レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

CLグループステージ第3節 vユベントス

久々のミッドウィーク。勝てばグループステージ一位突破に大きく近づく。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロエインセ

MF:ガゴ;スナイデルファン・デル・ファールト

FW:ラウール、ファン・ニステルローイイグアイン

54分:イグアインロッベン、76分:ファン・デル・ファールトドレンテ

ロッベンがベンチスタート。中盤はデラレが先発せず、アヤックスコンビ。

ユベントスの先発メンバー

GK:マニンガー

DF:グリゲラレグロッターリエキエッリーニモリナーロ

MF:シソコ、マルキージオマルキオンニデル・ピエロネドベド

FW:アマウリ

36分:マルキージオサリハミジッチ、46分:レグロッターリエメルベリ、78分:アマウリ→イアキンタ

負傷者が多いユベントスブッフォンカモラネージなど主力を欠いている。

■何もできず

4分に先制を許したマドリー。デル・ピエロのシュートは素晴らしかったが、浮足立ったまま、ボール保持もままならず、ユベントスの勢いに呑まれて失点してしまった立ち上がりは論外。

ユベントスのボールの預けどころであるアマウリへのチェックはこの後思い出したように厳しくなるが、この数分でユベントスは落ち着いて試合を運ぶことができたし、マドリーは追いかける展開を強いられてしまった。

問題点は後述するとして、ひとまず展開を。

マドリーの攻撃は中央から。というよりサイドが機能せず、中央に偏ったという印象。その中央でも、ユベントスの当たりが強く、満足にファン・ニステルローイ、ラウールにボールが渡らない。

彼らがずるずる下がって来てボールを受ける回数が多く、かつ他に手だてがないとなると攻撃が停滞するのは当然。

前半は攻撃の糸口がつかめないままに終了してしまった。

■悔やまれる立ち上がり

後半も立ち上がりに失点。

49分、ペペが自陣深くでつなごうとしたボールを奪われ、ネドベドのクロスをアマウリが合わせて0-2。

2点差になったのを見てか、イグアインに替えてロッベン

ロッベンが入ってサイドに広がるプレーが多くなり、スペースがより良く使えるようになってきた。サイドにも相手の目が向けば中央が活きる。

66分、エインセのクロスをファン・ニステルローイが合わせて1点返すことに成功。

1点差となってムードは良くなった。ファン・デル・ファールトに替えてドレンテを入れ、ほとんど4トップ。ペペも上がってきて、一気に押し切ろうとする。

ユベントスはボールの支配を失っても、堅実な守り。シソコ、ネドベドの球際のプレーはうまかった。

終盤のマドリーのなりふり構わない猛攻も及ばず、1-2で試合終了。

65%のボール支配率が結果に結びつかなかった。特にロッベンが入って以降を考えると、同点もあり得た。

■問題点

1.イグアインの対応

シーズン開始直後、ゴールを重ねて先発の機会も増えてきたイグアインだが、強豪と対戦する場合にサイドでの仕事が満足にできていない。

中央にいることが少ない彼がサイドでボールを受けた場合に、ある程度キープできる相手ならば自由なプレーも許容できるけれど、それが難しい時にラウール、ファン・ニステルローイへボールを運ぶプレーができないと”奪われどころ”になってしまう。

この試合でもボールを持った後が問題だった。ベテランのコンビが下がりがちだったこともあるが、チャンスメイクのプレーがサイドでできないと、今後厳しくなることが考えられる。

得点する能力は十分なだけに、これを改善できればまた変わってくると思うのだが・・・

2.エインセとサイドの組み合わせ

1とも関連のあることだけれど、サイドでのプレーができる選手が少ない。

エインセは上がってきて攻撃の組み立てに加わることはあっても、するすると上がってクロスを上げる、というプレーが良いわけではなく、イグアインや中盤の選手と絡んでもサイドに迫力が出ない。

イグアインが先発する場合はマルセロのように、多少守備に問題があっても攻め上がりに長け、サイドからの攻撃の可能性を感じさせる選手と組み合わせた方が良いかもしれない。

ロッベンが入ってマドリーの攻めが良くなったのも偶然ではないだろうと思う。

エインセのように、自分でクロスを上げたり仕掛けたりすることをしない選手には、積極的にそれをするロッベンのような選手を合わせた方がうまくかみ合うのだろう。

・というわけで・・・

ローテーションを施行している今、ロッベンが出ない試合は多くあるだろうから、彼がいない場合にサイドをどう考えるか、というのは、特に強豪と試合をする場合には考えなければならないポイント。

負傷の影響かセルヒオ・ラモスにちょっと元気がなく、右サイドの攻めが停滞しがちでもあり、問題がはっきりした試合だったように感じた。

スピードがあるイグアインがチャンスメイクで一層の改善を見せてくれれば、今の3トップもより良くなっていくだろう。

また、組み合わせによって、ロッベンがいない場合でも、サイドが機能するということは十分にあることだと思う。

■週末へ

さて、次の試合は週末のリーガ。ホームでアスレティックと対戦。

ミッドウィークにはコパデルレイもあり、過密日程は変わらないが、コパは出場機会の少ない選手のアピールの場になるだろう。

また、ダービーでのファン・ニステルローイのレッドカードと出場停止処分について異議申し立てをしており、処分が撤回される可能性もある。