レアルマドリードのある生活

レアルマドリードの応援日記。試合中心にお送りします。

リーガ・エスパニョーラ第37節 サラゴサvレアルマドリード

今シーズンもあと2試合。今節は降格争い真っ只中になってしまっているサラゴサとアウェイで対戦。

■マドリーの先発メンバー

GK:デュデク

DF:セルヒオ・ラモスカンナバーロメッツェルダー、マルセロ

MF:ディアラ、グティスナイデル

FW:イグアインニステルロビーニョ

メッツェルダーが久々の出場。

ガゴを欠いているため、ディアラが中盤の底に位置する。また、イグアインが先発のチャンス。

思ったよりもメンバーを替えなかったな、という印象。

サラゴサの先発メンバー

GK:セサル

DF:サパテル、アジャラ、セルヒオ、パレデス

MF:セラデス、マツザレム、セルヒオ・ガルシア、アイマール

FW:オリベイラディエゴ・ミリート

なぜ降格争い?と思わずにはいられないメンバー。セルヒオ・ガルシア、アイマールオリベイラミリートの攻撃陣はリーガでも屈指だろう。

■ディフェンスはまだまだ

前半からマルセロとセルヒオ・ガルシアのマッチアップが何度も起こる。

バルセロナ戦では良い攻め上がりで存在感を見せたマルセロだったが、一対一での守備はまだまだ。見ていて落ち着かない。

が、原因はマルセロにあるというより、中盤にあった。

全く守備が機能せず、サラゴサのボールが簡単に前に運ばれてしまう。久々の先発となったメッツェルダーも良くない最終ラインとサラゴサ攻撃陣との対決では分が悪い。

一方攻撃は、ディアラのプレースタイルの変化によって随分改善してきた印象。

グティスナイデルだけでなく、ディアラがうまくボールを持てるようになったので、中盤3人でのパス回しではなかなかボールを取られない。

狭い局面でパスを回している間に、ロビーニョが遠くでフリー、一気に展開、という流れができるのは良い。ロビーニョも仕掛けて行ける回数が増えたので、彼らしさが活きる。

前述の守備に関しては、こうした「ボールが持てること」が災いした面もあるだろう。攻められると思って押し上げたところで失敗し、ボールを奪われると一気に裏を狙われる。

18分、右サイドで抜け出したセルヒオ・ガルシアからオリベイラで先制された形は、こうした失敗例。以前に比べてボールを持って攻められるようになったので、それに伴う攻守のバランスの調整は必要になってくるだろう。

25分、イグアインロビーニョへ浮き球のパス。ロビーニョのシュートはセサルがセーブするが、詰めていたニステルが押し込んで同点。

今節、イグアインは前線で待つというよりは中盤に降りてくる場面が多かったが、攻撃ではこうしたパスで貢献。

前半は1-1。シュート数はマドリーが5本、サラゴサが2本。ボール支配率はマドリーの54%。

サラゴサの攻撃陣はやはりうまい。裏を狙われがちなことを修正したいが、ほとんどやっていないマルセロとメッツェルダーの組み合わせには成熟が必要だということだろう。

■修正しないのに勝ち点は取る

後半開始時点で両チーム交代はなし。

後半になって、サラゴサの攻勢は強まった。というより、途中からマドリーの中盤の運動量が一気に落ちたというべきで、前半にもまして最終ラインと勝負される機会が増えてしまった。

こうした時にいつもならカシージャス、というところだが、今節はデュデクがスーパーセーブを連発。良いポジショニングで、幾度も危険なシュートを防いでいた。

降格を避けたいサラゴサが攻め始めれば、当然カウンター狙い。

グティイグアインスナイデルといったあたりが早い攻めを展開しようとするが、うまくパスがつながらない。パスがちょっと前に行っていれば、と思うことは何度もあったが・・・運がなかった。

57分、アイマールに替えてガビ。そのまま置き換えたような形。

72分、ニステルに替えてバティスタ。こちらはバティスタの方がちょっと下がり目。

今節シュスターは先発の11人をずいぶん長い間使った。控え組の心中やいかに。

77分、イグアインロビーニョへ、裏へぬけだす素晴らしいパスを送る。持ち込んだロビーニョはセサルの上をループでかわし、2-1。

得点はなかったイグアインだったが、パスで好調をアピール。余裕あるシュートを見せたロビーニョも復調してきている感じ。

敗れれば残留争いが一層厳しくなるサラゴサは、78分、マツザレムに替えてオスカル。

マドリーは79分にマルセロに替えてトーレス。85分にイグアインに替えてサビオラ

マルセロには厳しい試合となった。後半は両サイドを狙われ放題だったので、経験にはなっただろう。

85分、エリア内で跳ね返ったボールをオリベイラがセルヒオにパス。タイミングを見計らって放ったシュートを今回はデュデクが止められず、2-2の同点。

最終盤、勝ち点3を必要とするサラゴサが猛攻を仕掛けるも、このまま試合終了。

シュート数はマドリーが8本、サラゴサが12本。ボール支配率はマドリーの51%。

オサスナレクレアティーボが勝ったため、サラゴサが降格圏の18位に後退。サラゴサにとってはホームで痛すぎる引き分けとなった。

■やっぱりディアラ

最初にも書いたように、ディアラのプレーの変化によって、以前と少し変えなければならない点が見えてきたように思う。

ちょっと前ならば彼を中盤の底に配するということは、中盤の守備は彼に引き受けてもらう、という意味合いだった。彼が前に行っても攻撃がうまくいかない、という考え方もあっての役割分担だっただろう。

が、今ではディアラの攻撃参加が改善され、守備専一である必要がなくなった。

ガゴがいれば、ガゴがバランスを取ってくれるが、今節のようにそうでない場合、ディアラ以外の中盤2人がより攻守に動かないと、中盤はスペースだらけ、ということになりかねない。

せっかく攻撃に新たな可能性を見出しているのだから、それを捨てることなくバランスを取るすべを見つけてほしいと思う。

さて、次節はいよいよ今シーズン最後の試合。ホームにレバンテを迎える。

レバンテは給料未払い問題に揺れており、選手を応援するキャンペーンを他のクラブの選手が行うそうだ。頑張れレバンテの選手たち!

ただ、そうした周辺事情は別にして、試合は最終戦、ホームでの試合にふさわしい結果と内容を求めたい。