レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第27節 vアスレティック

頭を切り替えるためにも、とにかく勝っておきたい。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、メッツェルダーエインセ

MF:ラス、スナイデルロッベン、ラウール、マルセロ

FW:フンテラール

65分:ラウール→イグアイン、67分:ロッベン→フォベール、79分:フンテラール→パレホ

ラスの隣にはスナイデル。攻撃時には当然上がるので、ガゴとはちょっと違うけれど。最終ラインには予想通りメッツェルダーが入った。

アスレティックの先発メンバー

GK:イライソス

DF:イラオラ、アイトール・オシオ、アモレビエタ、コイキリ

MF:オルバイスハビ・マルティネス;ダビド・ロペス、ジェステ、トケーロ

FW:ジョレンテ

46分:コイキリ→バレンシアガ、51分:ダビド・ロペス→グルペギ、55分:オルバイス→スサエタ

ジョレンテと後ろの3人の関係がカギ。期待の若手、ハビ・マルティネスが先発。

スナイデルの良さ、ラウールのポジション

ラスとスナイデルのところへかかるプレッシャーが軽いので、自由に仕事ができる。リバプール戦の後だと、余計にはっきりする。

良いパスを出す、ゴール前に顔を出すという攻撃面だけでなく、守備にも走るというスナイデルの良さが少し戻ってきたかなという印象があった。ここぞという場面でボールを奪うのはラスだが、それを補助するだけの動きは見せてくれた。

オルバイスハビ・マルティネス、ジェステの中央でボールを持たれて運ばれる時は危険を感じる。そこで、空いたスペースを気を利かせて埋めるのはラウール。そこから縦にパスを入れる仕事もする。

これでラウールが下がってきてくれなかったら、もっと危ない場面は増えていただろう。

21分、スナイデルロッベンの前のスペースにスルーパスロッベンが相手より前に出た時点で勝負はついた。そのまま持ち込んでシュートを決め、先制。

この場面に象徴されるように、今日はロッベンスナイデルの関係が良く機能した。ロッベンからスナイデルへというチャンスもあった。

33分、スナイデルフリーキックエインセが合わせて2点目。サン・マメスらしい当たりの激しい試合で良いフリーキックがあるのは助かる。

ガッツポーズから3分後、ジェステのシュートをカシージャスがセーブしたこぼれ球をダビド・ロペスが詰め、クロス。これをエインセオウンゴールしてしまい、すぐさま1点差。

エインセを責めるよりは、ダビド・ロペスが良いところへ入れた、というべき。触らなければ中へ入ってくる選手もいたし、仕方ない。が、この5分ほどは良くも悪くもエインセの時間だった。

ゴール後にジェステがカシージャスを突き飛ばし、一発退場。ここから一気に荒れだし、コントロールするのが大変な試合となる。

ドタバタした展開を制しきれず、45分にフリーキックジョレンテが合わせて同点に。一人少ない相手にセットプレーで失点、しかも終了間際という嫌な流れで前半終了。

フンテラール

後半あたまから、コイキリに替えてバレンシアガ。ロッベンが対面するサイドバックを替えて対応。

47分、フンテラールがディフェンスの股を抜くシュートが決まり、勝ち越しに成功。股下からニアを低いボールで狙うシュート技術の高さを見せた。フンテラールディフェンダーの1対1を作ったラウールのワンタッチパスも素晴らしい。

4-4-1となって、前線に残るジョレンテ。当然ペペとメッツェルダーが対応するわけだが、高さの面では完全に抑えていた。一人少ない相手の1トップには十分だったが、接触でメッツェルダージョレンテに簡単に負けることがあったのは、ちょっと切ない。高さと強さ両面でアピールしてもらいたいところ。

61分、アスレティックのコーナーからカウンター。カウンターで一番活きるロッベンが持ち、コーナーの守備から一気に駆け上がったフンテラールへパス。フンテラールはループで決めて4-2。今日のロッベンは、パスを出すべき所できっちりパスを出していた。

全力でゴールからゴールへ走ったあとに、しっかりコントロールし、ループを選択できるフンテラールはすごい。2点とも良いゴールだった。

上述したように、気を利かせて下がってくるラウールが見られる率は、時間が経つにつれて増えてきた。こういうプレーは彼にしかできないし、2点差とはいえ荒れている試合でどうなるかわからない状況で、ラウールをイグアインに替えたのは驚いた。

イグアインに下がってくるプレーは期待できないが、ファンデ・ラモスはもう大丈夫、と思ったのだろうか。

この後立て続けにフォベール、パレホを投入。フォベールは右サイド、パレホは中盤中央でプレー。中盤の選手を再び増やして、ラウールの分を補う。出ていない選手を出す意図もあっただろう。

2人とも、ちょっと居場所を探すのに苦労している感じがして、特にパレホは他の選手と被るようなこともあった。

が、パレホのボールタッチの良さは少し見られた。1人少ない相手なので”参考記録”だが、良い受け方、良い出し方をしていたように思う。

84分にマルセロが得たPKをイグアインが決めて5-2。これで試合は決まり、リーガでは12試合負けなしとなった。

最後にフォベールがペペの右手を踏んでしまい、薬指を骨折してしまったのが残念。試合出場に影響するかどうかは、今後の検査の結果を待ちたい。

■最後に

1人少ない相手に対して勝ちきれて安心。前半の終わり方が良くなかっただけに、ずるずる時間が経つのを避けられたフンテラールの1点目が大きかった。

セットプレーのチャンスを相手に多く与えたのは残念だったが、サン・マメスらしい激しい試合だったので仕方のない面もある。互いにカードを出させようというプレー、挑発が増え、いたるところで選手が倒れた。

カードを出しまくるスペインらしいダメな審判は相変わらず。

日曜夜に試合を控えるバルセロナとの勝ち点を暫定で3とした。マドリーは幸運を待たなければいけない立場なので、勝ち続けていくほかない。そんな中でこの試合を乗り切れて良かった。

次節はホームでアルメリアと対戦する。