CLが開幕。ホームでベラルーシのBATEボリソフと対戦。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
MF:ガゴ;グティ、VDV
FW:ラウール、VN、ロッベン
35分:ガゴ→ディアラ、61分:ロッベン→ドレンテ、68分:グティ→イグアイン
セルヒオ・ラモス、ラウールは先発で出場。カンナバーロも復帰し、最終ラインはある程度整ってきた。
中盤ではガゴが先発。
■BATEボリソフの先発メンバー
GK:ベレムコ
DF:ハグシュ、ソスノフスキー、ルジェフスキー、ユーレビッチ
MF:リフタロビッチ、クリベツ;シバコフ、ネハイチフ、スタセビッチ
FW:ミルチェフ
46分:ステセビッチ→ジャフネルチク、59分:リフタロビッチ→ヴォロドゥコ、64分:ミルチェフ→カザンツェフ
まったく情報がない。クラブとしてはベラルーシのリーグのトップを走っている。
■攻撃すれども
序盤はマドリーが猛攻。ボールの扱いにかなり差があるので、いったん奪われてもすぐ奪い返せる。
それとボリソフの守備意識もあいまいな印象。がっちり退かれることも予想されたが、中盤に人数をかける場面もあって、かわせばチャンスができていた。
課題はシュートの精度だった。なかなか枠内に飛ばない。11分にコーナーを工夫してセルヒオ・ラモスが先制点を決めるも、その次がない。
次第にボリソフの選手も慣れてきたのか、シュートまでも繋がらなくなってきてダラダラとした展開に。ボールを持っているだけ、という感じ。
ロッベンはヌマンシア戦より良く、ボールがわたる回数も多かった。この試合ではフォローを使って回すことができていたので、下手な取られ方もなく安心。
中盤の3人は入れ替わりながらボールを支配。ガゴが安定したパスを供給するが、グティとVDVはそこから一工夫ないと苦しいか。時間がたつにつれて攻めが機能しなくなってきた。
ボリソフの攻撃はそれほど脅威にならない。精度が高くないので、上がりっぱなしのマドリーでも対応できてしまうし、高い位置から追いかけると大きく蹴ってくれることもしばしば。とにかく問題は2点目が取れないこと。
30分頃、ガゴが負傷。35分にディアラと交代。歩いてピッチから離れていったが心配。
結局前半は60%以上ボールを支配しながら1点だけ。ボリソフにとっては悪くない展開になってしまった。
■相変わらず・・・
後半も序盤はかなり攻め込む。ロッカールームで話があったのか、迫力が出てきた感じ。ボリソフGKベレムコの出番が増えてきた。ようやくの2点目は57分。ディアラのパスに抜け出したラウールのシュートはディフェンダーに阻まれたが、VNがちょこんと触れてゴール。
2点差がついて冷静になって、さらに得点が入るかと思ったが、それ以降またうまくいかなくなる。とれるはずなのに取れない焦りがやっぱりあったのかもしれない。
62分にボリソフのハグシュが2枚目のイエローで退場になったあと、スペースがありありとできてきたがそれも有効利用できず、時間が過ぎていく。
調子が良かったロッベンを(ヌマンシア戦にフル出場したこともあってか)早めに下げたことも影響しているかもしれない。グティも下げた時点で、追加点をそれほど期待しないことに切り替えたとも考えられる。
ドレンテはロッベンと同じ位置でいい場面を迎えたし、イグアインもGKとの一対一があったが、2人とも今日は決めきれず2-0のまま終了。
良かったのはとにかく無失点であったこと。相手の攻撃に迫力はなかったけれど、それでも下手な失点がなかったことは大事。カンナバーロとセルヒオ・ラモスの存在は大きかった。
■シュスターのコメントより
リラックスしすぎた、という言葉がチームの状況を物語っていると思う。序盤の攻勢で、「いつでも点は取れるだろう」、先制した後も「このままで大丈夫」、という雰囲気になってしまったのがわかる。一点差の状況で長い時間過ごさなければならなかったことは見ている側としても、少し不安だったし残念だった。
そしてガゴについては、レントゲンを撮る予定とのこと。あまり良くなさそうということで、今後に向けて心配な材料ができてしまった。
ディアラの攻撃的な姿勢は昨シーズン終盤以来、中盤に新しい可能性をもたらしてはいるけれど、グティ、VDVとともに起用されてディアラが上がっていった時のフォローという課題は残る。ガゴ、デラレ、ハビ・ガルシアとの併用がバランスという視点では望ましいのだろうが、そういう起用法はなかなかなさそう。
現在のディアラ、グティ、VDV(復帰してくればスナイデルも)という組み合わせで強豪相手に戦えるか。守備のフォローについて考えた方が良いんじゃないか、と感じた。
■今後の予定
次の試合は週末アウェーでラシン戦。CLの次節はアウェーでゼニトと対戦する(今日のユベントスとゼニトの試合は1-0でユベントスが勝利)。第2節も勝てればかなり有利になってくるが・・・寒いロシアでどんな試合になるだろう。
さて、また数日更新をお休みさせていただきます。
ラシン戦については少し遅れますが、記事にはしたいと思っています。ご了承ください。
それでは、また。