レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

ハメス・ロドリゲスと契約

この1週間ほど、現地紙が煽りに煽っていたハメス・ロドリゲスとの契約だが、ついに昨日公式に発表された。

契約期間は6年間で、報道によれば移籍金は7000万ユーロほど、年俸は500万ユーロと伝えられている。

昨シーズンプレーしたポジションを見るとはっきりわかるが、本来はトップ下のプレーヤーであり、昨シーズンのマドリーにはなかったポジション。4-3-3と4-4-2を使うようになって以降、同じようなポジションが適正のイスコは非常に苦労したことを考えても、ハメスをそのやり方にはめるのか、もしくは彼を加えて別のやり方を構築するのかは大きな分岐点だ。

前者の場合、ロナウドかベイルがトップに入る形とし、ハメスをサイドで使えば、CL制覇の大きな力となったディマリア、モドリッチシャビ・アロンソの中央を崩さずに済む。また、フォワードの獲得に頭を悩ませなくても良くなるかもしれないというおまけもついてくるこちに。ただ、複数のプレーヤーにポジションの変更を求める必要は出てくるだろう。

後者の場合、ハメスを中央で使うことが前提となる。4-2-3-1がまず思い浮かぶが、そうなると彼やイスコは大いに輝くだろう。ただ、その場合はディマリアがベンチか移籍となってしまう。噂されるディマリアの移籍が現実となると、少なくとも割くシーズンのままのやり方で攻守のバランスを取ることは難しい。守備のブロックに入れて、かつ攻撃参加で効果が期待できるプレーヤーを探すか、チーム内で作り出す必要が出てくる。

私としては、今のところは前者を選択した方がいいだろうと考えている。

ディマリアやモドリッチをそのまま残せるので攻守のバランスが取りやすい点と、予算をつっこむことが難しいだろう財政的な状況からいって、それなりのレベルのフォワードと新たに契約することができないのではないかという点から、ハメスをサイドで使って中央のバランスを維持する形を支持したい。

ロナウドのコンディションの点でも、サイドのプレーヤーが必要であることは以前も書いたとおりであり、その意味でもサイドでハメスを起用する可能性を模索することには意義がある。

いずれにしても、ポジションを変える必要があるので、序盤で形を作れるかどうかが鍵になる。そうでなければ、昨シーズンのようにリーガの序盤戦でつまづくことにもなりかねない。

戦力の入れ替えではなく上積みをしたいので、現有戦力とうまく併用できる術をアンチェロッティに探ってもらいたい。

アンチェロッティはそうしたバランス調整に長けているので、期待している。