レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第35節 オサスナvレアルマドリード

優勝を決めたこの試合、内容についてもいつも通り私見を書きます。

結果は今朝お伝えしたように2-1の勝利でしたが、内実はどうだったでしょうか。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモスカンナバーロ、ペペ、エインセ

MF:ガゴ、ディアラ、スナイデル

FW:ラウール、サビオラロッベン

ベンチ入り:デュデクトーレス、サルガド、ロビーニョバティスタニステルイグアイン

今回は全員招集されていたため、ベンチ入りメンバーも書いておく。

最終ラインはベストの構成。

中盤ではグティが負傷しているので代わりにディアラが先発。トップはサビオラが前節に続いて先発した。

オサスナの先発メンバー

GKリカルド

DF:ハビエル・フラーニョ、クルチャガ、ミゲル・フラーニョ、モンレアル

MF:アストゥディージョ、プニャル、アスピリクエタプラシル、ベラ

FW:ポルティージョ

残留争い真っ只中のオサスナ。ホームでもあり、少しでも勝ち点を伸ばしておきたい状況なので、厳しい試合になるだろうと思われた。

■主役はあなたじゃないですよ

最初に審判についてまとめて。

今節の主審はカンタレホ氏。序盤はそれほどでもなかったが、途中からカードをどんどんポケットから出していった。

オサスナに4枚、マドリーに6枚、計10枚のカードが出たわけだが、納得できないカード、そして判定が多かった。それはマドリーにとってだけでなく、オサスナにとっても同じことだろう。細切れに試合が途切れていった感は否めない。

これまでもマドリーと浅からぬ因縁を持つカンタレホ氏だが、それを抜きにしてもちょっとひどいなぁというのが正直な感想。

■ロングボールでは無理

さて、試合内容。

オサスナが高い位置からどんどん追いかけてきていたが、マドリーはそれをかわせなかった。中盤にしっかり納まらないので、長いボールが増える。

ただでさえ放り込みは得意でないマドリー、しかも前線がラウール、サビオラロッベンではマイボールにしづらいのは当然。

結果、中盤の上をボールがとび越え、相手ボールになることの連続。

オサスナはベラがいたるところでボールを持ち、アスピリクエタがマドリー左サイドを脅かし、チャンスを作ろうとする。一方マドリーはアタッキングサードにボールを持ち込めない。

散発的にいい形になるが、続かないのでリズムは完全にオサスナ

中盤の底に配されたガゴが広いスペースをカバーし、守備に貢献。最終ラインもさすがに堅く、最後は踏ん張っていた。

前半のシュート数はマドリー2本、オサスナ4本と互いに攻めきれないまま45分過ぎた印象。ボール支配率はオサスナの51%。

■諦めの雰囲気が・・・

後半開始時点で両チーム交代はなし。

46分、カンナバーロが2枚目のイエローカードで退場。一時的にディアラがセンターバックに。

53分にサビオラに替えてトーレスを入れ、セルヒオ・ラモスセンターバックトーレスを右サイドバックに入れ替えた。

今日のサビオラは全く機能せず。彼にまともなボールを供給できなかったチーム全体の責任ではあるが、落差が大きい出来となってしまった。

10人となったマドリーは、前半からの流れを変える機会を失ったようだった。

カウンターでチャンスを作ろうかという時間帯が少しあったが、奏功せず。オサスナの攻めに耐える時間帯が長かった。

63分、オサスナはハビエル・フラーニョとポルティージョに替えてソラとパンディアーニ

65分、ラウールに替えてイグアイン

ラウールを下げた時点で、シュスターはバルセロナ戦のことを考え始めたんだろうな、と感じた。

いつまで経っても改善されない試合展開では当然の考え方だったろう。

時間だけが過ぎていき、83分、オサスナコーナーキックの際にエインセがハンド。

PKをプニャルが決め、マドリーにとっては痛恨の失点。引き分けどころか、勝ち点1も持ち帰れない状況になってしまった。

85分、スナイデルに替えてバティスタ

スナイデルの落ち込みようは、見ていて辛かった。残り時間わずか、優勝の行方は次節に持ち越されると思われたが・・・

■終盤の逆転劇

87分、マドリー左サイドからのフリーキックイグアインが蹴る。ゴール前にできたスペースに最後に入りこんできたロッベンに素晴らしいボールが供給され、土壇場で同点に追いついた。

得点し、マドリーは勢いづいた。10人とは思えない攻めの迫力を見せ、セルヒオ・ラモスも頻繁に上がってチャンスをうかがう。

89分、ディアラがドルブルで突っかけ、こぼれたボールをセルヒオ・ラモスが右サイドへパス。フリーで受けたイグアインがシュートを決め、何と3分間で逆転に成功した。

昨シーズンも、今シーズンも終盤でイグアインがキーとなった。運がある。

このまま2-1で勝利し、今シーズンの優勝を決めた。

シュート数は両チームとも6本、オサスナに51%ボールを支配され、いい内容の試合ではなかったが、最後の時間帯の迫力は見事と言うほかない。

クラシコ

次節はバルセロナサンチャゴ・ベルナベウでのクラシコが待っている。

優勝は決めたものの、リーガとは別物のドラマがあるのがクラシコ。タイトルがかかっていないが故にプライドだけを賭けた試合となる。

マドリーはカンナバーロエインセが出場停止と、最終ラインは苦しくなるが、エトー、デコらを欠くバルセロナも条件は似ている。

最後の山場を勝利で飾ってほしい。