レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ全体の移籍金は37%増

多くのクラブが厳しい財政事情に喘いでいるにもかかわらず、この夏リーガでは、合計で3億5700万ユーロが移籍に費やされた。これは前年のオフから37%増えた金額だ。

”プライムタイムスポルト”のエスティーブ・カルサダが木曜日に伝えたところによると、この増加は全てのクラブが均等なものではなく、バルセロナとマドリーがあわせて全体の52%を費やしている。

この2つの巨大なクラブとその他大勢のクラブの間の”フットボールのギャップ”は悲しむべきものだ。その他大勢のクラブは、スポーツ面でのレベルが高いところへ選手を売ることを選ぶが、得た移籍金を再投資せず、外部の投資家を使い、破産法の認定を受けさえする。

同様に、この経済的に困窮した状況は、一般的な課題―選手を獲得する側のクラブの費用を想定せず、今後3年間の収支バランスを取るようにクラブに強いるルールであるフィナンシャルフェアプレーがクラブのレベルを維持する助けになるものと思われている―になった。

この問題はヨーロッパレベルでも同様だ。

ヨーロッパでは9つのクラブが移籍金全体の40%を費やしており、さらに各リーグのうちそれぞれ4つのクラブがその50%以上を占めている。ヨーロッパの移籍市場では’08~’09シーズンに比べて30%以上多い、17億2100万ユーロが投資されている。

リーガはそのうち3番目に出費をしているリーグだ。1位はイングリッシュプレミアリーグ、イタリアセリエAとフランスリーグ1が続き、ドイツブンデスリーガが近い位置にいる。ドイツは主要リーグの中で、唯一投資額が昨シーズンより減ったリーグだ。

・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・

アスの記事から抜粋。

以下、「夏のスター、アトレティコ」という小見出しで、多くの選手を売り、その利益を再投資しているアトレティコの話題、バルセロナとマドリーがヨーロッパの裕福なクラブ第1位と2位、という話題が続く。

この数字をどう見るか。

リーグ毎の出費ランキングが正当なものであるならば、資金が少ないから良い選手が来ない、だから成績が振るわないのだ、というようには一概には言えないかもしれない。

記事にもあるように、マドリーとバルセロナが多くのパーセンテージを占めていることは事実だろうが、リーグ全体としてみた時に、移籍金に投資する金額が必ずしも少ないわけではない。

適切な投資をできているのか、クラブ運営自体に問題はないのか。各クラブについてそのあたりの議論もあって良いと思う。それを置き去りにしたまま、表面上の格差の議論に終始するのは良いことではない。