レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第6節 vドルトムント

既に2位通過を決めており、消化試合。ベルナベウで良いところを出せるかがポイント。

 ■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、テオ

MF:カゼミロ;イスコ、コバチッチ

FW:ルーカス・バスケス、マジョラル、ロナウド

 

38分:バラン→アセンシオ、58分:コバチッチ→セバージョス、69分:イスコ→マルコス・ジョレンテ 

 

テオ、コバチッチ、バスケス、マジョラルと控え組が先発。こういう選択を出来ると、この先年末に向けた日程で多少アドバンテージになる。

 

ドルトムントの先発メンバー

GK:ビュルキ

DF:バルトラ、ソクラティス、スボティッチシュメルツァー、ゲレイロ

MF:シャヒン、ダフード;プリシッチ、香川

FW:オーバメヤン

 

65分:シャヒン→バイグル、80分:バルトラ→トプラク、89分:香川→ヤルモレンコ

 

敗退が決まっているドルトムント。監督交代の可能性もあるようで、前回対戦時とは違い、混迷気味。

 

■控え組がまずまず、ロナウドはさすが

マドリーの問題点については先日の記事で書いたので、ここで重ねて書くことはしない。

一朝一夕に改善されるものでもないので、根本的な改善に至るにはしばらく時間を要するだろうし、冬の市場で動いて変化があるしれないというくらいの捉え方でいる。

ここでは、ポジティブな部分についていくつか触れておきたい。

 

まず、控え組の面々が割と問題なく試合に入れていたのは良かった。

マジョラルは8分にゴールを決め、コパに続いて結果を出したし、テオも概ね問題ないプレー。バスケスもいつもに比べれば変なボールロストも少なく、悪く目立つことがなかった。

彼らの中でもコバチッチは格が違うプレー。復帰して少しずつプレー時間を得てきたところで、まだ完全ではないのだろうが、ボールの持ち上がり、アタッキングサードでの精度は中盤の序列に割って入れるレベル。

もともと中盤の序列では高い位置にいて、負傷で出遅れていたところ。存在感を示してくれたことで、中盤の選択肢は増やせそうだ。

 

ロナウドがゴールを決めたのも大きかった。

グループステージ全6試合でゴールを挙げた初めてのプレーヤーとのことで、やはり単純に加齢を理由にするのは違うのではないかと感じる。

コバチッチのパスを受けてちょっと押し出してからのファーへ巻くシュートは、速く美しいタッチだった。タッチも良いようで安心。

1つ言えば、ドリブルで相手を突破することはほぼない彼に、左サイドで何度もドリブルさせていたドルトムントの守備対応に問題があった。距離を詰めておけば抜きにかかれないのに、ずるずる下がるのは良くない。

ロナウドからすれば、シュートレンジまで自由に入り込めていたので、精神的にも余裕を持ってプレーできたのではないだろうか。

 

■最後に盛り上がり

15分までに2点を先取して、さらに畳み掛けらるかと思われたが、ここで落ち着くのはドルトムント相手でもありやむを得ないか。

が、そうであれば、43分、49分と連続でオーバメヤンに決められ追いつかれるようなことはあってはならない。

2-0からコントロールできなかった試合運びは、悪い流れを象徴しているようだ。1点差となった後、ハーフタイムを挟んでやり直すことも出来たのに、ドルトムントの攻勢を受けて失点を重ねてしまった。

 

それでも早い時間でコバチッチ、恐らくプラン通りにイスコと下げてセバージョスとマルコス・ジョレンテを出してしまうのはジダンの図太さ。

逆に、ここから出番をもらったセバージョスとマルコス・ジョレンテは、消化試合でかつ点差も開いた緩い状態ではない試合で起用されることになったから、モチベーションも違うだろう。彼らにとっては良い出場機会になった。

 

そこでぎくしゃくせず、彼らも落ち着いてプレーに参加できていたのは良い。

マルコス・ジョレンテは中盤の序列の一番下といっても良い状況で、なかなか出番はないのに、プレーは悪くなかった。

セバージョスも出れば良いところを見せてくれている。左サイドが好きなのでイスコと被って使いどころが難しいことはあるものの、狭いところでやれるボールタッチやパス精度、ワンツーなど、今後に向けて可能性を感じられるプレーができる。コバチッチほどとはいかないが、もう少し見たいプレーヤーである。

 

追いつかれたのはまずかったが、81分に勝ち越し。セカンドボールをテオがヘディングで落とし、バスケスがボレーで決めた。

恐らく当たりそこねだが、決めたことが大事。キーパーから逃げていくコースに飛んだのが幸いした。バスケスにもゴールで良い変化があればと思う。

 

こういう終盤での勝ち越しで盛り上がるのも久しぶりだ。

昨シーズンもセルヒオ・ラモスが連発していた時期があって、内容は良くなくても勝ち点を拾うといったことがあった。

ゴールにしても、必ずしも意図していないシュートであっても入ったということが大事でプレーを変えるものだし、試合にもとにかく勝利という結果が続くことで、チームは良い方向に進むもの。

特に終盤のゴールでの劇的な勝利は、悪かったことを忘れさせてくれ、見る側も味方につけられる。

久々にこういう盛り上がった状態で試合を終えられ、消化試合でも良いきっかけになりそうな結果となった。

 

■一言だけ

CLは一旦休みとなるが、昨シーズンに続いてCWCもあり、年末は移動も含め大変。また負傷者が増えないよう願うしかない。

 

CWC前最後のリーガは、ベルナベウでセビージャとの上位対決。難しい試合になりそうだ。