優勝を決めて、あとの2試合は消化試合となったマドリー。久しぶりのパシージョを受けた。
■マドリーの先発メンバー
GK:アダン
MF:グラネロ、シャヒン;ディマリア、カカ、ロナウド
FW:ベンゼマ
46分:シャヒン→シャビ・アロンソ、カカ→イグアイン、58分:ディマリア→カジェホン
優勝を決め、当然ながら控え中心の構成。
■グラナダの先発メンバー
GK:ジュリオ・セサル
DF:コルテス、イニゴ・ロペス、ボルハ・ゴメス、シケイラ
FW:イガロ
74分:マルティンス→アベル、85分:イガロ→ヘイホ、89分:ベニテス→ハイメ
■雑
グラナダは残留を争っていて、マドリーはチームとして目標とするものは何もない。強いてあげれば、勝ち点100の大台、そしてロナウドに得点王を取らせることくらいである。
そんな精神的な差は試合にはっきり出てしまっていた。まして、このメンバーに連携やチームとしての動きを求めるのは余りにも酷だ。緩いマドリーは時間を浪費していた。
先制はグラナダ。ハラがマルセロをかわし、カルバーリョも抜いてアダンの股間を通すシュートを決めた。
マルセロも雑だったが、振られて転んでしまったカルバーリョも酷い。試合勘の問題もあるだろうが、簡単にやられてしまった。以前のカルバーリョに戻るかは現時点ではなんとも言えないが、こういう試合でベテランらしさも見せられないと、オフは彼にとって厳しいものになってしまうだろう。
シャヒンはこの試合で45分の出場となったが、持ち味を出すには至らず。カカの出来も厳しく、中央でマドリーが良い形を作ることはできなかった。サイドでもディマリアがいつも以上に雑。
つまり、どこからも攻撃の糸口を掴むことができない状態になっていた。
少なくとも、”高価”な選手として、個人技の高さで局面での打開くらいはしてほしかったところだが、強く目指すものがない精神面での緩みで、チームとしても個人としても何もできなかった。
ところが終盤、PKで追いつき、最後はコルテスのオウンゴールで逆転。
マドリーは勝ち点100に望みを繋いだが、このメンバー、この出来のマドリーに対し、グラナダにとっては余りにも残酷な結果となってしまった。
また、PKで1ゴールを挙げたロナウドだが、得点王もメッシがエスパニョール戦で4得点し、ほぼ絶望的な状況。
■集中しよう
簡単に振りかえったが、試合内容に見るべきところはない。最終節もこれに近い雰囲気になるだろうが、こうした試合でも、個々の選手の技術の高さくらいは見せてもらいたいところ。
個人で何か起こして勝ってしまうのであれば、それはそれとして納得できるのだが、相手の失敗で勝ってももはや意味はない。
特に控えのメンバーにとっては、こうした試合で成功するか失敗するかは今後に向けて重要だから、チームとしてはともかく、個人として集中したプレーをしてもらいたい。
最終節はマジョルカとベルナベウで対戦する。