ドルトムントとは6年ぶりの対戦だそうな。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
FW:ベンゼマ
46分:グラネロ→ロッベン、70分:ベンゼマ→イグアイン、77分:メッツェルダー→ガライ、マルセロ→ドレンテ、カカ→ラウール
ラスが右サイドバックに、ペペがピボーテに入った。中盤の前3人は流動的に動く。
■ドルトムントの先発メンバー
GK:ウィーデンフェラー
MF:ティンガ、クーバ;グロスクロイツ、シャヒン
FW:バリオス、ランゲロフ
46分:ウィーデンフェラー→ツィーグラー、スボティッチ→ヒュネマイヤー、サンターナ→フメルス、クーバ→ハイナル、バリオス→バルデス、ランゲロフ→モハメド・ジダン、63分:デデ→シュメルツァー、グロスクロイツ→オズテキン
こちらは菱形に近い4-4-2。
■ドルトムントのプレス
3分にマドリーが先制。
カカがヒールで流してグラネロにつなぎ、グラネロがキーパーの股を抜いてゴール。
良い滑り出しだったが、その後はドルトムントのプレッシャーがとてもよかった。
最終ラインとシャビ・アロンソ、ペペのところからボールを落ち着いて持てないので、前線へ良い形でパスが入ることは望めない。押し込むことができず、逆に押し込まれるような状況になってしまった。
ペペのピボーテは不慣れということもあるが、長い時間はまだ見られないかな、という印象。時々良いプレーはあっても、ポジショニングの点で周りとあっていないことが多かった。シャビ・アロンソと近すぎたり、遠すぎたりで、結局ドルトムントのプレッシャーをショートパスでかわすことに貢献はできていなかった。
中盤でボール回しに参加したい両サイドバックだが、ここもどうも不安定。
ラスはもっと簡単にプレーして良いだろう。運動量はあるが、サイドで時間がかかっていることが多い。
マルセロはドレンテに比べて、中央に進出していることもあったりして、相手の意表を突くポジショニングをしている。
が、左には単独で相手に脅威を与えられる選手が多い。攻撃面でのそうしたポジショニングよりもディフェンスでの忠実さを重視したいところ。その点では、ドレンテの方が若干信用できる。マルセロが必死で戻る、ということがあまりないのは残念。
ベンゼマは1トップより2トップでプレーした方がボールを受けやすいかもしれない。サイドに流れて受けることはできるのだが、その時に中央にいてくれる選手がいた方が安心だろう。
■4得点も・・・
後半にロッベンが入って、ロナウド、カカ、ロッベンという攻撃的中盤が実現。
48分、ロッベンがコーナーのクリアボールをボレーで豪快に決めて2点目。素晴らしいゴールだった。
苦しい試合でセットプレーから得点が期待できるようになってきたのは、チームにとっては大きいだろう。
後半にドルトムントががらりとメンバーを替えたことも影響しているかもしれないが、この後3ゴール(イグアイン、カカのPK、ラウール)を決めて、結果的には5-0の大勝。
それでも前半からずっと、相手を押し込む場面がなかったのは残念。プランとしては失敗した試合だろう。
ドルトムントのセットプレーやクロスでディフェンスが競り負けていたのも不安。ゴールに入らなかったのは幸運という他ない。攻撃面での連携以上に守備面での連携の強化が必要。
あと1週間半でリーガも始まるので、実戦で少しずつやっていかなければならないだろうが・・・
連携で言えば、ロナウド、カカ、ベンゼマといった新加入の選手たちのかみ合い方は良くなってきている。元々の能力の高さはわかっているので、互いにもっと活かせるようになれば、さらに良い攻撃が見られるだろう。