レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第2節 vレアル・ソシエダ

一日遅れだが、ソシエダ戦を振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:クロース;モドリッチ、イスコ

FW:ベイル、ベンゼマ、ハメス・ロドリゲス

74分:モドリッチケディラ、77分:カルバハル→アルベロア

ロナウド不在のためハメスがウイングに入り、インテリオールはイスコ。

■レアル・ソシエダの先発メンバー

GK:スビカライ

DF:サルドゥア、エルストンド、イニゴ・マルティネス、デラベージャ

MF:グラネロ、ベルガラ;シャビ・プリエトスルトゥサ

FW:カストロ、アギレチェ

60分:カストロ→カナレス、アギレチェ→ベラ、83分:シャビ・プリエト→ミケル・ゴンサレス

グリースマンがアトレティコに移籍し、ブラーボはバルセロナへと、攻守の要となるプレーヤーが抜けたが、今シーズンはどうなるか。

■簡単に

マドリーは5分にコーナーからセルヒオ・ラモスが先制ゴールを決め、11分にはベイルも追加点を挙げて上々の立ち上がりだった。

チームとしての出来はまだまだだが、早い時間帯で2ゴールを得てから4失点を喫するなど想像もできなかった。

バランスを崩した要因の1つは守備。

クロースとモドリッチがフィルターとして最低限機能はするものの、彼らだけでは中盤を支えることは難しい。4-4-2になった際に両翼とも守備に不安があり、参加自体も不安定になると、クロースとモドリッチに託すことになってしまう。彼らの守備能力は低くはないが、2人で守れるほどに特別なプレーヤーでもない。

ディマリアが中央とサイドでうまく守備のタスクをこなしてくれていたおかげで成立していた昨シーズンの形は、そのままでは使えないということ。イジャラメンディや残留が決まったケディラを中盤でうまく起用し、守備のバランスを再発見するしかないだろう。

守備に不安を抱えながらも起用しているハメスはどうか。

彼にはディマリアほどの守備参加は期待できないので、その分攻撃面でディマリアと同等以上の働きを期待することになる。ディマリアのようなドリブルやサイドでのプレーではなく、エリア周辺での崩しのアイデアを求めたいところ。

だが、現状そこまで決定的な仕事はできていない。まだまだ加入間もなく周囲との相互理解も乏しいだろうし、W杯の後でもあるのでコンディション的に難しいところはあるだろうが、守備はもともと期待できず、自由がある分輝いて欲しい攻撃面では時間が必要ということであれば、彼を今の段階から継続して起用する意味はあるのだろうか。

高額な移籍金を支払ったプレーヤーなので、先発としてチームに組み込む必要があるというクラブ事情はあるが、それにしても起用の仕方は考えたほうがいい。現時点では攻守ともに何もできないプレーヤーでしかない。

プレーの内容もさることながら、バタバタと失点を重ねて盛り返せなかった精神面にも不安が残る。

モチベーションが低下しているとは思いたくないが、昨シーズン終盤に見せたようなここ一番という時間帯での踏ん張りが利かず、ずるずると守らされるのは辛い。終盤は退場者を出したかのようなプレーぶりで、アウェイの雰囲気に押し流されてしまった。

難しい試合で精神的に持ちこたえる必要があることは、昨シーズンのCLドルトムント戦で学習したはず。この試合を機に、改めて精神面を立て直してもらいたい。

こうした試合展開となって、雰囲気を変えるために攻撃的な交代のカードを切れないことも厳しい。

ヘセはまだ負傷からの回復途上で、ベンチ入りしたメンバーのうち攻撃的なプレーヤーはカンテラーノのラウール・デ・トマスしかいなかった。これでは、守備を強化して耐えることはできても、流れを変えることは難しい。点が欲しい時間帯だった74分にモドリッチを下げてケディラを投入しなければならないとは。

チームの人数が少ないこともあるが、攻撃的なプレーヤーが皆先発していることも原因。最初に書いたように守備を再整備するためにも、攻撃的なプレーヤーをベンチに置き、イジャラメンディやケディラをうまく先発に組み込んで、ベンチワークも含め効果的な選手起用を検討すべき。

層が薄い中この先発を続けても、あまり実りがある将来は見えてこない。

■早くも3回目のデルビー

代表戦を挟んで、次節はベルナベウでアトレティコとのデルビー。スーペルコパで既に2回戦っており、早くも3回目の対戦となる。

今節を見る限りは、敗戦も覚悟せざるを得ない難しい試合になるだろうが、まずは守備面の改善を図って、少しでも良い内容の試合となってくれれば。