7-0と大勝したバジャドリー戦だったが、ロビーニョが負傷してしまったのが問題。
10日間から15日間の離脱とみられ、CLローマ戦の第一戦に間に合うことは、あまり期待しない方がよさそうだ。
仮にほとんど問題なくとも、「怪我人に無理はさせない」が決まりのシュスターは、ロビーニョであっても控えから、もしくは招集せず休ませるだろうからだ。
となると、リーガ第24節ベティス戦と合わせて、これまでのベストの布陣は使えないことになる。しかも、チャンスを多く作っていたロビーニョを欠くことは特に辛い。
替わりはロッベンとなるだろうが、どれだけのプレーをできるかは未知数。
うまくフィットすればいいが、何しろ今シーズン、これまでは主に怪我と戦ってきた選手だけに、ほぼ出ずっぱりだったロビーニョのチームとのかみ合わせとは、比べ物にならないだろう。
バジャドリー戦では欠場したニステルとの組み合わせなど、気になる点は多い。
一方、中盤はシュスターの選択次第。
アウェイなので、無難な「ディアラ、バティスタ、スナイデル(またはグティ)」が最もあり得るが、アウェイの厳しい試合だからこそ、ディアラよりガゴの展開力を求めるかもしれない。
ガゴならセットでグティとなるだろう。
最後に、最終ラインは、負傷者の回復度合いによって、変更が必要。
セルヒオ・ラモスを右サイドバックにし、カンナバーロとペペをセンター、エインセを左に置くのが強豪と戦うときのシュスターの選択だったが、ペペが間に合うかは不透明。
不透明ならロビーニョ同様期待しない方がいいので、そうなるとエインセをセンター、トーレスを左に置くのが次善の策か。
厳しい試合では守備を重視しマルセロを替える、という、「普段マルセロを使っているのはなぜ?」と思わせる采配をするシュスターだが、ローマ戦でもやり方を貫くだろうか。
週末のベティス戦はアウェイなので、ここでどのような布陣を敷くか、どんな交代を見せるかがCLに向けての試金石となるかもしれない。
「終戦」ムードが漂う現地メディアだが、リーガももちろん油断禁物。CLとリーグの二兎を追うマドリーにとっては、怪我で層が薄くなり選択肢が狭まることは避けたい。
CLが控えているとはいえ、緊張感を持ってベティスと対したい。