レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

プレシーズンマッチ ピースカップ・グループステージ第1戦 vアル・イティハド

ホームでの新シーズン初戦。割と観客は入っている。

■マドリーの先発メンバー

GK:デュデク

DF:トーレス、ガライ、メッツェルダードレンテ

MF:ラス、ガゴ;ロナウドスナイデル

FW:ラウール、ベンゼマ

46分:ガライ→アグス、66分:ガゴ→グティロナウドロッベンベンゼマイグアイン、75分:スナイデル→グラネロ

ドレンテの左サイドバックは、可能性は試してみようということか。

アル・イティハドの先発メンバーは省略。3バックの構成。

■受け手と出し手と

ハードなトレーニング日程をこなしているせいか、運動量のなさが目立った。

パスを受ける側が頑張って走ってコースを作らなければパスを主体としたポゼッションは難しいが、今日はそれができなかった。連携という点でもまだまだなので、滑らかなパスワークはほとんど見られなかった。

リーガが開幕する頃には、コンディションも整っているはずだし、今よりはチームの意思統一も図られていると思うので、この点については時間が解決してくれる部分があるだろう。

出し手の問題は少し深刻かもしれない。

上に書いたように、受け手の問題もあるわけだけれど、これは通してほしいという場面でのパスを相手に引っかけられるのは、リズムも悪くなるし、できるだけ減らしていってほしい。

難しくないと思われるパスを何度も触られるのはいただけない。特にガゴの縦パスは危なっかしく、改善の余地は大いにあるだろう。

今日のマドリーは3バックの相手の中央をついていた。それが意図したものか、そうなってしまったものなのかはわからないが、今の時点で人が多い中央を崩すのは難しい。

サイドバックの攻撃参加が効果的でなかったのも災いして、中央での狭い展開の攻めばかりになってしまった。

そのサイドバック、左のドレンテがテストとしては注目だったけれど、今もちょっと厳しい。

守備に不安があるのはわかりきっているのだから、攻撃面での活躍を見せてくれればと思うのだが、もっとふてぶてしくプレーするマルセロの方が可能性を感じてしまう。

守備のエインセ、攻撃のマルセロといった特徴がなく、中途半端なままになってしまっている。

エインセが移籍してアルベロアが加入するようなことがあっても、3番手から抜け出すのは難しそうだ。

前半はパッとしないまま無得点で終了。

■グラネロ登場

負傷したらしいガライに代わってアグスがセンターバックとして出場。

マドリーの先制点は55分。ベンゼマのパスを受けたラウールが相手をブロックしながらうまく振り向いてシュート。ボールの受け方、振り向き方は見事。

アシストを記録したベンゼマについては、プレーの幅の広い選手という印象がより深まった。キープでき、パスもできる柔軟性は良い。

また、トラップの上手さはかなりチームを助けてくれるはず。無理なパスを収められれば、苦しい場面をチャンスに変えてしまえる。

アル・イティハドフリーキックをアボチェアロネが合わせて同点。

前に入られたディフェンスはまずかったが、早いボールをニアで合わせて枠に入れた相手を褒めるべきだろう。

この直後、グティロッベンイグアインが交代出場。

ロッベンはシャムロック・ローバーズ戦には欠場していたが、ロナウドよりも前へ進む意識の強いドリブルを見せていた。この2人を不満なく使い分けられたら、相手のサイドは相当苦労することになるだろう。

一応は残留するようなロッベンロナウドを上手くマネージメントできるかは、ペジェグリーニにかかっている。

そして75分にグラネロが登場。

今日の主役といっても良いくらいの歓迎ぶり。カンテラーノの帰還ということで、期待の大きさが感じられた。

早速バーを叩く惜しいシュートを放って、攻撃面で貢献できることをアピールしていた。サイドでも中央でもプレーできるグラネロは、重宝されそうな期待はあるが、まずはプレシーズンのうちに、怪我なく良いプレーを見せてほしい。

試合は1-1のまま終了。

勝利はならなかったけれど、課題が見つかったことで良しとしておくべきだろう。これを開幕までに改善していけば良い。