レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

プレシーズンマッチ インターナショナルチャンピオンズカップ vローマ

インターナショナルチャンピオンズカップと銘打たれアメリカで開催されているプレシーズンの大会。

初戦は私の事情で見ることができなかったが、インテルと対戦しており、これが第2戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、コエントラン

MF:シャビ・アロンソ;イジャラメンディ、モドリッチ

FW:ルーカス・バスケス、イスコ、ベイル

46分:カシージャスディエゴ・ロペス、コエントラン→アルベロア、ペペ→ナチョ、ルーカス・バスケス→デ・トマス、65分:シャビ・アロンソ→メドラン、66分:セルヒオ・ラモス→ジョレンテ

前線にイスコを起用。徐々にW杯に出場していたメンバーが帰ってきている。

■ローマの先発メンバー

GK:スコルプスキ

DF:フロレンツィ、べナティア、カスタン、アシュリー・コール

MF:ケイタ;ナインゴラン、ピャニッチ

FW:イトゥルベ、トッティ、リャイッチ

65分;ピャニッチデ・ロッシ、70分:トッティボリエッロ、78分:フロレンツィ→ソンマ、ナインゴラン→ウチャン、イトゥルベ→サナブリア、86分:ケイタ→パレデス

イトゥルベをはじめ、オフに積極的な動きを見せているローマ。そんな中でトッティが健在であるのは素晴らしい。

■コンディション

インテル戦は先発のほとんどがW杯不出場組だったが、この試合は半々と言ったところ。

W杯出場組はオフが1か月もなく、通常のシーズンから見れば休みはずっと少ない状況で、コンディションが心配されるところではあるのだが、全体として見ればまずまずの状態。

W杯に出場していない面々の身体的な状況は問題なく、出場組も昨シーズンの慣れ親しんだやり方の中であればある程度はやれていたと言える。

クロース、ハメスが加わることが決まっているが合流は8月で、彼らを組み込んだやり方が動き出すまであることもあって、昨シーズン同様の4-3-3と4-4-2の変形は非常にスムーズ。

ボールや人の動きの理解がされている分、プレーヤーが落ち着いてやれているように見えた。

昨シーズンのやり方を土台にできているというのは、新しいシーズンに入っていく上で大きなメリット。コンディションはぼちぼちであっても、各プレーヤーがチームの中にすんなり入れている印象だった。

この後、マンチェスターU.戦を経て徐々に負荷をかけていくことになるが、この試合のようにベースがしっかりしていればプレシーズンマッチはやりやすい。ロナウドをはじめW杯出場組がさらに戻ってきても、チームの形がある程度はっきりした中で受け入れていければさほど問題なくやれそうだという実感が得られた。

■0トップはまだまだ

ここまで新契約はなく、モラタがユベントスに移籍したのみであるフォワード陣。この試合では、更なるフォワードは必要ないというアンチェロッティの発言通り、イスコをトップで起用し、0トップのテストを行った。

結論から言えば、この形はまだまだこれからのもの。

イスコが中盤に降りていくのは良いのだが、そのスペースを両サイドのウイングがうまく使って飛び込み、中央で仕事をするような流れはあまり見られなかった。

イスコが降りてベイルがただ中央に入るというようなポジションチェンジが多く、流動的に中央のスペースを使えていなかったことで、ベイルの1トップのようになってしまい、0トップらしい形とはいかなかった。これではイスコをトップ起用する意義が薄まってしまう。

また、モドリッチ、ベイルがいる左サイドが攻略の中心となっていたが、逆に言えばベイルはサイドに開いて打開せざるを得なかったということ。

この場合、トップにベンゼマがいない分逆サイドから中央にロナウドが入ってくることが期待されるが、彼が不在の状況ではゴール前で人数不足となり、決定機をものにしづらくなるのは当然。

サイドはできればインテリオールと降りてきた偽9番、そしてサイドバックで攻略し、ウイングは中央に進出しての仕事を期待したい。

ロナウドありでどれくらいゴールに迫れるかは気になるところだが、現状ではサイドを崩すのに人を要し、中央は手薄になってしまう形で、0トップの効果は薄い。

本当にフォワードの補強がなく、このままのチームでシーズンに臨むのかはわからないが、0トップを実戦仕様にするには、もうしばらく時間がかかると思われる。

■守備面

守備は昨シーズンの整備がそのままで、さほど問題はなかった。高い位置で引っ掛けられる場面もあって、カウンターが万全なら得点に至っておかしくないシーンが何度もあった。全体としては、このまま続けていければと思える内容。

失点のシーンは残念だったが、ローマを、トッティを称えるべき。この試合に限って言えば、1失点よりも無得点を心配するべきだろう。

イジャラメンディが新シーズンにどこまでやれるのかは、シャビ・アロンソの後継を考える上でも重要で、守備面での貢献も気になるところ。

この試合ではまずまずだったが、アロンソ不在で彼がアンカーとなり、クロースやハメスが加わった時にどれだけ守れるのか、というのは8月に見てみたいポイント。

■8月に向けて

8月からはチーム全員揃ってのプレシーズンとなり、また違ったテンションでの練習、プレシーズンマッチとなるだろう。

昨シーズンの形をベースに新加入のプレーヤーをどのように組み合わせていくのか、アンチェロッティの選択が気になる。