さっそく両チームのメンバーから。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
67分:スナイデル→ファン・デル・ファールト、80分:ドレンテ→サビオラ、86分:ラウール→ブエノ
ラモスをセンターバックへ回し、トーレスが右サイドバックで久々の先発。
中盤と前線は変わりのないメンバー。
■レクレアティーボの先発メンバー
GK:リエスゴ
MF:ヘスス・バスケス、ハビ・フエゴ;シシ、アカレ
FW:カムーニャス、ハビ・ゲレーロ
52分:アカレ→マルティン、77分:シシ→アイトール
引き分けを挟んで6連敗中のレクレアティーボ。下位をさまよっている。
■互いに低調・・・
うまくいっていないマドリー、スペースがあり余る中盤の守備は良くなっていないが、レクレアティーボもそれに付け込むことができない印象。
人に強いセルヒオ・ラモスとペペのコンビはさすがに堅い。
トーレスは攻守ともに無難なプレー。セルヒオ・ラモスに比べれば突出した個性を見せるわけではないけれど、危なっかしくない、安定したプレーができることを示した。
最終ラインは手堅かったが、そこから相手ゴールまでボールを運ぶのは大変。やはりもう少し高い位置でボールを取りたい。
その意味で攻撃と守備の問題点は繋がっている。ちょっと組織だってプレスを頑張れば随分違ってくると思うのだが・・・
イグアインが何回かおしい場面を迎えたが、得点ならず。
ずるずる行きそうないやな予感がしたが、38分、スナイデルが見事なロングシュートを決めて先制。うっぷんを晴らすゴラッソ。
畳みかける攻撃は今のマドリーには望めないが、不調のレクレアティーボにも助けられて1-0で勝利。
■勝ち点3とその代償
今節は内容よりもとにかく勝ちが必要なゲームだったので、相変わらずな内容でも、無失点で勝ち点3を挙げられたことを喜びたい。
が、スナイデルとイグアインの負傷はその代償としては重すぎる。
くるぶしのねんざと診断されたイグアインは回復まで数週間かかるかもしれない。その間、ラウール、サビオラ、ブエノのみのフォワード陣で乗り切らなければならないわけで、単純に人数が少ない。
今節、短い時間ながらもサビオラ、ブエノが出場したことは良かったが、根本的にシュスターが考え方を変えない以上は、これからも似たような使われ方ばかりになってしまうのだろうと思う。
選手をフルに活用する覚悟をシュスターに求めたい。
良い流れを取り戻すためにやれることは全部やるんだ、という意気込みが見られれば、見る側も感じるものがあるし、選手もまた違った思いでプレーしてくれると思う。