レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第34節 vサラゴサ

残留争いに参加してしまっているサラゴサと対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロアアルビオルセルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ガゴ、シャビ・アロンソグティファン・デル・ファールト

FW:ロナウドイグアイン

15分:ファン・デル・ファールト→ラウール、51分:ラウール→ベンゼマ、74分:ガゴ→カカ

4-2-2-2の形。グティファン・デル・ファールトが前で攻撃に参加し、シャビ・アロンソが供給役。

サラゴサの先発メンバー

GK:ロベルト

DF:ポンシオヤロシク、コンティーニ、オブラドビッチ

MF:エジミウソン、ガビ;アンデル、アギラールエリゼウ

FW:スアソ

20分:スアソアドリアン・コルンガ、74分:アンデル→ウチェ

4-2-3-1。エジミウソンとガビが厄介。

サラゴサの守備

スアソに期待するカウンターを狙うサラゴサ

マドリーがアタッキングサードに入るか入らないかあたりでは、ファールやむなしという当たりで楽にボールを動かさせない。

マドリーは何とかするべく、早いパス回しで時間を作ろうとする。ファン・デル・ファールトグティのコンビがいるとこうした時に心強い。受けるのも上手いし、縦パスのコースを探ることもできる。

ただ、受けてすぐの厳しいチェックには本当に悩まされた。

ロナウドイグアインが受ける時も同様。

フォワードがサイドに開いた時につぶされるとチャンスにはなりづらい。彼らがサイドに開いた時には、ある程度ボールを持って、誰かがスペースに飛び込むことでメリットが得られるのだが、その時間はなかった。

しかもサイドでは、サラゴササイドバックピボーテ、中盤のサイドの選手を相手にしなければならない。こうした状況を見て、どんどん上がる勇気はなかなか持てないだろう。

サラゴサがガツガツ当たってきていることを考えると、楔を中央で受ける頻度を高くできればもっと良かった。

ファールを得られるかもしれないし、彼らなら1人当たってくる程度なら前を向ける可能性もある。

実際、中央で受ける場面では何度か良いシーンが見られただけに、前半のうちから継続してやり続け手も良かっただろう。

さて、マドリーは15分にファン・デル・ファールトが負傷しラウールと交代。サラゴサも20分にスアソアドリアン・コルンガと交代と、リーガらしからぬ厳しいあたりの応酬で予定外の交代を迫られることになった。

中盤を狭くしてボールを奪うサラゴサの狙いは、ファールが積み重なっていったこと以外は図に当たっていたが、そこから攻撃に転じるところでミスが多かった。

マドリーは、奪われた後、広く展開させずに守備網に引っかけられていたことで大きなチャンスには繋げさせず、基本的にはボールをキープできる状態を維持できていた。

互いに守備はそれなりに機能している。あとは点の取り方をどう考えるか、という前半だった。

ペジェグリーニの賭け

50分、中盤でのフリーキック。センターサークルあたりだったが、早いリスタートでサラゴサの守備陣を数人置き去りに。

イグアインがミドルを放ち、ロベルトが弾いたところにロナウド。シュートは再び防がれたが、もう一度折り返して、走りこんできたラウールが押し込み先制。

サラゴサは、セットプレーでちょっと勿体なかった。集中力を欠いてスペースを与えてしまい、それが失点につながった。

パスではファン・デル・ファールトに一日の長があるが、ここに飛び込むのがラウール。久々の得点となった。

51分、コンティーニがイグアインに肘を出して退場。ちょっと不用意に手を出してしまってこれまたもったいない退場の仕方。

サラゴサは最終ラインにエジミウソンを下げた。

ようやく先制、しかも相手が一人減って、楽に試合を運べるかなと思いきや、61分にアドリアン・コルンガに抜け出され、冷静に決められて同点に。

アギラールに前を向かせたのが失敗。うまいスルーパスを出された。

4-4で守るサラゴサに対し、引き分けは負けに等しいマドリーはシャビ・アロンソやガゴまで高い位置に侵入してゴールを狙う。

焦るマドリーは中央に偏り、撃ち急ぐ悪い状態に。

74分、ガゴに替えてカカ。ペジェグリーニは、3トップとカカという賭けに出た。前線の人を増やし、サラゴサに圧力をかける。カカも前線に出ていくので、実質的には4トップ状態に。

81分、ロナウドとカカがエリアに入るところでクロスする動き。ちょっと浮かしたパスがロナウドのパスを受けたカカがファーへシュートを決め、勝ち越しに成功。

イグアインとクロスする動きも前半何度かあったが、ここにきてカカとのコンビが成功。カカも相手の股を狙いつつファーにシュートする技術はさすが。

残留に向けて勝ち点がほしいサラゴサも、74分に投入したウチェとアドリアン・コルンガの快足コンビで攻撃を狙うも、さすがにマドリーは2点目を与えることはなく、2-1で何とか勝利を得た。

■もろもろ

サラゴサの厳しい守備にとにかく苦しめられた。

ファン・デル・ファールトが下がってからは、グティに頼るところも多く、難しい試合展開になったが、ラウールに久々のゴール、そして復帰直後のカカのゴールが出て、なにはともあれ勝ち点3を得た。

1-0、そして相手が減った段階でもっと落ち着きたかったが、ラ・ロマレーダの雰囲気がそれを許さなかったという感じもする。

サラゴサはホームの勢いで食い下がったが、ペジェグリーニは4トップの賭けに勝った。

次節はホームでオサスナと対戦する。