レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第6節 vルドゴレツ

遅ればせながら、ルドゴレツ戦を振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK:ケイラー・ナバス

DF:アルベロア、バラン、ナチョ、コエントラン

MF:ベイル、クロース、イジャラメンディ、イスコ

FW:チチャリートロナウド

60分:コエントラン→マルセロ、クロース→ヘセ、83分:ベイル→メドラン

首位通過を決めているため、通常とは大幅にメンバーを替え、主力組の何人かを休養させた。

■ルドゴレツの先発メンバー

GK:ストヤノフ

DF:ジュニオール、テルスレフ、モツィ、ミネフ

MF:アレクサンドロフ、ジャコフ、ファビオ・エスピーニョ、ブラ

FW:マルセリーニョ、ダニ・アバロ

61分:アレクサンドロフ→バンデルソン、63分:ファビオ・エスピーニョ→アニセト、72分:ブラ→ジュニーニョ

リバプールバーゼルの試合の結果によってはグループステージの順位が大きく変わるルドゴレツ。勝ち点を得られれば、という試合だった。

ベンゼマ抜きで

消化試合であるマドリーは最終ラインを中心に主力を休ませたが、一番のポイントはベンゼマを休ませチチャリートを起用したこと。

ポストプレーができるベンゼマがいないことで、マドリーはどう縦にボールを入れるのかという点が課題となる。サイドへ振ってばかりでは単調で手詰まりになる恐れもあり、この試合はコンディション維持のための休養だが、出場停止や負傷でベンゼマを欠いた時の対応を考える上では有益な試合になるかと思われた。

しかし、この試合ではそこまでの問題にはならなかった。

序盤こそ後方でパスを回す時間が長く、どうやってボールを前に進めるか様子を見ることが多かったのだが、バイタルエリアに入ってきたロナウドチチャリートに対してクロース、イジャラメンディ、絞ってきたイスコからどんどんボールが入るようになった。

ルドゴレツは出し手の彼らを捕まえきれておらず、余裕を持って縦にボールを入れられていた。これだけの余裕があれば受け手がベンゼマのような技術を持っていなくても問題のないパスが供給される。

バイタルへボールが入ってしまえば、この試合であれば後は個々の力量差で勝負できる。

力量差があり、プレッシャーの掛からない試合ということでこうした展開になったが、もっと拮抗した試合でも考え方は同じ。

イスコ、クロース、イジャラメンディ、モドリッチ、ハメスといった中盤のプレーヤーを自由にすることで、うまく収めてくれるベンゼマがいなくても良いようにボールを供給できる形を作りたい。そのために、サイドバックが高い位置を取って、中盤のプレーヤーがその後ろに隠れる昨シーズンの形の活用や、中盤のプレーヤー同士のポジションの入れ替えでスペースを確保することが求められる。

受け手が特別でなければ、出し手をうまく融通してその分を補う必要がある。

■18分で試合は決まった

ルドゴレツはコーナーの守備も怪しく、クロースが良いボールを蹴っていたこともあるが、なかなか合わないことでお馴染みのマドリーのセットプレーが良い形になることが多かった。マドリーのプレーヤーばかりがボールに対して入っていて、味方同士で邪魔してしまうことも何度か。

18分、そのコーナーからバランが合わせたところ、ゴールライン上で守っていたマルセリーニョが手を出してボールをストップし、決定機の阻止で一発退場。

ペナルティをロナウドが決め先制し、数的優位に立ったことで試合の流れは早くも決まってしまった。

いずれ決められるなら退場しないでゴールを許すだけの方が良いのだが、こうした場面で咄嗟に手が出てしまうのはプレーヤーとしては仕方ない。

マドリーの守備は緩く、ルドゴレツに速い攻めで何度かゴールに迫られることがあったが、この試合はやむを得ないと大目に見たい。最終ラインの連携という点でも、普段の組み合わせでない分、うまくいかない部分があった。

37分、またもコーナーから今度はベイルが決めて2-0。

危うい守備でもさすがにここから2点取られる心配はない。このゴールで試合は終わった。

後半は、クロースを下げヘセを試運転させ、出血したベイルに替えてメドランをピッチに送り出す余裕のある展開。

77分にアルベロア、86分にはそのメドランも相手に当たってのものだがゴールを決め、4-0で悠々の勝利。

ただでさえ楽な試合が、ルドゴレツが退場者を出したことでより楽になった。後半のプレーはルーズで、チャンスを作ってもシュートせず、ひと手間かけて引っ掛けられるつまらない場面を何度も作ってしまっていたのが残念だが、今後の試合に引きずらなければご愛嬌、と言える。

■最後に少しだけ

クラブW杯を控え、普段より年末の日程があわただしいので、ミッドウィークの試合を楽に終えられたことはコンディションの面で非常に大きい。

リーガ第15節アルメリア戦を挟んで、来週はクラブW杯。さらに連勝記録を伸ばせるよう期待したい。