた。アル・サッドSCのフロントは、かつてのマドリーのカピタンとの契約を1年延長しようとしたが、彼は36歳で現役としての時間は終わったと考えている。

ラウールは今もクラブで重要な貢献をしているが、そのレベルはカタールでの最初の年よりも落ちている。ここまで2ゴールを決めているが、最初のシーズンには9つのゴールと6つのアシストを記録していた。彼のクラブであるアル・サッドはカップ戦の決勝に進出したが、彼は自身のキャリアが別の方向に向かうべきだと考えている。

ラウールは2年間契約を続けてきたが、金銭的に大きなオファーも彼の考えを変えるには至らなかった。もうすぐカタールで過ごして2年になるが、彼は体も心もフットボールに捧げてきた。朝にはアカデミーに行きコーチング、プレーの仕方について学び、最も愛するフットボールについての知識を吸収している。彼は子どもたちのグループの練習さえ指導しているのだ。

今のところの考えは、ラウールはサインした契約は満了するということだが、それも最終的なものではない。彼はマドリーが自身の帰還を待っていることを知っている。フロレンティーノ・ペレス会長自身が昨年8月に賛辞を述べているし、今年の1月にカタールで親善試合を行った際にも同様の発言が繰り返された。

今のところ、最終決定はなされていない。彼の次のゴールは監督としてタイトルを獲得することだ。代表選手だった者や、プリメーラで10シーズン在籍した選手が受けることができ、毎年開かれているREEFのプログラムであるエリートコースを受講し、監督の資格を取ることを検討している。実際彼は最初、このシーズンに受講しようと考えていたのだが、アル・サッドがそれを認めなかった。2014年には、グティやミスタといった選手がプリメーラでの監督になるためのコースに入っている。

8月の試合では、14年在籍したクラブのスタジアムであるベルナベウからの歓声で愛情を受け取っている。そして、ペレス会長との親善の回復により、1年前にはほとんど不可能と思われた可能性のパノラマが開けた。今、ラウールは現役選手としての最後の3か月を満喫している。

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推測もあって、確かにこうだとは言えないところも多い記事だが、アル・サッドとの契約満了を迎える夏に、更に1年延長するかどうかは微妙なところだと私も考えている。

アル・サッドには当初1年契約で加わって昨オフに1年延長しており、1年1年キャリアを考えて結論を出せる状態にあるのだが、長年過ごしたマドリーとの親善試合があったことで、プレーヤーとしての生活に区切りがつくような印象を持っている。

クラブ帰還に向けて最大の障壁は、記事でも示唆されているように、カピタンと会長として良くも悪くも長い付き合いだったペレス会長。

ペレス会長が、影響力のあるラウールの帰還を好意的に捉えなければ、そういった話は全くなくなってしまう。

また、会長がラウールの帰還を受け入れるとしたら、ラウールを自身の陣営に取り込むとか、彼の影響力を自分のものとするといったような政治的意図がないわけではないだろうが・・・

それでも、ラウールにはマドリーに帰って来て欲しい。

彼はマドリーにとって、それだけ意味のある人物だ。