レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第2節 vヘタフェ

前節より進歩するどころか、より酷くなってしまった。コンディションの悪さを露呈した試合を振り返る。

■マドリーの先発メンバー

GK:カシージャス

DF:アルベロアアルビオルセルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ラス、シャビ・アロンソ;ディマリア、エジルロナウド

FW:イグアイン

59分:ラス→ベンゼマ、74分:マルセロ→カジェホン、80分:ディマリア→モラタ

今節のシャビ・アロンソの隣はラス。バルセロナ戦ではベンチだったイグアインも先発した。

■ヘタフェの先発メンバー

GK:モヤ

DF:バレラ、アブラハム、アレクシス、ミゲル・トーレス

MF:ミチェル、シャビ・トーレス;バラーダ、ラフィタ、ディエゴ・カストロ

FW:ミク

51分:アブラハム→ロポ、70分:ミク→アドリアン・コルンガ、85分:バラーダ→ラセン

一時期の躍進からは遠ざかっているヘタフェ。今は地道にプリメーラで頑張っている印象。

■走れない

走れない。

この試合は、ヘタフェがどうこうというより、マドリーの攻撃陣の動きが鈍かったことに尽きる。

マドリー対策の定石である、ブロックを作って無理をしない試合運びだったヘタフェに対し、マドリーはそのブロック、4-2-3で守る陣形を崩すだけの運動量がなかった。

前線の選手はボールを待っているのがほとんどで、オフザボールでの貢献などなかった。結果、単発で仕掛けざるを得ない状況が長く続き、60%以上のボール支配率にも拘らず、効果的な攻撃ができなかった。

何しろ、ボールを持ってもチャンスになりそうだという雰囲気がないのだ。

たまに入る楔は、狭い守備の間を縫って確かに前線の選手の足元に入るし、トラップの技術はさすがだけれど、そもそも数が少ないし、入った後のフォローや展開はお寒いもの。

見ていてわくわくするような攻撃など、望むべくもなかった。

走れないから当然守備もお粗末。

奪われたボールをすぐ取りにいけないから、得意のショートカウンターも鳴りを潜めている。ポゼッションのスタート位置が常に低く、そこからの攻めはシャビ・アロンソに頼るか、サイドでの個人技に頼るか。

イグアインの1点が入っただけでもよしとするべき内容だった。

同点後、ベンゼマカジェホン、モラタと投入したが、走れない選手が前線に滞留したところで同じこと。

狭いスペースで仕掛けて、個人技による突破を望むしかなかった。

逆にヘタフェはセットプレーとカウンターで思い通りに逆転。マドリーに対してやるべき仕事をチームがきちんとこなしたといって良い。

2点目の場面でのアルビオルの追い方は明らかな間違いで、この局面で突破を許したことが致命傷となった。先に2点目を欲しい焦りから、しっかりトラップしていたにも拘らず、ボールを取りに行って前を向ける角度を空けてしまった。

このプレーは彼のミスだし、得てしてこういうことがある選手という印象だが、ここに至るまでにだらしないプレーを続けたのはチーム全体であって、彼だけに責任を負わせるべきではない。

前半からのプレーに対する代償を払わされただけだ。

■言い訳無用

開幕後3試合を終えて、捨てても良いとモウリーニョも公言していたバルセロナ戦が一番良かったというのは、なんとも皮肉な状況だ。結局、この「あまり価値のない」カップ戦に照準が合ってしまっていて、リーガで勝ち点を得られていない。

オフにはユーロがあり、万全な体調でないことは確か。しかし、それは大きなクラブならどこも同じこと。

それなりにプレシーズンも送ってきているわけで、現状に対しての言い訳にはならない。

昨シーズンのような優勝争いになった場合、序盤で脱落してしまうことにもなりかねない。早くエンジンをかけて、スタートして欲しいところだ。

■今週は・・・

ミッドウィークにはスーペルコパの第2戦があり、週末はベルナベウでグラナダ戦。

バルセロナ戦は、勝って精神的に落ち着けるならそれでも良いが、さらなる消耗はリーガにとって大きな打撃となりかねない。

試合展開もみながら、ギリギリの選択になりそうだ。