加入はメンディで一旦落ち着き、マドリーは7月に入ってからまず戦力整理を進めている。
ブログで追えていなかった移籍について、簡単にまとめておく。
■ラウール・デ・トマス
ラージョで奮闘していたラウール・デ・トマスは、FWの事情によってはマドリーでの登録もあるような位置づけだったが、ベンフィカに2000万ユーロ程で売却となった。
体を張れる9番としてプリメーラでも頑張っていた印象。ポルトガルで飛躍してほしい。
これにより、当面フォワードの3番手はマリアーノということに。2トップのオプションもあることを考えれば、マリアーノ放出の可能性はこれまでより低くなったと考えられる。
■レギロン
昨シーズン、ソラーリによって引き上げられた才能のうちの1人であるレギロンは、セビージャに1年間のレンタル移籍となった。
攻守に走れるサイドバックらしいサイドバックで、マドリーでの課題はアタッキングサードで得点に繋がるボールの精度。単に良いサイドバックから、もう一段階レベルアップできるか。
セビージャでもポジションが保障されているわけではないだろうから、コンスタントな出場機会の確保を目指して頑張ってほしい。
■テオ
アトレティコから加入したことで話題となったテオは、ACミランへ完全移籍。移籍金は2000万ユーロほどと報じられている。
彼もレギロン同様、最終的にはマルセロを脅かすには至らず移籍となった。スピードがある攻撃的サイドバックとしてアラベスで頭角を現したが、ボールを持ってのプレーに難があった。
スペースがあって駆け上がるのは良いが、ボールを持って押し込むことが多いマドリーでは特長を生かせなかったとも言える。
イタリアで再び名を上げることができるだろうか。
マドリーとしては、契約時の移籍金を下回ることになったものの、メンディ加入でだぶついた左サイドバックをうまく整理した格好となった。
■エーデゴーア
オランダでのレンタル移籍を経て、一定の評価は得るようになったエーデゴーアは、ラ・レアルに1年間のレンタル移籍となった。
レバークーゼンとの話もあったが、結果的にはリーガのクラブにレンタルすることに。
これはスペインでやれるかの最終テストといった意味合いのように思われる。
新しいシーズンで評価を高めれば、’20~’21シーズンにトップ登録ということもあり得る。マドリーとしては、トップ登録に至らずとも、リーガでやれる実力を示してくれれば相応の移籍金による移籍が見込めるので損はない。
新しいシーズンは彼の今後のキャリアを左右する1年になりそうだ。
意外な移籍はなかったが、早いタイミングで進んでいるのは良い。プレーヤーにとっても新天地が早く決まるメリットは大きいので、ここまでは順調と言えるだろう。
あとは、ベイル、ハメスといった大きな移籍にどう決着をつけるか。これには時間がかかるだろうが、出来るだけ良い解決方法を見出してほしい。